お嬢さま、奥さま、お坊ちゃま、旦那さま、藤堂でございます。
春でございます。
風はまだ冷たく感じますが、日差しがキラキラして楽しさを運んできてくれるような
嬉しい季節の訪れでございます。
先日ご帰宅のお嬢さま方と宝塚歌劇のお話を致しました。
本日は少し宝塚歌劇(ヅカ)のお話を致しましょう。
私が初めて宝塚を観ましたのは数十年前、御隣のお屋敷のお嬢様に
連れていって頂いたのが最初でした。
美しいのと面白かったのを覚えています。
「ハワイの叔母さん」とショーの2本立てでした。喜劇でお腹を抱えて
笑ったものです。
その後本格的に観るようになりましたのは、高校生の頃でした。
源氏物語の春日野八千代さん(まだ現役で記念公演等には踊られます)の
きりっとした光源氏の美しかったこと。
八千草薫さんの紫の上の可憐で可愛かったこと、有馬稲子さんの葵の上の
美しさ。お嬢さま方にはご存知ないと思いますが、今も舞台、テレビで
ご活躍されています。
その後、寿美花代さん(高島兄弟のお母さん)、新珠三千代さん、
明石照子さんのコンビによる「ジャワの踊子」は今でも忘れられません。
寿美花代さんが男役から初めて女役をされたのが、「華麗なる千拍子」で
パイナップルの女王の踊りでした。
幸福を売る男の音楽に合わせて明るく舞われたのが素晴らしゅうございました。
その後の話は次回にさせて頂きますが、大地真央さんのさよなら公演以来、
ヅカを観ていませんが、4月、久しぶりに明智小五郎の事件簿、
黒蜥蜴(江戸川乱歩作)を観に参ります。
この演目は現在、美輪明弘さんが何回も上演されていますが、初演は先代の
水谷八重子さんが演じられ、その美しさと気品に満ちた女賊が今でも
目に焼きついています。
本日はこのあたりで失礼致します。次回の宝塚のお話を楽しみにして下さいませ。
長旅のお嬢さま、元気なお顔で、藤堂今帰ったよ、とご帰宅されますのを
お待ち致しております。