ゴールデン・ウィークに映画でも。

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

新緑鮮やかな五月の到来。
大型連休もやってまいりました。
爽やかな過ごしやすい季節を、どうぞお楽しみくださいませ。

さて、ゴールデン・ウィークとは、もともと映画興業を大々的に宣伝するための造語が定着したものでありまして、私の愛する映画の世界に縁深い言葉と申せましょう。

この時季、ワインのお品書きにも「コッポラ・ディレクターズ・カット」の名前が記されます。
著名な映画監督フランシス・フォード・コッポラが経営するワイナリーから生産されるこちらのワインは、当家ソムリエの豪徳寺が評するところによりますと、カリフォルニア・ワインのなかでも上質の味わいを誇るとのこと、ぜひともお試しくださいませ。

コッポラ監督の作品といえば、72年の「ゴッド・ファーザー」や79年の「地獄の黙示録」などが有名でございますが、私のおすすめは74年の「ゴッド・ファーザーPartⅡ」でございます。
前作のテーマが、家族の継承だとするならば、こちらのPartⅡでは家族の形成と崩壊が、過去と現在の二つの時間軸で描かれております。
特筆したいのは、過去のシーンに登場する、主人公の父親の姿を演じました、ロバート・デ・ニーロでございます。
このころ、映画俳優として、いまだキャリアを積み始めたばかりなのですが、すでに後年の名優の風格を漂わせており、迫力ある演技で観客の心をつかみます。

たいていの続編映画は、前作を超えられない大味な作品がほとんどといってよいかと存じますが、この作品は、むしろ第一作より出来が良いと評する方も多くいらっしゃいまして、その完成度もうかがえます。

ゴールデン・ウィーク、おひまがございましたら、ぜひとも当家のシアタールームで二作続けてご鑑賞してみたらいかがでしょうか?

もちろんその時には、片手にコッポラ・ディレクターズ・カットを満たしたワイングラスをお忘れなきよう・・・。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。