アントワネットデコレーション

お嬢様方、ご機嫌麗しゅうございます。

香川でございます。

立冬も過ぎてございますが、ちゃんとお布団も冬用のご用意をお済ませですか?
おやすみのあいだにお布団がどこかに…なんてことはございませんね?
大切なお身体を冷やされませんよう、十分な休息をおとりくださいませ。

さて、秋の味覚はお楽しみになられましたか?
先月は安納芋のチーズケーキをご用意いたしましたが、ほんのりあたたかいスイーツがおこころも満たしていたならうれしゅうございます。

今月は伊織とともにアントワネットのご用意を仰せつかりました。

ずいぶん久しぶりの試みでございますね。

実は香川は初めてこの任につかせていただきます。

コックコートに身を包むのは、新提案デコレーション以来でございましょうか。

ケーキも大好きですが、
個人的には、、

キッシュ,
もおすすめかもしれませんね。

並べられたケーキたちとワクワクをお届けいたしましょう!

お帰りをこころよりお待ちしております。

歩きスマホは止めましょう

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

最近、甥っ子の誕生や身内の怪我などがあり、ベビーカーや車椅子を押す機会がございました。
そういった補装具の類いを使ってみると気になるのが、世間のバリアフリー対応の遅れです。
歩道などのちょっとした段差、駅構内での乗り換えなど、地理的な不便さもございますが、一番気になるのが歩行者の歩きスマホなるものです。
前を全く見ずにこちらに向かってくるのですが、こちらは小回りが効かないため急な回避は困難ですし、減速すると後ろから来る方々の渋滞の元になります。
直前で気付かれ回避されても、舌打ちや睨みといった敵意を向けられ、メンタルが削られます。
歩きスマホもそうですが、歩道の真ん中での立ち止まりスマホ、横並びでの道ふさぎスマホ、終いにはベビーカー押しながらスマホなどなど、歩行者のスマホ使用による障壁に困らされることが圧倒的に多いと言えます。
特に最近はイヤホンをしながらの歩きスマホが多く、こちらの存在に全く気付かないことも……。
電車内でのベビーカー・車椅子スペースも、イヤホンスマホ使用者による占拠が目立ちます。

とあるドラマの登場人物もこう言っておりました。
「目的まであと一歩と言う時に足を引っ張るのは、敵ではなく必ず味方です」と。
目的地まであと一歩という時に道を塞ぐのは、階段などの段差やエレベーターの遠さではなく、理解あるはずの味方である歩行者なのかもしれません。
ドラマにちなみ歩きスマホ注意喚起ポスターも作っていただきたいものです。
キャッチコピーは「歩きスマホ、もうええでしょう!」。

夏と冬の間

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

つい先日まで夏日が続いたかと思うと、あっという間に冬の気配が忍び寄って参りました。

・・・たしか、夏と冬の間には“秋”という季節があったはずでございますが、気のせいだったのでしょうか?

 

あまりにも長く暑い夏のせいで、秋の影が薄くなってしまった感がでございます。
なにか寂しさを覚えてしまいますね。

あっ。
いま気づきました。
この寂しげな気持ちこそ、“秋”そのものではございませんか。

目を凝らしてみると、やはり季節の移ろいの印は、どこかに見つかるものなのでございますね。
これから、木枯らしなども吹き、だんだんと紅葉も色づいてくることでしょう。
これもまた、秋の風物でございます。

気の早い話ではございますが、わずか一月後には年の瀬も迫り、いろいろと慌ただしくなって参ります。
夏と冬の間は本当に短すぎますが、この十一月くらいは、お嬢様方ものんびりとお過ごしになって、小さな秋を愛でてくださいませ。

 

では、冬の足音ももうすぐそこに来ております。
お嬢様方にお寒い思いをさせぬよう、早いうちに、厚手のお召し物と、暖炉の準備をそろそろ始めましょうか。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

 

突然ですが、お嬢様は舞台の観劇をなさったご経験はございますか?

 

と、申しますのもつい先日までギフトショップにてご用意しておりました久保考案の焼き菓子である
「ロミオとジュリエット」
ウィリアム・シェイクスピアの有名な作品の1つでございますね

あちらの戯曲を自室を掃除している際に久々に見つけて拝読しておりましたが、

 

やはり名作と呼ぶに相応しい作品でございました。

 

結ばれない家柄である2人の悲しき物語ではございますが、

様々な演出家の方々の手によって沢山のオマージュ化された舞台が世に出回ってございます。

個人としては中でも演出家の蜷川幸雄氏が手がけた「ロミオとジュリエット」は初めて観た際に感銘を受けたのをいまだに覚えております。

 

美しい物語を 人と人とのおぞましい感情やどこか儚い表現、

 

芸術の秋とはよく言ったもので、私もまた、これを機に沢山の舞台を観劇したい欲が溢れてしまいました。

 

お嬢様も、またティーサロンにお帰りなされた際に今までどのような作品たちに巡り会えたのか、
是非ともお聞かせくださいませ。

 

火野

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

「布を織っている間は決して部屋を覗いてはいけません」
そう娘から伝えられていたにも関わらず、お爺さんは好奇心からか、或いは心配からか、つい部屋を覗いてしまいました。
すると、部屋にいたのは自らの羽で機を織る一匹の鶴でした。
正体を見られてしまった鶴は寂しそうに遠くの空に飛んで行きました……。

これは有名なお伽話、鶴の恩返しの一節でございます、きっと一度は耳にしたことがあるでしょう。
日本人にとって非常に慣れ親しんだ物語でございますが、実はこういった物語は、一つの類型として『見るなの禁』と呼称され、世界中に数多存在するのです。
例えば日本神話の伊奘冉然り、西欧ギリシャ神話に至るまで。

物語の登場人物が、なんらかのタブーを与えられ、そのタブーを犯してしまった結果、罰が与えられる……。
まさしく、教訓と呼ぶに相応しい物語でございますね。タブーを創出する側は超常的な存在でございます。神に逆らうなかれ、というやつでしょうか。

折角ですので、もう一つキーワードをば。
人間がタブーを与えられた時。
『見るな、喋るな、開けるな、振り向くな』
得てして、それを犯したくなる心理的欲求が現出するのです。
『見たい、喋りたい、開けたい、振り向きたい』
これを「カリギュラ効果」と言います。

「食べちゃいけないのに、つい食べちゃう」
「聞いちゃいけないのに、耳を澄ましちゃう」
もしそのようなことで自責の念に駆られるような事がございましたら、何卒ご安心ください、人間にとってそれは恥ずべきことではございませんので。
タブーを犯したくなる人間の根源的欲求。
もしかすると、人が抱える原罪の一つやも。なんだかダークで魅力的でございますね。

少し記憶を辿ってみれば。
『混ぜるなキケン』を混ぜたがる幼少時代。
学生机にこっそり「もりそば」と刻み込んだ中学二年生の夏。
20歳になりお酒を飲めるようになった暁には、寝る間を惜しんで政治と宗教と野球の勉強をいたしました。
カリギュラ効果とともに歩んできた私のデモニック半生。うむ、奥ゆかしい。
お屋敷にはタブーが沢山ございます。
……まだまだ楽しめそうでございますね。

さて、11月にはお屋敷にて、私も考案いたしましたケーキ、きのみミルフィーユをご用意してございます。
滑らかなキャラメルクリームとサクサクのパイ生地のコントラスト。上に添えたくるみが可愛らしいアクセントでございます。
とっても美味しゅうございますので、ぜひ食べないでください!!

……あ、嫌ですね。いくらカリギュラ効果と言えど、食べないでほしい、は違います。嘘でございます。嘘。
ぜひ、絶対に、美味しくお召し上がりください。
お召し上がりいただかないと、駄目です。

あ、そう言うとカリギュラ効果的にはお召し上がりいただけなくなるんでしょうか?
やっぱり食べないでください。
あ、いや、やっぱり。

詰みました。

「この先通行止め」と言われると、ついギリギリまで行きたくなってしまいます。
長野県の人里離れた山奥より、愛を込めて。

感謝

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。
久保でございます。

先月、沢山のエクストラティー「Carinho 」のご用命をありがとうございました。

初めてのエクストラティーで至らないところが沢山ございましたが、少しでもお嬢様、奥様、お坊ちゃま、旦那様に喜んでもらえたなら幸いでございます。

そしてなんの経験もない私を熱心に一緒にやろうと誘ってくれた綾瀬にも感謝でございます。
お嬢様方のために、どうすれば喜んでもらえるかをずっと考えていた姿、使用人の鑑でございました。
私も綾瀬を見習わなければなりませんね。

立派な使用人になれるよう、引き続き精進いたします。

さて11月でございます。
何をしましょうか。
まずは11日には好みのお菓子でも頂こうかと存じます。スティック状の。

実を言いますと中にチョコレートを巻き込んだもの派ではございますが。

紅茶係

影山でございます。

お屋敷の11月1日といえば

『紅茶の日』

今回はわたくしが紅茶係を務める時の朝のルーティンをお話いたします。

まず蛇口を捻って少しの間水を出した後に、
ヤカンにお水を少量入れ、
お湯を沸かします。
ヤカンを温めるおまじないみたいなものでございます。

雨が降った翌日などには特に、
少し水を出してから使わないと
紅茶の旨味や香りがあまり出てこない事がございます。

しっかりとボコボコしましたらお湯を捨て、改めてお水を沢山入れてお湯を沸かします。

沸騰を待っている合間に
紅茶を作るスペースを作成いたします。ここも紅茶係によってとても個性が出ます。
スペースのこだわりを語り始めると長くなってしまいますので、ここでは割愛いたします。

スペースを作り終えましたら、

本日のまかない(主に使用人が水分補給に飲む紅茶)を考えます。

大体サッパリした紅茶と
ミルクを加えたスイートな紅茶の2種を作成します。

これを考えている時が結構好きだったりいたします。
(日付や気温、イベントがあるかないか、フットマンスイーツは今何が出ているか等を考えたりしながら決めたりいたします)

何を作るかを決め、作成が終わる頃には大体お湯が沸きますので、
まかない紅茶を作ります。

作り終えた頃には
大体お嬢様をお出迎えする時間となっております。

お嬢様に紅茶が美味しいといっていただけるように
これからも務めてまいります。