ご機嫌麗しゅうございますお嬢様、片倉でございます。
今年のお屋敷でのハロウィンはお楽しみ頂けていましたか?
私は今年のハロウィンに向け改めて使用人達が持っております 刀 のお勉強をして参りました。
まずざっくりとしたところから…刀の始まりは大陸から渡来した真っ直ぐな刀身が特徴の 上古刀 とされています。
古墳から見つかったものや奈良時代の正倉院御物の刀剣がありました。
そして平安時代から鎌倉時代に入り現代でも私たちの知る刀の形へ改良されていった…とされています。
造りの流れとしては
平造り・切刃造り(古墳~奈良時代)→鎬造り(平安〜鎌倉時代以降)となっております
特に武士が栄えた時代ともされる鎌倉時代〜南北朝時代〜室町時代から戦における戦略の変化で好まれた形が変わったようです。
その他に日本刀作りは大和国、備前国、山城国、相模国、美濃国を中心に名工を多く輩出した事で明治時代から 五ヶ伝 と呼ばれるようになりました。
ここに各地域の名工達が自ら学んだ方法を掛け合せた結果、新たな技術を開発したものも現れ現代でも受け継がれています。
…しかし残念なことに製法が失われ現代の技術を持ってしても再現出来ない、または修理できない物もあるので全ての刀が現代に復活することはないそうです…
本来なら各時代の刀の総称、刀の波紋や刀身の造りの違いなどもしっかり説明したいところですが、とてつもなく長くなるので今回は基礎の一部を…もしご興味がございましたらお供させて頂いた際に進化の過程をお話致しましょう…
知れば知る程奥が深い日本刀…美術品の1つとしてお勉強してみるのはいかがでしょうか?
片倉