百合野でございます。
よくお嬢様にお勧めの紅茶を聞かれることがございます。
紅茶係りのお勧めもあるものの、それがお選びいただいたお食事とマッチングするかどうかはまた別の話でございます。
ストレートかミルクか、フレーバーは有りか無しか ハーブをブレンドするか、朝食、昼食はすでにお済みか…
紅茶係りの癖も踏まえつつ、伺いたいことはたくさんございます。
もちろん、そこまではお聞きできませんし「そこまで分らなくとも察しなさい」
と諭されることでしょう。
紅茶はとても繊細でございます。茶葉の状態とその日の水の具合。
一言ではお勧めを提示できない私の弱さもございます。
なので、もし余裕ございましたら細かいお好みを教えてくださいませ。
あまりこだわらないようでしたら、使用人に「お任せで…」とおっしゃってくださいませ。その使用人の個性も知れることでしょう。
そして何よりも私最近のお勧めの「お勧めの伺い方」がございます。
それは「今、旬の紅茶」を求めることでございます。
茶葉にはそれぞれクオリティーシーズンというものがございますので、その時期の茶葉というものが当家にもございます。
何をどう聞いて良いかわからない場合はこちらをお勧めいたします。
最近紅茶を学ぼうとしてくださっているお嬢様が多ございます。
とても喜ばしい事でもございますので、少しでもご提案となればとこちら日誌を記させていただきました。
ではまたティーサロンでお話の続きをいたしましょう。
…え?…何々?
…利き紅茶でございますか。
私の出題は難しゅうございますよ?