1周年

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。綾瀬にございます。

空気のひんやりした日々が続いております。いかがお過ごしでしょうか。お風邪など召されぬ様お気をつけくださいませ。

さて私事で恐縮でございますが実はこの2月でお屋敷に舞い戻りましてから1年が経過いたしました。
あっという間かつとても充実した1年でございました。
中でも10月に行いましたエクストラティーや1月のミニバーはとても思い出深い出来事でございます。
それと申しますのも実は私1stシーズンの頃はこう言った特別な催し事は一度も携わる機会がございませんでした。
あの頃より多少は成長したと言う事なのでしょうか。
ひとえにお嬢様に相応しい使用人であろうと言う気持ちの発露でございます。
これからもより一層精進して参りますのでお側において下さいませ。

それではまたご帰宅をお待ちしております。

日誌

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。

 

ご用意いたしましたカクテル【はるひので】ご堪能いただけましたでしょうか。

今回のカクテルデーでは香川執事と2人で行う催しでございました。

香川執事はシェイカーを握るのが初めてという事もあり、私としてもワクワクしておりました。

以前、まだページボーイとして様々な事を学んでいた際に、手とり足とり教えて頂けたうちの一人が香川執事でございまして、、

そんな恩師の1人でもある方と共にカクテルを振る舞えた事、心から嬉しゅうございました。

また当日はお嬢様からの
【美味しい】
の一言をいただけたこと、
とても光栄にございます。

ここ最近、カクテルデーを行う際に、僭越ながら自身でレシピを考案する事が多くございますが、

一人でグラスやレシピと向き合っておりますと、やはり、どこか不安な気持ちがよぎってしまうものでございます。

ですが、お嬢様のお言葉があった際、どこか気恥ずかさと、それを遥かに超える喜びがございます。

香川執事、そしてお嬢様、
本当にありがとうございました。

画聖の愛したお酒

敬愛せしお嬢様へ
まだまだ続く寒さの中でございますが、梅の花が色づいていたりと
ほんの僅かながら春の兆しも感じる昨今でございます。

さて今宵は突然でございますが
フランス生まれのリキュール「スーズ」というお酒のお話をさせていただきたく存じます。
実は以前も他の場所で、このお酒についてお話ししたことがございますが、
この2月。時任がサロンにてのミニバー「tinyBLUEMOON」を務めるにあたりまして
この「スーズ」を用いました『シャルルジョルダン』なるカクテルをお品の一つとしてご用意しておりますゆえ、今一度このお酒について小噺をお届けしたく存じます。

「スーズ」は中世ヨーロッパにおいて非常に流行しておりました香草系のリキュールでございます。
リンドウの根を原料の一つとしておりまして、ほろ苦くも爽やかで香り高い風味が魅力でございます。
‥と申しましても要は根っこでございますので、分かりやすさだけを最優先してお味を表現いたしますと

ゴボウの味がいたします。
ゴボウです。
あの黒くて細長いやつ。

なお時任はゴボウを薄切りにしてさっと揚げたゴボウチップスは至高のおつまみかと存じます。

黄金色に輝く液体は、冷やせば冷やすほど色が映えると言われておりまして
その奥深い風味と美しい色彩は、中世から多くのものに愛されておりました。
こと、何故だかシャガールやパブロ•ピカソなど前衛的な芸術家たちに特に愛飲されており
特にパブロ•ピカソについては、スーズの色彩に魅了されて絵画の色使いが変化したと言われているほどでございます。

味はゴボウです。
ええ、ゴボウ。
皮を剥かなくて良いあたり、ちょっと主婦に優しいあのゴボウです。

なお時任はゴボウの細切りを、豚汁だけではなくお雑煮やお味噌汁に入れるのも大賛成派でございます。
歯応えも風味も素晴らしゅうございます。

 

画聖パブロ•ピカソは若き日に、このスーズの酒瓶を題材に絵画を残しております。
「グラスとスーズの瓶」と題されたこの作品。
それまで青灰色の寒々しい絵画ばかり描いていたピカソが、明るく大胆な色使いに目覚めた契機とも言われる品でございますね。

そんな芸術家すら魅了する美しい色。
そんなスーズを使ったシャルルジョルダンもまた、スーズの黄色にキュラソーの青を合わせた、美しい緑色のカクテルでございます。
キャンパスに色を広げるように、グラスの中に美しい色彩を映し取ってお届けいたしますゆえぜひお一つお召し上がりくださいませ。

ベースのお味はゴボウですが。
ええ、あの包丁での切り方が独特なゴボウ。
ほろ苦く香り高い爽やかなお味です。
煮物にも最高です。思えばあの時酢豚にゴボウ入れれば良かったなぁ。

カクテル「シャルルジョルダン」は
スーズに甘いライチや瑞々しいグレープフルーツを合わせて、バランスよくフルーティに仕上げております
幾重に重なるフルーツの帳の奥から、そっと顔を出すゴボウ。
いや、ゴボウ言いすぎて忘れておりました。実際はリンドウでございます。

このリンドウのほろ苦さも、シャルルジョルダンの織りなす繊細に組まれたパズルのような味わいも、私は個人的に大好きでございます。

いつもはお嬢様の味覚に合わせて、ちょっと柔らかい風味にアレンジし直したり、甘く変えてみたりが多うございますが、
此度は時任自身の「大好き」を貫かせていただきました。

画聖たちの愛したリキュール、魂を与えた色彩
お手元にお届けできれば幸いでございます。

 

 

 

 

あと、ゴボウはスティック状にしてあげるのがマイフェバリットでございます。

日誌

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

まだまだ寒さは厳しい2月ですが、春を予感させる暖かい陽射しも出て参りましたね。

先日お休みを賜った日がそのような陽射しでございましたので、久しぶりに家具屋巡りをして参りました。

私は生活骨董と言われるような、アンティークではない日々の修繕の跡が残っているような古家具、古道具が以前から好きでございます。
綺麗なアンティークとは違い、実際に長年使われてきたことが実感、想像できますし、だからこそ自分も大切に、しかし飾りではなく普段使いをしようと思えます。

そして散歩がてら半日ほど巡っていたのですが、気になる椅子を見つけてしまいました。
私が生まれた頃にハンガリーで作られたダイニングチェアのようです。
鋲で留められた座面の革はヒビもあり、細工が施された木の背もたれや脚は白い塗装が部分的に剥がれております。

この椅子をどこへ置こうか?
椅子として使おうか?花台にもなるかも?
塗り直しをしようか?このまま塗装が落ちていく様を見たい気もする…。
などなど想像するのが楽しいこの数日でございます。

ティーサロンのテーブルや椅子も快適にお使いいただけますよう、心を込めて日々お手入れいたしながらお帰りをお待ち申し上げております。

百花の王

ご機嫌麗しゅうございます。お嬢様。

2月に入り立春も過ぎたというのに朝は布団から出るのがおっくうで夜には風が冷たく肌を刺す、そんな寒い日が続く今日このごろ体調崩しておりませんでしょうか。

葉山でございます。

先日花の少ない冬、縁起花として華やかに咲く冬の牡丹を求めてお散歩へ。

お天気はとても良かったものの街の大きな掲示に表示された気温は5度と大変寒い日でございました。

会場に着くと着花率が2割以下と大変咲かせるのが難しい「寒牡丹」と特殊な技術で咲かせた「冬咲きぼたん」が堂々とその存在感をしっかりと主張して迎えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大きくてふわりとやわらかく豪華な花びらが特徴で花の大きさは25センチになるものも。
色も赤や白、黄色やピンク等さまざま。香りは甘く爽やかでやさしい。

調べたところ咲き方も一重咲きや八重咲き、獅子咲き等いろいろあるそうな。しかしながら私はどれがどの咲き方だったのか帰って撮りためた画像を見直してもわからずじまいでした。素敵なぼたんのこともっと勉強せねば。

雪よけの藁囲いに守られながらも凛と咲き誇るぼたんの花をぞんぶんに堪能して本当に満足したお散歩でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰りに早咲きの白梅と数輪の花とめいいっぱいに膨らんだ多くの蕾を付けた梅の花を見つけ気が早くも春の訪れに心おどらせ帰路につくのでした。

 

 

たとえば

『誰か一人が犠牲になれば世界が救えるとしたら名乗り出ますか?』

とある楽曲に
こういった内容の歌詞がございまして、

本当にこういった状況がきたらどうするか。
と真剣に考えた事がございました。

 

結論から言いますと、

その時になってみないとわかりません。

 

ですが、

名乗り出るとしたらどういう時なのかを考えました。

 

おそらくわたくしは

『世界が救えるなら犠牲になろう』

とはならない性格だと認めております。

 

世界ではなく、

自身を犠牲にしてでも
護りたいものがある時に

はじめて名乗り出ることが出来るのだろうと。

 

使用人にとってお嬢様は
我々の全てでございます。

お役に立てる時もあれば
上手くいかない時もございます。

ですが、
貴方を大切に思っていることだけはいついかなる時も変わりません。

これからもお傍にいられることを願っております。

 

 

アーモンドメープルシナモンアイス

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。
冴島でございます。

昨年の猛暑が思い出せない程肌寒い日が続いておりますが体調などお変わりございませんでしょうか。

今月後半は大旦那様の命により私冴島がフットマンアイスをお出し致します。

今回はアーモンドメープルシナモンアイスでございます。
その名の通りアーモンドとメープルとシナモンに中にはホワイトチョコレートを入れてパリッと食感も出したお品でございます。

バレンタインデーに贈るスイーツをイメージして監修致しました。
遊園地などにあるチュロスをイメージしてわくわくできるようなお味に仕上がってございます。

期間中、機会がございましたら是非ご賞味くださいませ。

今月はその他にもティーサロンではチョコレートフォンデュなどこの時期にぴったりなお品を多数取り揃えておりますのでお暇がございましたらぜひご帰宅くださいませ。

それでは今月もティーサロンにて温かい紅茶を用意してお待ちしております。

 

冴島