さらば、シヴァ。

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

年も改まりました。
どうぞ本年も、よろしくお願いいたします。
皆様方のご多幸を心よりお祈りいたしております。

さて、すでに伊織からお知らせがございましたが、近日中にいくつかの紅茶が当家のお品書きから姿を消すようでございます。

挙げられていた銘柄の一つに“シヴァ”がありましたのは、私にとって感慨深いものがございました。
おすすめの紅茶を尋ねられた際には、
「シヴァでございます。私が司馬であるだけに」
とお答えして、わずかながらでも、お嬢さま方の笑顔を誘っていたものでございます。

もちろん、ジョークの種としてだけではなく、ココナッツの柔らかな甘い香りと、ミルクに良くあう濃厚な味わいも、私のお気に入りでございました。
やはり、少々寂しい思いもございます。

しかしながら、伊織をはじめとする紅茶研究部員たちの勤勉さは、当家の使用人たちの中でも指折りでございます。
きっと、お嬢さま方の敏感な舌にご満足いただけるような、新しいお品を次々に繰り出してくれるに相違ございません。

いずれまた、よりグレードアップした“シヴァ”の復活も期待することにいたしましょう。
それまで、さらば“シヴァ”。

というわけで。
これからの司馬のお勧めの紅茶は、“ヴァサンティ”といたします。
なぜか?と申しますと、
頭に“シ”をつけてお読みくださいませ・・・・。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。