「ちゃんとよく見て買いなさいよ」
お嬢様がショッピングにお出かけの際、玄関で藤堂執事がよく言うそんな言葉が、私の頭の中をぐるんぐるん回っています。
お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがで御座いましょう、金澤でございます。
今私は、袋から取り出した分厚いヨーロッパの古城写真集(3,800円也)と、廃墟写真集(2,300円也)を前に深いため息を一つついた…
つい勢いで買ってしまった…
家に帰り冷静になって考えてみると、べつに買わなくてもよかったなぁ…と思う事、いわゆる衝動買い
お嬢様方もこのような経験ございませんか?一度くらいはございますでしょう?
お洋服やアクセサリー、バッグや靴、雑貨etc…
お店で見ているうちにテンションが上昇!
どこから聞こえるショードーさんの声…「買っちゃいなさい」
あるとおもいます
私の場合、要注意衝動買物地帯は巨大書籍類販売店である。
いきなり偉そうに漢字を並べたところで、本屋さんです、はい。
ときどき訪れる、巨大な本屋さん!
小・中規模の本屋さんには無い専門書や高価な本もいっぱいある!
特に私のお気に入りコーナーは、芸術書の階!
その中でも写真集のコーナーがお気に入りです!
写真の世界もいろいろなジャンルがありますねぇ…
人物、風景、アート、報道、懐古、建築、その他にもいろいろと
見ているとその世界にスーッと入り込んで行くような感覚…
一瞬を切り取る写真は現実を超えた映像を見せてくれる事もあります
写真の力って凄いです!
けっこうな時間あれこれと見てしまいます。
どう見てもあやしい長髪の男が、「う〜む う〜む」と唸りながら写真集を見ている姿は周りからどう見えるのでしょう?
いろいろな作品をチェックしている写真家、はたまた資料集めしている芸術家?
いやいや
ただのあやしいフットマンでした。
まあ写真集に限らず各フロアに足を運び、いろいろな本を見るわけですが、見ているうちに私にもショードーさんが現れ「買ってしまいなさい」と囁くのです。
いけません!ただ面白い本はないかとふらっと寄っただけなのに、気づけばレジに並んでます
今回はかなりパンチの効いた価格の本を買ってしまいました。
この様に勢いで買ってしまう本は高価な物が多いです。
まあ勢いが無ければ買えませんが…
ヨーロッパのお城や宮殿、教会などが大好きです!
先日のロックハート城のツアーの際も興奮のあまりお嬢様の前で気絶する始末、
あの時、葵さんが助けてくれなかったらそのまま…あぶなかった…
廃墟…
これもまた惹かれる響き
人々の夢の跡…過去に確実にあったそこでの人生…
廃墟を見ていると涙が出そうになる感覚…
これがいわゆる『廃墟萌え』というやつなのでしょうか
買ってきた古城写真集を開きます
「おお、先ずはフランスのお城だな!」
フランスに敬意を表してワインでも飲みながら!
冷蔵庫に入っていたワインを!ん?チリ産と書いてある…まあいいか ぐびぐび!
「お次はイギリスですな!」
イギリスに敬意を表してこれまた衝動買いしたバランタインの17年をいただきましょう!ロックで ぐびぐび!
この後、ドイツやイタリア、スペイン、オーストリアと続きます。各国に敬意を表してたら大変だ!(ニヤリ!)
好きなお酒と共に好きな本を見る時間は良いものですね!
お気に入りのカップで紅茶やコーヒーを飲みながら本を読む時間も幸せですしね!
立ち読みではこの時間は得られません!ちゃんとお金を払って買った者が得られる時間です!
こうして考えるとマイナスに考えがちの衝動買いも良いものを買ったと思えば結果オーライです!
ん~でも結果オーライじゃないものが多くてですね…あらためて本棚を見てみると、
読めもしないのに全編英文の本が3冊もあります。完全に飾り化しています。
弾けもしないのにピアノの楽譜があります。ジブリ音楽が好きだというだけで買ってしまったと…
わからないのが、恋愛論についての本があります。何でしょうか?本人もいつ買ったのか、何で買ったのか全く記憶にございません。ん~わからん…
お!これは綺麗な本です!季節のお花の写真集。
パラパラとめくります、『ハナミズキ』♪
あらためて本棚の本を手に取り見ていると時間を忘れます
好きな作家の本、洋食器の本、お酒の本、いろいろな写真集、
けっこう料理の本を買ってることに気づきます。ほとんどが酒の肴方面ですが…
買ってから全然見てない本もあったりで…買った事を忘れてる…
一度ちゃんと整理しないとまた同じ様な本を買ってきそうです…
さて椅子に戻り、再び古城写真集を開きます
「次はドイツですな!」
メルヘン街道に古城街道!
シンデレラ城のモデルとなったあのノイシュヴァインシュタイン城がありますな!
これはドイツに敬意を表して、ビールでしょ!!!今でしょ!!!
うぐうぐ うぐぐ プハ~!!!
お買物は計画的に!
お酒はほどほどに…
自分に言ってます。。