春麗らかに

お嬢様、お坊ちゃま、
ご機嫌麗しゅうございます。
佐倉でございます。

4月、春でございますね。
暖かな陽気と、過ごしやすさを持つ春。
寒さの苦手な私は、段々と暖かくなる春を四季の中で一等に好んでございます。
しかし、近年は夏が長く、秋が短くと四季のバランスも少々崩れてございまして、気温の変動も激しゅうございます。
今年の春はいかがでございましょうか。
お嬢様、お坊ちゃまにおきましては、お身体に充分お気をつけて、ご自愛いただきたく存じます。

さて、瀧廉太郎氏の童謡、「花」にも「春のうららの」とございますように、春は花の季節にございます。
桜にツツジにチューリップなど、色とりどりの花々が咲き誇る光景は、心踊るものがございます。
聞いたところによりますと、富山には様々なチューリップが咲き乱れる、チューリップ公園なる場所があるとか。
是非一度拝見したくございます。
お嬢様やお坊ちゃまはどんな花がお好きですございますか?
機会がございますれば、お教え下さいませ。

当家裏山でも、春の様々な花が見頃を迎えてくることかと存じます。
山道はしっかりと整えてございますが、お登りになられる際は、しっかりと使用人にお申し付けくださいませ。
私も尋ねられましたらお答え出来ますよう、野草の勉強などもせねばなりませんね。
さて、春の花についての書籍は……。
おや、「食べられる野草」……興味深い。

お戻りになられる時を心からお待ちしてございます。