2016年3月24日で当ティーサロンが開館10周年を迎えますことを祝い、お嬢様方にお贈りする懐中時計の作成を大旦那様より仰せつかりました。
時計ができるまでの課程を、少しずつご紹介してまいります。
伊織でございます。
さて、わたくしが描いた図を技術者の方に確認いただきましたところ、1カ所修正を入れることになりました。
それは、バラの茎の下に当たる部分です。
茎が細いため、強度を保持できないという問題なのだそうです。
この部分をカバーするために、三日月状のパーツを入れ込みました。
さらに、凹凸のイメージをお伝えするために陰影をつけます。
このデジタルの時代に、わたくしの作業は限りなくアナログで進みます。
果たしてこんな絵で本当に立体物ができるのでしょうか……。
心配はつきませんが、今一度絵を先方へお送りすることといたします。