司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?
毎日はっきりしないお天気が続いております。
不意に大雨が降ってくることもございますので、お出かけ先では、くれぐれもご用心くださいませ。
雨続きの日々ではございます。
気持ちも沈みがちでございますが、そんな憂鬱な空模様も吹き飛ばすような、愉快な映画をここでご紹介いたしましょう。
『雨に唄えば』・1952年公開
監督:スタンリー・ドーネン
出演:ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズ
いまさら申し上げるのも恥ずかしく思えるほどの名作。
MGMミュージカルの金字塔でございます。
舞台は黄金期ハリウッドの映画スタジオ。
サイレントからトーキーへ移り変わる時代の様子を背景にして、主人公たちの恋愛模様をからめ、コミカルにテンポよくお話が進んでいきます。
圧倒的なダンスの迫力。
ことに大雨の降るなか、歓喜を爆発させるように踊るジーン・ケリーの姿は、ハリウッドが最も豊かだったころを象徴しているようでございます。
古い映画でございますが、いまだに色あせない傑作でございますので、未見の方はぜひご鑑賞くださいませ。
ちなみに、大河内もこの映画を愛する使用人の一人でございます。
この作品を拝見いたしますと、雨もまた良いかな、と感じられます。
さて、雨音の聞こえる今晩は、当家シアタールームにてグラスを片手に、俳優たちの名演に喝采と乾杯をささげようかと存じます。
お嬢さま方も、どうか雨の宵を楽しめますように。
では、今回はこの辺りで失礼いたします。