ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。
いまさらの紹介ですが、私荒木田、旅好きを自称することが多くございます。日本国内に限りですが、47都道府県、全政令指定都市は当然のこと、本土全ての東西南北、全国一宮、人の寄り付かぬ秘境駅などなど。
まあここまでいろんなところに足を運べば、流石に旅が好きだと自負してもばちは当たらないでしょう。
さて。
そんな旅好きには、絶対に付き纏う問題がございます。
それは、旅と旅行の違いでございます。
そう、私は旅好きであって、旅行好きではないのです。
これは別に、旅と言った方が旅行と言うよりもカッコいいから、というわけではございません。あ、いや、ほんのちょっぴりくらいはありますが。
旅と旅行は似て非なるものなのです。
とは言っても、正しい言葉の定義があるわけではないのですが。調べても、それぞれいろんな方の主張があるだけですし。
ですので恐らく、自分なりの定義を定めても許されるのではないのかと。
荒木田なりのその二つの違いを述べてみます。
旅行も旅も、実際に行われることは似通っていますね。
普段とは異なる土地に行って、何かを経験すること。それは旅行にも旅にも当てはまります。
旅行とは、観光であったりを楽しむために普段とは異なる土地に行くこと。すなわち、移動は手段であると言えます。
対して、旅は、どこかへ行くことそのものが目的であり、そこで得られた経験は副次的なものに過ぎないのです。極論、移動さえすれば、旅の目的は果たされます。
だからこそ私は、旅好きを自称するのです。
別にその先に、素敵な景色や愉快な施設、美味しい食べ物がある必要はございません。
ありふれた街並みでも、殺風景な景色でも。ただそれがそこにあるという事実を目の当たりにするのが個人的な旅の醍醐味なのです。
意外とよろしいものでございますよ。 日本地図を見下ろして、ありふれた日常を想起する、というのも。
……とは言いつつも、お写真をお見せするのであれば、素敵な景色を披露したいものでございますね。
場所は……秘密でございます。