さて、先日はお休みを頂いておりました。
3月初旬でありながら、吹く風も温かく、すっかり春の装いです。
過しやすくはありますが、地球温暖化を心配してしまいますね。
ともあれせっかくの暖かい休日。
部屋の窓を開け放ち、胸いっぱいに息を吸い込みます。
すーっと、なんだか背中の凝り固まった物が落ちていく様でございます。
こんな日は外にお出かけしても良いところですが、最近、忙しさにかまけ、オペラのトレーニングを怠っていたので部屋で稽古をすることにいたしました。
因みに当家の別館には音楽室があり、私はそこにおります「妹尾(せのお)」と言う声楽家の先生から時間がある時に教わっております。機会がございましたらお嬢様にもご紹介いたしましょう。
まずはストレッチで体をほぐしていきます。
上半身、特に重要な首周り、肩、背筋をジックリと緩めていきます。
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怠けた影響は深刻な様でございます。
ちっとも、動きません。
元来人間の体というのは、使わなければ退化していくものですが、それは体の柔軟性においても当てはまります。
お嬢様は、肩甲骨をぐっと背中から出すことが出来ますか?
生まれたての赤ん坊はそれが容易に出来るそうです。体のありとあらゆるところが柔らかいのです。
しかし、大人になるにつれて、筋肉は硬くなり、それらを支える骨とある種、くっついてしまいます。
そうなると、先ほどお聞きしましたように、肩甲骨を剥がすことが出来なくなるのです。
もっとも、それ自体にさほどのメリットはございませんが、「体か硬くなる」ということは「怪我をしやすくなる」ということです。
お嬢様も時々、当家の玄関先でつまずいてらっしゃいますが、体が硬いと、思わぬ怪我につながります。
上半身の硬化は他にも肩こりや頭痛の原因になり、良い事無しでございます。
いかがでございましょう?
よろしければお嬢様もご一緒に、明日の晩にでもストレッチいたしますか?
ついでに体の硬そうなフットマン連中も付き合わせましょう。
そうですね・・・
茂実や黛、黒須辺り体が硬そうですが・・・
明日それとなく、リサーチしておきましょう。
話がそれてしまいましたが、本日はこれにて。
発声のお話は次回ということで・・・