オーシャンズ11は2002年に公開された映画で、ダニー・
オーシャンと彼が率いる10人の仲間がラスベガスにある
カジノの金庫破りに挑むサスペンスアクションドラマで
、ジョージクルーニー、ブラッドピットなどが演じて
ヒットした作品です。宝塚では2011年に星組で上演され
今回は花組での再演です。
天才詐欺師ダニーオーシャン(蘭寿とむ)は妻テス(蘭
乃はな)と離婚協議中に仮釈放となるその日、妻テスの
弁護士が離婚届を手に面会に訪れた。スターを夢見るテス
はラスベガスのカジノの帝王ベネット(望海風斗)の後援
を受けて頑張っている。ダニーはベネットからテスを
守るため仲間を集めカジノの地下金庫破りを計画する。
演出の小池修一郎も再演にあたり、初演の無駄を整理して
よりわかりやすい作品にしている。初演の星組、袖希礼音
はストレートに表現し、スマートな格好よさがあったが、
蘭寿は自身のナイーブでエレガントなダニーを明るく優雅
に演じ、仲間が信頼して集まってくるのが納得できる演技
であったと思えました。テスの蘭乃はなは一作ごとに成長
が著しい日々の努力が見られて嬉しい限りです。
ベネディクトの望海風斗は初めての大役ですが、敵役を
存在感ある演技で、テスに対する優しさが変貌する部分
を鮮やかに演じていて、次回作が楽しみです。
愛するテスが自分のところに戻ってくるのか、金庫破り
が成功するのか、楽しい作品です。
蘭寿と蘭乃がデュエットで歌う「あの頃の私」そして蘭寿の
「愛した日々に偽りはない」とても素晴らしい曲です。
さてまだご覧になっていらっしゃらないお嬢様方、ぜひ
ご覧になって楽しい夢のようなひとときを過ごしてください
ませ。
藤堂でございました。