瓜二つ

椎名でございます。

先日ジムでの事。

その日は上半身を中心に腕と胸を鍛えようと施設に足を運んでおりました。

 

着替えを済ませ、まずは上腕二頭筋を鍛えるべく「プリチャーカール(※)」台に向かったところ、先約が既に使用しておりました。

(※専用のベンチや角度のついた椅子を使用し、上腕を固定して上腕二頭筋を鍛えるトレーニング)

 

大体この手の施設においては、一般的に1つのマシンを占有して良いのは20分から大型のマシンで30分ほどと設定されております。

私が到着した頃には既に使用開始していたので、15分程度で開くのではないかと目論んでおりました。

 

しかし…

20分経過しても30分経過しても、その台が開く気配はありません。

その間も他の種目をこなしながらその都度様子を伺っていたのですが、件の人物はスマートフォン片手に休んではトレーニングを再開し、また休んではトレーニングをしています。

しまいにはダンベルを持ち込んでのトレーニングがまだまだ続きます。

 

45分ほどが経過した頃、彼はおもむろに立ち上がり、鏡を相手にがっしりと仕上がったその肉体美を確認すべくポーズを取り始めました。

私はと言うと、早く目的の部位を刺激したいとうずうずしながら待機しております。

 

「一体どんな人物が、そんなにも執拗に上腕二頭筋を追い込んでいるのか?」

そんな興味に駆られた私は、ポーズをとっている件の人物の様子を伺っておりました。

一通りポーズを終え振り返った時、私は彼の顔を見て驚くことになります。

なんと、その人物は、小瀧だったのです!

 

いえ、正確には、小滝にそっくりなマッチョだったのです。

頭が強烈に混乱しております。

 

強いて違いを申し上げるならば、肌の色が本物の小瀧よりも随分と焼けており、髪の分け方が反対なことぐらいでしょうか。

 

あまりの瓜二つぶりに、私のトレーニングの手が止まってしまうほどでございました。

 

結局彼はその後も同じ場所でトレーニングを続け、1時間以上プリチャーカール台を占有していたのですが、私はと言うと、焦れる以上に親近感の方が勝ってしまい、とうとうその日は上腕二頭筋のトレーニングは諦め、ジムを後にするのでした。

 

 

 

さて、話が変わりこちらが本題でございます。

 

お待たせ致しました。

 

梅酒をようやくお嬢様の元にお届けできます。

今年はベースの梅酒に紅茶のニュアンスを加え、ご用意させていただきました。

お飲みいただくと、ほのかに感じる紅茶特有のタンニンに、アールグレイの風味をお楽しみいただくことができます。

 

ぜひとも、お屋敷らしい梅酒をお召し上がり下さいませ。

 

本題の方が短くなってしまいましたが、本日はここまで。

 

それでは。

古谷でございます

暦の上は既に秋とはいえ

まだまだ夏日が続いております

瞬く間に季節は巡りますので、この暑さも来年には忘れてしまい、また今年もあー暑い暑いと繰り返すのかもしれませんが

ご一緒に過ごしたなかで育んだ

熱が込もったこのひとときはきっと忘れられないでしょう

季節の狭間。余韻が長引いてしまっているのは

どうやら残暑だけではないのかもしれません

暑さ寒さも・・・

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

 

9月になりました。
―暑さ寒さも彼岸まで―。
と申しますように、夜分は肌寒さを感じることもございます。
日もだんだんと短くなって参りまして、ほんのわずかではございますが、秋の気配が忍び寄っているようでございますね。

 

お嬢様方におかれましても、やっと一息つかれることかと存じます。
しかしながら、そろそろ夏の疲れも出てまいりますので、どうぞご自愛くださいませ。

 

夏は終わりに近づいておりますが、博物館や美術館の夏季特別展などは、まだまだ開催中のところもございます。
木立を吹き抜ける、少しだけ涼しくなった残暑の風を感じながら、お出かけをお楽しみになるのも、一興でございましょう。

 

また、欧米では9月は新年度の始まりでもございます。
これを機に、お嬢様方もなにか新しいことを始められてはいかがでございましょうか?

 

司馬も、いままでは食わず嫌いだったジャンルの映画でも鑑賞してみようか、と考えております。
手始めに、思いっきり悲劇的な、涙が枯れるほどのラブロマンスあたりでも・・・。

 

霊感

残暑厳しい毎日でございますが健やかにお過ごしでしょうか?
宗近でございます。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉も過去のものになりつつあるのかもしれませんね。

まだまだ暑い、暑いといえば怪談、ということで先日、落語の「死神」を聴いてまいりました。
米津玄師さんも歌にされていますのでお嬢様もご存知かもしれませんね。
少し肝が冷えるオチが昔から好きな落語の一つでございます。

そんな怪談話が好きな私でございますが、実は幼い頃より霊感はまっっったくございません。
霊を見たことも、金縛りにあったことも、ブラウン管から髪の長い女が這い出てきた経験もございません。

それならば霊は怖くないか?というと真逆でございます。
見たことはございませんが存在する気がしておりますので余計怖いのです。
夜の心霊番組は録画して午前中に観るようにしております。

それゆえにお嬢様、私めには決して真実味のある怖いお話はなさいませんようお願い申し上げます。

○○の秋

ご機嫌麗しゅうございます。

藤波でございます。

お嬢様は「秋」といえば、ズバリ何の秋でございましょうか。

読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋…
様々思い浮かばれるかと存じますが、私事を語らせていただくのであればズバリ「食欲の秋」でございます。

秋は果物や魚が美味しい季節でございますし、何かとお腹が鳴ってしまいがちでございます。

また、ハロウィンにちなんでお菓子作りをする機会が多くございます。

ただ、沢山の材料を用意したり、工程を積み重ねたりとなかなかお時間が確保できないこともございますよね。

ということで、今回は簡単に、かつ手早くお作りすることができるガトーショコラのご紹介でございます。

☆必要な器具
・ 炊飯器
・ 器(卵白と卵黄を分ける用)
・ ヘラ(ゴムのほうが混ぜやすいかと存じます)
・ 泡立て機またはハンドミキサー
・ ふるい(なくても大丈夫でございます)

☆材料
・ 板チョコ 4枚
・ 卵 4つ
・ 小麦粉かホットケーキミックス 50g(ホットケーキミックスを使うと比較的ふっくら仕上がります)

☆工程

① 板チョコは炊飯器に割り入れて保温ボタンを押します。すると勝手に溶けてまいります!またあとで、と軽く手を振ってご挨拶しましょう。

板チョコを溶かしている間に卵を卵黄と卵白に分けます。卵の殻を半分に割るようにして、半分の殻に卵黄をキャッチしつつ傾けて、卵白を器に流し込んでいくとうまく分けられます。

② 卵白はツノが立つ程度のしっかりとしたメレンゲに仕上げます。
メレンゲを手早く作るコツは、ボウルの外側を氷水で冷やしながら、レモン汁を2,3滴加えて混ぜるとよろしゅうございます。

③ 板チョコが溶けたら小麦粉と卵黄を加えて混ぜます。
小麦粉はダマにならないようにふるい入れましょう。小麦粉の粉っぽさがなくなるまで混ぜたら大丈夫でございます。

④メレンゲを数回に分けて入れながら混ぜます。
このときメレンゲのきめ細かな泡が潰れてしまわぬように、上から押すのではなくヘラで優しく切ったりすくい上げるように混ぜてゆきましょう。

⑤炊飯ボタンを押して終わるまで待ち、つまようじを軽くさして中の生地がついてこなければ大丈夫でございます。
液状の生地がついてくるようであれば再度炊飯ボタンを押して様子見し、完成したらヘラか何かで優しく釜から取り出してお皿の上に盛り付けましょう。

お好みで粉砂糖を上からふるったり、ベリーやマーマレードをのせたりして、お好みのガトーショコラに仕上げましょう。

 

いかがでございましたでしょうか。
お試しいただいて、ご不明点などがあればなんなりとお申し付けください。
なによりも、お嬢様の素敵な思い出ができましたら幸いでございます。

私はただいまかぼちゃのバスクチーズケーキを試行錯誤しながら作って、至高の一品を編み出そうとしている最中でございます。

お嬢様も、素敵な秋を過ごせますように。

藤波

日誌

ご機嫌麗しゅうございます、荒木田でございます。

先日、何とはなしにお屋敷のそばを歩き散らしていた時のことでございます。
電信柱に雑に括られていた張り紙がふと目に留まりました。
「木のぬくもり溢れる新築戸建4LDK〇〇万円〜」
立地が分からないからお得感が伝わらないわ、ですとか、令和でもこんな広告が生き残っているなんて寧ろ雅ですわ、なんて感想が頭をよぎる中、最後まで私の心に残った言葉は「木のぬくもり」でございました。

木のぬくもり。よく使われる言葉でございますね。ただ、ハテ、と疑問も浮かびます。
本当にぬくもり、あたたかみがあるのだろうか、と。捻くれ者の荒木田でございますから、木のぬくもりがあふれる4LDKよりも、全室床暖房のぬくもりや最新式のAIエアコンのぬくもりの方がより良いのではないか、と思ってしまったり。

確かに、科学的な事実はございます。木材は熱伝導率がコンクリートや鉄に比べて低いですから、それらと違って触れた時にひんやりとしません。ただそれはあくまで相対的に冷たさを感じないだけであって、ぬくもり、というのとはまた違う気がします。

なんて屁理屈を並べながら色々な様相の新築戸建に思いを馳せているとしかし、言葉の真意に辿り着きました。
打ちっぱなしのコンクリートで囲まれた部屋。確かにモードでスタイリッシュではございますが、何物も受け付けないような尖った洗練さがございます。格好いいのですが、息が詰まってしまいそうです。
対して、木目調に囲まれたナチュラルなお部屋はといえば。洗練されているわけではないし、スタイリッシュでもございません。しかし、居るだけでほっとするような心地よさがございます。
まるで、ここにいてもいいよ、と伝えてくれているようではございませんか。それはなぜなのでしょう。木目の色味によるものなのか、木材の熱伝導率によるものなのか。

木のぬくもりの本質とはきっと、受容なのではないかと思うのです。何物も拒まないようなおおらかな強さ。数百年生きてきた木材だからこそ出せる強者の余裕、とでも言いましょうか。出来立てほやほやのコンクリートには出せない深みでございます。合理的な機械には決して醸し出すことのできないおおらかさ。
そんな受容こそが、ぬくもりを感じさせるのだと。

それでは私も受け入れられたい、と喜び勇んで、張り紙の下の方に記されていた電話番号にかけてみました。
ぜひ私に内見をさせてはくれませんか。そして大黒柱を抱きしめてそっと一人言ちるのです。
「嗚呼、あたたかい」と。
フフ、背後で青ざめる不動産屋の顔が目に浮かぶようでございます。お次はフローリングに頬擦りでもいたしましょうか。あ、流石にそれはよろしゅうございませんね。木々はきっと受け入れてくれるでしょうが、世間体というものは受け入れてはくれませんので。
……なんて思っていたら、耳元から声が。

「この番号は現在使われておりません」

なるほど。
機械音声というのは、冷たいですね。

何の気なしに、お写真を。
長野県は青鬼集落の青鬼神社境内より。
木々のぬくもりに溢れた静謐が心地良うございます。

Overlay

魔法びん構造のタンブラーの有用性にようやく気付くことができました。

まだまだ、夏のアディショナルタイムを満喫している能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

夜長月を迎えることになりましても中々残暑の厳しい季節でございます。

天候不順も大きい秋口の時候、中秋の名月は無事に見られるでしょうか。

 

夜空を見上げる機会も幼少の頃より随分と少なくなったように感じます。

実際に自分の目で確かめなくても美しい風景が手に入るからでしょうか。

検索することに夢中になりすぎて、下ばかり見てしまうからでしょうか。

便利な世の中と反比例するかのようにわびさびを忘れてしまうようです。

 

調べてみますと、本年は9月17日が十五夜の当日だそうでございます。

勿体なく感じましたので今年の秋は名月をこの目で見届けよう思います。

例年とは違う予定を書き入れたスケジュール帳に満足してしまいました。

非日常なひとときを過ごすロマンが感じられて嬉しゅうございますよね。

 

見上げる夜空繋がりで申しますと、9月12日は宇宙の日でございます。

宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに乗り、

宇宙へ飛び立っていった日ということで「宇宙の日」と制定されました。

これも、ロマン。誰しもが一度は憧れる職業、宇宙飛行士。かっこいい。

 

お屋敷に務める使用人たちが卒業文集の将来の夢の欄に何と書いたのか。

非常に興味が湧いてまいりました。皆に聞いてまわってみたいものです。

 

お嬢様も幼少の頃の夢のお話、ぜひ聞かせてくださいね。

 

能見