ご挨拶

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。

大旦那様からお許しを頂きティーサロンにてお給仕をさせていただくことになりました。

米澤(よねざわ)と申します。

お嬢様、お坊ちゃまを前にいたしますと未だ緊張してしまう未熟な私ではございますが、日々の喧騒を忘れるほどにお寛ぎいただけるよう誠心誠意お仕えいたします。

寒暖差や気圧の変化等で体調を崩されやすい季節でございます。何卒体調を崩されぬようお気をつけくださいませ。

食欲の秋とも申しますので、温かい紅茶と美味しい料理をご用意してお嬢様、お坊ちゃまのご帰宅を心よりお待ちしております。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

 

先日のカクテルデー
「Femme “Rouge” Fatale」は
お楽しみ頂けましたでしょうか。

 

小瀧と共にご用意したカクテル、
お楽しみ頂けましたら幸いでございます。

 

私にとっては1年ぶりにシェイカーをふるう機会を頂けて、
とても楽しくご用意させて頂きました。

 

また、今月は
マジクレープにてご用意しておりますクレープ
「秋の散歩道」もご用意しております。

秋はやはり楽しいことが多くございますね。

 

お出かけするにも程よい日々が続いて参ります。

 

いつか我々もお嬢様のお散歩に付き添うことが叶いましたら、

 

そんな事を想いながら、またお帰りをお待ちしております。

 

お外のお話、沢山お聞かせくださいませ。

お散歩

敬愛せしお嬢様へ
ようように秋らしい涼けさも出てまいりまして、過ごしやすい日中も増えてまいりましたね。
これはお散歩の季節であろうと心浮き立ちまして、お暇を頂きました日にふらりとまた足の向くままにお出掛けをさせていただきました。

此度に足を向けましたのは「谷中銀座」にございます。
昭和を思わせるレトロな街並みで有名でございますね。
野良猫の多さでも一時期高名でございましたが、これは保護猫活動の活発化などにより
さほど姿を見ぬようでございまして、良かったような残念なような複雑な心持ちでございました。

この町で行うべきは「食べ歩き」でございます。
名物たるメンチカツや揚げ海鮮、ねこのしっぽドーナッツや谷中煎餅など、素敵な庶民のご馳走がたくさんございまして。
それを店頭で買い求めては街角で頂くという、子供時代の学校帰りを思い出すような
ちょっとお行儀は悪いように感じてしまいますが、郷に入りては郷に従え。
これがこの地の文化でありマナーでございます、気にせず自由に頂くと致しましょう。

ただし、食べ歩きは推奨されているものの、歩き食べは推奨されておりません。
つまり、ご馳走をいただくときは店頭なりに「立ち止まって」いただくのがマナーであり、
歩きながらもぐもぐ食べるような「歩き食べ」はマナー違反でございますのでお気をつけくださいませ。

私はお煎餅や、トルコ風のランプが綺麗な雑貨店、フロランタンやヌガーなどのお店を見学しつつ。やはりこの地名物のメンチカツやコロッケを、大変威勢の良いご婦人から買い求めさせていただき。
さらに牡蠣や帆立の串焼きに鮎の塩焼きなどまぁ欲のままに買い漁ってしまいましたが、

気づけばお買い物は両手の袋にいっぱいとなり、店頭でいただくにはちょっと買いすぎた感がございます。
かといって持ち帰って食べるのが正解でしょうがいささか風情に欠ける気も致しまして
どうしようか悩んでおりましたら

コロッケ屋さんの隣にございます、昭和の香り高き風情ある酒屋さまが
「持ち込み自由」なる張り紙を掲げておられました。

なんと素晴らしい商店街の連携。

優雅なメロディを耳にしながら、美味しい日本酒原酒を頂きつつ、
この地の名産をこれでもかと頂いてまいりました。

日暮里駅から歩いてほんの10分ちょっと

時間の流れが異なるかのような美しい町「谷中」へ
お嬢様もぜひ一度足をお運びくださいませ。

日本刀

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様、片倉でございます。
今年のお屋敷でのハロウィンはお楽しみ頂けていましたか?
私は今年のハロウィンに向け改めて使用人達が持っております 刀 のお勉強をして参りました。

まずざっくりとしたところから…刀の始まりは大陸から渡来した真っ直ぐな刀身が特徴の 上古刀 とされています。
古墳から見つかったものや奈良時代の正倉院御物の刀剣がありました。
そして平安時代から鎌倉時代に入り現代でも私たちの知る刀の形へ改良されていった…とされています。

造りの流れとしては
平造り・切刃造り(古墳~奈良時代)→鎬造り(平安〜鎌倉時代以降)となっております
特に武士が栄えた時代ともされる鎌倉時代〜南北朝時代〜室町時代から戦における戦略の変化で好まれた形が変わったようです。

その他に日本刀作りは大和国、備前国、山城国、相模国、美濃国を中心に名工を多く輩出した事で明治時代から 五ヶ伝 と呼ばれるようになりました。
ここに各地域の名工達が自ら学んだ方法を掛け合せた結果、新たな技術を開発したものも現れ現代でも受け継がれています。
…しかし残念なことに製法が失われ現代の技術を持ってしても再現出来ない、または修理できない物もあるので全ての刀が現代に復活することはないそうです…

本来なら各時代の刀の総称、刀の波紋や刀身の造りの違いなどもしっかり説明したいところですが、とてつもなく長くなるので今回は基礎の一部を…もしご興味がございましたらお供させて頂いた際に進化の過程をお話致しましょう…

知れば知る程奥が深い日本刀…美術品の1つとしてお勉強してみるのはいかがでしょうか?

片倉

から

ご機嫌麗しゅうございます。
小瀧でございます。

布団が離してくれない季節になってまいりましたがいかがお過ごしでございますか?

私は久しぶりに激辛料理を食べまして、口内灼熱地獄…

いえ、口内灼熱天国でございます。

辛いものっていいなと思ってから1年以上が経ちました。こうして定期的に過去のことを思い出す事は大切だなと感じる日々でございます。

辛いものを食べる回数を重ねていくうちに、徐々に辛さへの耐性がついてきたような気がします。私も成長しているのでございましょう。

しかし、辛いものを食べる上で未だ拭えぬ不満が1つあるのでございます。

それは「熱い」という感覚。

私、尋常ならざる猫舌でございますので、熱さにめっぽう弱いのでございます。

ですから、本来であれば
「からっ!うまっ!からうまっっ!!」といきたいところが

「フーフーッ…から!フー!フーッ!うまっ!……フーーー!フーーーー!!!からうまっ!」と、何とも言えぬテンポ感になってしまうのでございます。

淹れたての紅茶を飲む時も、焼きたてホヤホヤの焼肉を食べる時も、猫舌に悩まされてきました。

ついに克服する時が来たようですね。

宣言しましょう!次に日誌を書き記す時までに猫舌を克服します!

 

古谷でございます

今年も残すところあと数ヶ月ですが

お屋敷での執務は絶え間なく盛り沢山でございます

このところティーサロンと自室の往復を繰り返すだけの毎日でしたが

街路樹を過ぎる際の金木犀の香りでいつの間にやらすっかり秋深くなっていたことに気づきました

季節はしっかりと移ろいでおります

私も歳月に身をまかせるだけではなく成長せねば

と、名もなき道に咲く花がそれを教えてくれました

第三十三回ハーブティーの魅力

長い厳しい夏もようやく終わり、秋の訪れを感じる今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?
お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。

厳しい日差しの日々が終わったからと言って油断してはなりません。
お嬢様の美を脅かすものは至る所に潜んでいるのでございます。
今日はお嬢様の美をサポートする素敵なハーブティーのご紹介。
それでは参りましょう。
ハーブティーの魅力の幕開けでございます。

 

それはあなたにとってどの様なハーブティーでございますか?

??「それは畳の様な香りのホッとするハーブティーでございます。」

畳!?

確かに日本人であるならば馴染み深い畳の香り。
本日はそのハーブティー〝オードリー〟を愛する3人の使用人でたる桐島とその魅力に迫ります。

まずオードリーはマルベリーリーフ、ローズヒップ、フェンネルとローズマリーをブレンドしましたノンカフェインのハーブティーでございます。

桐島「その健康効果としまして、マルベリーリーフには食後の血糖値の上昇を抑制する効果、ローズヒップには
肌の新陳代謝を促進する美肌効果、またビタミンCが豊富な為、免疫力の向上とリラックス効果もございます。」

桐島「フェンネルにも消化を助ける効果、ローズマリーには記憶力や集中力の向上、抗酸化作用や疲労回復効果と多岐に渡ります。」

 

オードリー、その香りは確かに畳を思わせなくもない香ばしい香り。味わいは香ばしさの中にスパイスも感じスープに近い物を感じさせたと思うと後から甘みが訪れる不思議なお味でございます。
おすすめの召し上がり方はホットでもアイスでも。その芳醇な香りとスープ感を感じるならホットで。
スッキリとその味わいをゴクゴクと感じたいのであれば桐島もおすすめのアイスでどうぞ召し上がり下さいませ。

 

昔この様な事がございました。

桐島「早くオードリーのアイスを淹れて下さい。」

私「? 何をおっしゃる桐島さん。オードリーならもうそこに淹れてあるではないですか?」

桐島「わたくしは今からこれを飲み干します!」

私「…………………。」

オードリーはその独特な香りと味わいにより好き嫌いが分かれるハーブティーかも知れません。
ですが、好きな方は桐島や私をはじめとことん好きになる、そんなハーブティーでございます。
願わくばまだご用命いただいていないお嬢様にもお気に召していただければ良いなと願っております。

往年の名優から取られましたそのネーミング。
オードリーの様にその美しさをいつまでも。

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。