果実か否か

光陰矢の如しと申しますが、気がつけば9月となってございました。

お嬢様、お坊ちゃま、ご機嫌麗しゅうございます。

佐倉でございます。

9月といえば秋の始まりにはございますが、こと数年に至っては、残暑も厳しく、過ごし辛い月となりつつございます。

お嬢様、お坊ちゃまはお変わりなくお過ごしでございましょうか。

さて、秋は実りの季節でございます。

ぶどうに柿、梨に栗と、果物が好きな私は大変喜ばしくございます。

ふと、栗は果物か、との思いも過ったのではございますが、どうやら定義を調べましたところ、しっかりと果物の様子。

あの柔らかな甘味、大変好みでございます。

栗は縄文の遺跡より見つかっており、大変古くより人々に親しまれていたとのことでございます。

ビタミンB1等の栄養素も豊富で、間食に致しますと、足りない栄養素を補うのにピッタリだとか。

お嬢様やお坊ちゃまは栗はお好みでございますでしょうか?

……しかし、古来の人々も良くあの様な棘に包まれた果実を、食べてみようと思ったものにございます。

棘や毒、まさかそんなものまで、と思う食べ物は非常に多くございますが、美味しくいただいております今を思いますと、先人への感謝も尽きないものにございます。

気温が安定せず、調節の難しい季節ともなってございます。

お身体にお気を付けてお過ごしくださいませ。

冬と春

いかがお過ごしでございますか。桐島でございます。

この日誌が上がる頃にはもう私は覚悟を決めている事でしょう。

この度は執事歌劇団十六回公演に参加させていただく運びとなりました。

本当に13年前の自分に聞かせてやりたい気分でございます。

その頃私なら絶対無理と言っているでしょう。

ただ積み重ねとは偉大なもので様々なチャレンジを行い本当に多くのことができる様になりました。

今回はそんな挑戦の集大成になればと思いこのお話を受けさせていただきました。

本当にまだまだ微力ではございますが今回の作品が最高の物になる様全力で立ち向かう所存でございますのでどうか見守っててくださいませ。

チョコバナナ

影山でございます。
10月4日からわたくしが考案いたしました大好きシリーズ

『チョコバナナ』

をご用意させていただきます。

チョコのほのかな甘味とビターさに加えて、しっかりと感じるバナナを添えてお届けいたします。
生クリームを加える事によって滑らかさも増し、
プリザーブとしてお供しやすい仕上がりとなってございます。

個人的にはギフトショップでご用意しております、
さつもいもスコーンと合わせて
お楽しみいただくのがおススメでございます。

よろしければお手に取ってお試し下さいませ。

柿のブランデーコンポート

敬愛せしお嬢様へ
暦も秋に移り変わり、少しずつ涼しくもなってまいりましたが、
季節の歩みは牛歩よりも遅いようで、まだまだ汗ばむ日も多うございますね。

秋といえば実りの季節。矛盾するようですが暑い日などは特にフルーツのデザートがおすすめでございますから、柿や梨なども取り寄せて、ぜひお召し上がりいただきたいところでございます。

ただ、まだ秋も始まったばかりです。
柿など取り寄せましてもまだ熟してなく、本来のまろやかな甘みや熟成を感じられないのが残念なところです。

そこで此度は僭越ながら、時任がときどき別邸で拵えております自家製デザートをご紹介しようと思います。

作り方はとっても簡単でございます。
1、柿をお剥きいただき、適当な大きさに切り。
2、ジップロックなど、封をできる袋に入れてブランデーとお砂糖を入れて、
3、よく振ってから冷蔵庫にて一晩寝かせる。

これだけで出来上がりでございます。
まるで熟成しきった柿のようにとろっと甘い、ブランデー香る大人のデザートの出来上がりでございます。

分量は柿一個に対して、ブランデー45mlぐらい。お砂糖はお好みによりますが、大さじ一杯ぐらいが平均ラインでございます。
また、お好みで(有れば)コアントローや赤ベルモットなどを更に加えてカクテル風にしても、非常に美味でございます。

秋深まった頃のデザートを、このレシピで先取りしてみてはいかがでしょうか?

どうか、良き夜をお過ごしくださいませ。

感謝と謝罪

健やかにお過ごしでいらっしゃいますか?
宗近でございます。

お屋敷に参って二か月余、時々お嬢様にお声をかけていただけることがございます。

「宗近はそろそろお屋敷に慣れてきた?」
「頑張りなさい。」

と、お気にかけていただくお言葉です。
かような温かいお心遣いを賜るたびに一層励まねばと、とても気持ちが前向きになります。
ありがとうございます、お嬢様。

そしてまだまだ未熟な私が執務を遂行できるのは、折につけ気に留めてくださる使用人の方々のお力添えが大きく感謝の念に堪えません。

私は素晴らしいお屋敷にお仕えできておりますね。

 

またお仕えするなかでお嬢様より多く賜るもう一つのお言葉がございます。

「宗近は何か音楽をやっているの?」

恐らく私の風貌が音楽の教科書に掲載されている楽聖のお姿を彷彿とさせるせいもあるかと存じます。

……お嬢様のご期待に応えることがかなわず大変心苦しいのですが……。
私は楽器演奏、創作等の才能、技術は幼少の頃より皆無でございました。
非才の身をお赦しくださいませ。

しかしいつの日かティーサロンに据えられたピアノでお嬢様のお心を癒して差し上げることを目標に、まずは次の賜暇に何か楽器でも探してまいりましょう。
まずはカスタネットあたりから。

新しい趣味

お嬢様ご機嫌麗しゅうございます。綾瀬にございます。

若干ながら気温も落ち着きを見せて参りましたね。特に夜には鈴虫が鳴き、風も気持ちの良いものとなりました。とは言えまだまだ急な猛暑に見舞われることもございましょうから、ご油断なく日々をお過ごし頂ければと存じます。

さてそんな日々でございますが、やはり季節の変わり目こそ四季というものを強く感じることが出来ますね。
実は私最近新しい趣味を始めたのでございます。それはズバリ「俳句」でございます。
風の噂で心を整える方法の一つとして自然に触れる様に季節の言葉に触れる事が良いと聞きまして取り入れてみた次第でございます。

これがまた面白くごさいまして、書店にございます入門書の内容に従い俳句の定型を掴むとそう難しくなく一句作る事が可能でございます。
そして何より俳句のネタ集めに積極的になりました。日がな一日自室に篭ってしまう事も珍しくなく徒歩5分の外出も億劫な私からすると大きな進歩でございます。室内に居ては季節を感じる事はどうしても難しいですからね。

初めは格式高くおいそれと近づけないイメージがございましたが、意外にも気を楽にして取り組んでも良いものでございましたのでこれからは趣味としてコツコツ続けたいと思っております。

もしお嬢様もご興味がおありでしたらおっしゃって下さいませ。いつか句会などを開催いたしましょう。

という訳でございますのでせっかくです。一句披露させていただきましょう。

 

『十六夜やマルガリータはまだ六分』

 

先日お屋敷のブルームーンにてお給仕をいたしました時に考えた句でございます。

それでは本日はこの辺りで。
ご帰宅をお待ちしております。

日誌

ご機嫌麗しゅうございます。

 

早い物で今年も紅葉の時期がやって参りました。

 

今月から、マジクレにてご用意しております私考案のフットマンクレープ「秋の散歩道」はお試し頂けましたでしょうか、

 

私にとって初めてご用意するフットマンクレープ、とても貴重な良い経験をさせて頂きました。

 

私のワガママをパティシエに叶えていただけて、とても満足のいくお品をご用意出来たかと思われます。

 

よく使用人達から大型犬の様なイメージがあるとの事でクレープの上にはゴールデンレトリバーをもしたメープルバタースコッチの飾りをお乗せしてございます。

 

是非ともお手に取っていただければ、今年の秋の楽しいひと時をお嬢様の思い出の1ページに刻む事が叶うでしょう。

 

ティーサロンにて是非ともご感想をお待ちしております。

 

ちなみに、私、秋のお散歩の思い出のひとつに気持ちよく紅葉が舞う公園で歩いていた時に大きなワンコに追いかけられて泣いてしまったことがございます。

 

いつかは私もワンコと仲良くできる日が来る事を祈りながら、久々にお部屋近くの公園をお散歩してみましょうかね。

火野