一期一會

鮮やかな緑が目に眩しい季節となりましたが、ご機嫌麗しゅうお過ごしでいらっしゃいますか。
お屋敷の門を守るドアマンというお役目を頂戴してはや3ヶ月となりました、香川でございます。

冬から春というこの時期は、周囲の環境が大きく変わられたお嬢様方もいらっしゃるかもしれません。
またそんな中でも、少しずつご自身のペースを掴みかけているところという方もいらっしゃるかもしれません。

ストレスがかかった状態というのは、実は以前の自分よりも成長をしているときなのだそうでございます。

紅茶をお召し上がりになる機会の多いお嬢様方にはご存知の方もおられるかもしれませんが、
茶葉においても、昆虫に噛ませてストレスをかけることで、
甘みの元となる成分を生成させるということもございますね。

実は香川も以前とは環境が変わりましてございます。
4月末より、紅茶係としてもお仕えさせていただくこととなりました。

すでに数日お淹れさせていただきましたが、
正直に申し上げますと、お、これは、と思うときもあれば、
同じように淹れたつもりでも思い描くものには達していなかったりと、
やればやるほどその奥の深さを感じ、迷い悩むことやストレスを感じることもある日々でございます。

そんな時、ありがたいのはこれまでお屋敷の味を支えてきた先達の、
それぞれに凝らしてきたさまざまな工夫!
紅茶係各人のこだわりは、これまでのお嬢様方との日々の結晶でございましょう。

また面白いことに、それぞれの個性が味に出るようでございますね。

繊細な味わいや豪快な味わい、
まろやかなものや深いもの
シャープな味やほっこりとした味、、、

さて香川はどのようになりますやら。

わたくしもお嬢様方の大切なお屋敷の伝統を受け継いでいけるよう、
ともにお過ごしさせて頂くなかで腕を磨いてまいりたいと存じます。

ぜひ気軽にティーサロンにお立ち寄りいただき、
気兼ねなくご希望やご感想をおっしゃってくださいませ。

いつでもお帰りをお待ちしております。