暑い季節が長くなり、秋がもはや概念上の存在になりつつある昨今、お嬢様はいかがお過ごしでしょうか?
伊織でございます。
ティーサロンでもご用意のあるウェッジウッドのティーカップ・プシュケは、その名前の由来をギリシャ神話に求めることができます。
プシュケとエロスの物語を題材としたこのティーカップは、ふたりの結びつきを表すラブノットというリボン模様があしらわれていることはご存知のお嬢様もいらっしゃることかと思います。
プシュケは魂や精神を表す言葉であり、プシュケとエロスの物語は精神と肉体の関係を神話にしたものなのだそうです。
と、ここまではわたくしも今まで承知していた内容でしたが、先日プシュケという言葉にもうひとつ意味があることを知りました。
その意味とは「蝶」です。
蝶が幼虫から蛹、そして成虫へと成長していく様子に、何か不思議で神秘的な要素=魂を見出したのでしょうか。
ひらひらとどこかへ飛んでいく、というのもなんとなく魂を思わせるのかなとも思ったりいたします。
神を愛した人間プシュケ、彼女は魂や精神であり、そして蝶でもあったのですね。
そういばティーサロンに飾ってあるプシュケの絵にもたしか蝶の羽が……。