厳しい寒さが通り過ぎ、花の香る暖かな季節が今年も訪れようとしております。
8年前・・・2006年の3月24日、Swallowtailは池袋のこの地に産声を上げました。
今日では知る者のほうが少なくなってしまいましたが、創立当時のお屋敷はテーブル数8テーブル。
席数20席ほどの今よりもずっと小さなティーサロンでございました。
サロンに立つ使用人の数も執事を含めたったの4名。
ドアマンも立っておらず、お帰り頂いたお嬢様には扉のインターホンを押して頂き、お迎えしておりました。
サロンを切り盛りするにあたり配属された使用人は20名。私もそこに含まれておりました。
皆で必死に紅茶を学び、カップを学び、食材を学び。
期待と不安が入り混じる中、開館当日を迎えた初日の事を今でも鮮明に覚えております。
それから8年、さまざまな事がございました。
大きくなったお屋敷。
新しく使用人として迎えた仲間たち。
そしてお嬢様との出会い。
お使えするべきお方がいらっしゃるからこそ、我々は使用人でいることが出来ます。
本日もティーサロンへ赴きました。
そこには懸命に給仕する使用人の姿と、楽しそうなお嬢様のお姿がございました。
こんなにうれしい事はございません。
決して我々使用人に出来る事は多くはございませんが
これからもお嬢様方へ安らぎと感動という特別なお時間をご用意出来ますよう、使用人一同尽力してまいります。
お嬢様の素敵な笑顔をひとつでも多く賜れます事を。