影山でございます。
木々の変化に染まる季節の移り変わりに過ぎる日々に想いを馳せていたそんな時
わたくしの目の前をマヨネーズのボトルをくわえたカラスが通りすぎていきました。
何と。
そのカラスは太めの電線の上に降りました。
遠くから見つめることに致しましょう。
どうやらキャップは開いていたようでございますが
そのキャップの中にあるマヨネーズをどのように取り出すのでしょうか?
わたくしの心は踊ります。心が実況モードでございます。
やはり戸惑いを隠せません。
マヨネーズのまわりをうろちょろします。
困っている姿とマヨネーズの周りをピョンピョン跳ねるかわいらしい姿が
わたくしの心を鷲掴みにします。
鷲もカラスも鳥でございますね。
しばらくして
そのマヨネーズを踏み始めました。
文面では非常に伝えづらいものでございますが、
カラスの踏み方はそれはそれはかわいらしいものでありました。
踏みこみは強く、当たった瞬間に少し優しくといった感じでございましょうか。
一生懸命な姿がたまりません。
どうやらマヨネーズがボトルから少し出てきたようでございます。
首を突っ込ませつついています。
おや、どうやら時間がきてしまいました。
いつもより少し軽やかにわたくしは一歩目を踏み出します。
お嬢様のお帰りを心よりお待ちしています。