お休みを頂いておりました。
お屋敷でお嬢様にお会いできないのは残念でございますが、折角の自分の時間。
好きなことをしながら過ごしたいと思います。
さて本日は、趣味のオーディオでお気に入りのジャズを聴きながら、大好きなダージリンでも飲もうかと思います。
ウッドベースのよく利いたサウンドに包まれながら、体中にじんわりと行き渡るダージリンの香りと温もり。
思わずボーっとしてしまいます。
普段のお屋敷ではボーっとすることなど皆無に等しいので(逆にボーっとしていたら問題でございます)、たまの休日など、何も考えずに己の深い部分に沈み込むのもまた必要なのでしょうね。
只今飲んでおりますダージリンは、季節はずれではございますが、マーガレットホープ農園の1stフラッシュでございます。
青々と、それでいて大振りのリーフから抽出される爽やかな渋みと、まろやかさが大好きでございます。
椎名の今年のヒットナンバーでございます!
さて、『ダージリン』といいますと『茶葉の品種』と思われがちですが、違います。
正しくはインドの「ダージリン地方」で取れる紅茶葉を総じてダージリンと言うのだそうです。
これはダージリンのみに言える事ではなく、ピュアティー全般に当てはまります。
ですので、当家でお出ししているピュアティーも地方名なんですよ。
その地方には、様々な農園があります。
そのひとつが、今飲んでいる「マーガレットホープ農園」。
お屋敷ではオカイティー農園や、「パピリオ」のゴパルダーラ農園がございますね。
そして農園ひとつにしてもその敷地は広大で、そこには様々な品種の木が育っております。
同じダージリンでも品種が異なるんです。
しかも、例え同じ品種でも、摘採(てきさい:茶葉を摘み取る)する「木」が異なれば、当然味が異なりますので、そこに「ロット」が付けられます。
つまりダージリンと一口に言っても
農園
品種
ロット
季節
と様々な区分けがあり、それら全ての味は異なります。
いやはや、奥深い。
農園の数や、そこに立っている木の数からしても、その選択肢は膨大であると想像できます。
今飲んでいるこの味ともひょっとすると、もう出会えないかもしれません。
ジャズのライブみたいですね。
様々な要素とめぐり合わせは、まるで人と人との出会いのようでございます。
何事も、ひとつの出会いを大切にしたいですね。
お話が随分と飛躍致しましたが、本日はこれにて、と。