Claret

わたくしがお屋敷の課外活動として参加しております執事歌劇団の第6回公演「Claret~薔薇になった吸血鬼のお話~」をイメージし、なんとお屋敷のパティシエがデザートプレートを作って下さいました!

試作の段階からちょこちょことのぞき見しておりましたわたくしから、このデザートプレート「Claret」について少しご紹介いたしましょう。

「Claret」は、ずばり「吸血鬼」をモチーフに作られたデザートプレートでございます。
普段からお屋敷でご用意しておりますキラキラとしたかわいらしいデザートプレートとは一線を画す、艶めく漆黒と深い紅色に統一されてございます。

さて、お皿の上に配されているデザートでございますが――

まずは左手に、すこし大ぶりなビターチョコレートのムースケーキでございます。ビターとはいえ、しっかりとした甘みとコクを持ち合わせており、内包したフランボワーズのソースと合わせて召し上がっていただくことで、重すぎず甘酸っぱい風味をお楽しみ頂けます。
ブラックチョコレートでお作りしたマントの襟と、十字に組まれたホワイトチョコレートが添えられております。

お皿の奥にはワイングラスが見えますね。こちらには赤ワインのジュレと赤ワインでコンポートしたイチジクが入っております。イチジクにはシナモンが使われているそうですが、シナモンが苦手なわたくしでもおいしくいただくことができました。普段シナモンを避けられているお嬢様方にも、ぜひ召し上がっていただきたい一品です。

そして右手側にはカモミールとリンゴを使ったアイスクリームでございます。
リンゴの香りにも例えられるカモミールはもちろんリンゴとの相性もよく、またワインとの相性もよいと言われております。
お屋敷では珍しいハーブを使ったアイスクリームは、先述の赤ワインのジュレと合わせて召し上がっていただくのも大変おいしゅうござます。

最後に、お皿の前後に連なっておりますのが、吸血鬼の住む古城の瓦礫をイメージして配された、ドライトマトやチーズ、ベーコンを使ったケークサレでございます。
ケークサレとは甘いデザートではなく、塩味をきかせたケーキで、どちらかというと軽食といった印象がございます。
濃厚なチョコレートムースを召し上がる合間や、アイスクリーム、赤ワインのジュレと合わせて召し上がってください。

また、この「Claret」には歌劇団のメンバーからお嬢様方へのメッセージを書きとめたカードが1枚おつきしております。
団員は9名、1枚につき3名のメッセージが記載されたカードが3種ございます。どのメンバーのメッセージが入ったカードがお手元に届くかは、その瞬間までのお楽しみでございます。

さてさて、デザートだけでも十分おいしくお楽しみいただけるプレートでございますが、実際の公演をご覧いただけると、よりお楽しみいただけるかもしれませんね。
デザートプレート「Claret」のご提供は、公演が千秋楽を迎える20日まででございます。
ぜひぜひお召し上がり下さい!