司馬でございます。
皆さま、お健やかでいらっしゃいますか?
三月に入りまして、ようやく日差しも温もりはじめました。
当家の庭園で毎年見事に咲き誇る梅の花も、そろそろつぼみが開き始めているようでございます。
もうまもなく、皆様のお目を楽しませてくれることでございましょう。
私もいまから楽しみでございます。
さて、三月の別称は「弥生」。
これはイヤオイ、つまり、ますます生長するという言葉の詰まったものだそうでございます。他にも、花月、桃月、禊月、夢見月などのいくつもの異称があるそうで・・・。
たしかに春先は、うつらうつらとつい夢見がちになってしまうものでございますね。
毎日、お嬢さまのお世話や、大旦那様のご用事で忙しくしておりますが、たまには日だまりの中で、柔らかな陽光を存分に浴びるのもよろしいでしょう。
雛祭りの準備が終わりましたら、どこかでひなたぼっこでも楽しむことにいたしましょうか。とはいえ、いたずら好きなフットマンも多いので、顔に落書きでもされては大変です。
決して眠りこけないよう、充分に気をつけなくては。
皆様方、春先ののどかさをどうぞ心ゆくまでご堪能くださいませ。
春本番も間近ではございますが、しばらくは三寒四温という言葉通りに、寒さと暖かさが交互に訪れることかと存じます。
どうぞ、体調をお崩しになりませぬようご自愛くださいませ。
では、今回はこの辺りで失礼いたします。