TEKAPO

梅雨入りが遅れたことで、なかなか季節の流れに乗れないでおります。
近年、エスニック料理に少しずつ魅了されてゆく能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

珍しい性格だとは自覚しておりますが、私は夏が大好きでございます。
降りしきる太陽光。鳴りやまない蝉時雨。そして突然やってくる夕立。
夏を穏便に過ごすにはなかなかに障壁が多いことも事実でございます。
しかしそれを差し置いても私には夏を嫌いになれない理由がございます。

端的に申し上げますと、思い出がたくさん積み重なっているからです。
幼少の頃を振り返ってみますと、その殆どが夏にまつわることでした。

電気やガスや水道が一切通っていない山小屋で一週間も過ごしたのも。
幼馴染と花火合戦を繰り広げた末に、近所の雷親父に激昂されたのも。
初めての海釣り公園で掛かったサバに釣り竿を真っ二つにされたのも。
富士登山のとき台風に襲われて五号目でカレーだけ食べて帰ったのも。

そういえばいつも季節は夏だったなあと振り返っております。

様々な思い出を辿るたび、いやこのままこうしてはいられないと、
衝動に駆られて外に飛び出すことが最近はより増えた気がいたします。

ちょうど六月の半ば、環と葉山とともに鎌倉へ行ってまいりました。
今振り返ってもなかなか筆舌に尽くしがたいメンバーでございます。
見頃を迎えた色とりどりの紫陽花が我々をお出迎えしてくれました。
長谷寺の観音像は荘厳さから立ち尽くすことしか叶いませんでした。

幼少の頃の冒険もワクワクいたしましたが大人の旅も心地いいですね。
葉山がエスコートしてくれた鎌倉にもまたひとつ思い出ができました。

能見

ぽん酢サワー

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

最近、ぽん酢サワーなるものに夢中になっております。
「ぽん酢」というのは所謂「ぽん酢醤油」ではなく、ぽん酢醤油から醤油を除いたもの、ぽん酢醤油になる前のぽん酢、柑橘と酢が主成分であろう液体です。
「ぽん酢」の語源はオランダ語で柑橘類の果汁全体を示す「pons(ポンス)」とのこと。
そのぽん酢を焼酎と炭酸水で割って呑むと、喉越しは良いわ後味すっきりだわでお酒がぐいぐい進んでしまいます。
レモンよりは酸味が強くなく、甘味もほぼないため、晩酌のお供としてどんな食事にも合います。
よく「揚げ物にはレモンサワー」などと言われますが、ぽん酢サワーはベースがぽん酢という調味料なので、料理にぽん酢をちょい足ししたような風味になるのです。
このぽん酢、店頭では150mlや360mlくらいのボトルしか見あたらないので、無くなるたびに買いに行くのが面倒だなと思っていたのですが、ネット通販で業務用の大容量1800mlボトルを発見し、益々のめり込んでしまいました。
インターネットで調べてみると専用グラスなどもあるようで、これから更に流行りそうな気配がします。
夏場の暑気払いなど交友の場で飲食する機会がございましたら、メニューからぽん酢サワーを探してみてくださいませ。

Summer

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。

花火の聞こえる夜、蝉の鳴き声や風鈴の音、蚊取り線香の懐かしい香り、そして美味しいラムネやかき氷が楽しめる夏。

そらを見上げればベガ、アルタイル、デネブが見える7月。

お嬢様、お坊ちゃまは何か夏のご予定がございますか?

お屋敷でアイスティーを楽しみながら夏の思い出や、ご予定が聞けたら嬉しゅうございます。

久保は少々夏に弱く、力を振り絞って日誌を認めてござい….zzzz

言語化

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

現代はインターネットやソーシャルネットワークサービス、本、雑誌など様々な媒体から情報を気軽に享受することのできる世の中でございます。

しかし、そんな風に文字を読み、声を聴く機会は増えているはずなのですが、反比例に「自分の言葉」で話す方は少なくなっているのではないかと感じています。

自分の思っていることを、すでにどこかの誰かが扱い易い言葉にカテゴライズしてくれていることが多いからでしょうか。

例えば
心が動く体験や景色は全て「エモい」
胸を打たれるときめきは全て「カワイイ」
個性的な感性を持つ人は「クセが強い」

ぱっと言語化できて大変便利ですね!
実際にこういった流行りの便利な言葉たちは人と意見をコンパクトに共有するときに大変便利ですし、私も決して否定はいたしません。現代の素敵な言葉たちです。

ただ、自分の中にしか存在しないはずの大切な気持ちがどこかの誰かの言葉の中でぼやけてしまうのは、とてももったいないことのような気もするのです。

誰かが言語化してくれた便利な言葉だけに頼らず、まとまらなくても伝えきれなくても自分の中から生まれた言葉を大切に伝えてゆけたらとても素敵ですよね。

私は拙くても気持ちのこもった言葉が好きです。エモい?と思います。

隈川

日誌

椎名でございます。

梅雨のせいか蒸し暑い日々がつづいております。

 

ドアマンも気づけば軽装になりましたり、お屋敷内では様々なアイスティーが姿を見せていたりと、夏の訪れを感じてございます。

今年の暑さも例年並みかそれ以上の気温になると予想されているそうで、なんでも「災害級の暑さになる」などとニュース番組から伺ってもございます。

…とはいえ、この手の話は毎年耳にするもので、怖さ半分でありながらも、まるで例年のボジョレーヌーボーのような言い回しに少し懐疑的な気持ちにもなっては参りますね。

しかしながら、予想を裏切らぬ暑さならば用心せねばなりませんので、

お嬢様も手に入りにくい時期になる前に、暑さ対策の備品やお召し物は早めにご用意くださいませ。

 

さて、先日行われました朗読サロンでは、誠にありがとうございました。

おおよそ10年ぶりとなったお屋敷での朗読は、懐かしくも新鮮な気持ちで臨むことが出来ました。

藤堂執事の元気なお姿をお嬢様へお届け出来ましたのも使用人として喜ばしい出来事でございました。

後日藤堂執事からも、私共使用人へのねぎらいの言葉。

そして改めてお嬢様への御礼、そしてお体を気遣われる旨頂戴しましたので、代わってお伝えさせて頂きます。

 

また機会がございましたら、ぜひ開催させていただきたいと存じます。

 

 

さて、今回の朗読会も私は出演とともに音響(+ちょっと照明)を裏で努めてございましたが、BGMを選定するにあたっては100曲ほど視聴してまいりました。

わたくし個人の好みの問題でもあるのですが、物語における音楽はその場の感情を情景を表現するうえでとても重要な要素と考えてございます。

演奏がかかるタイミングや、旋律の盛り上がりと物語の同期。

映画作品などは、まさにそのシーンのために楽曲が書き下ろされ、ベストなタイミングで物語の進行と同期してくれます。

私の曲選びのコンセプトも、なるべくそういったものに近い楽曲たちでありたいという思いから選定してございます。

そのために楽曲の長さを編集し、タイミングを合わせるような工夫も致しました。

存在感がありながらも、朗読やせりふを邪魔しない、まるですべての「音」が一体となった感覚。それが私の目指している音響としての在り方でございます。

 

一方で役者的観点で見るならば、「音楽に乗る」ことが出来ると芝居がしやすくなります。

見方によってはそれを“甘え”ととらえる演出家や役者もいらっしゃったりしますので、なかなかに難しい問題です。

いつも音響家としてと、役者としてとの狭間で、苦心する部分です。

 

…少々余談が過ぎましたが、そんな裏の話もご紹介させていただきました。

 

それでは、この夏も十分に体調にお気を付けくださいませ。

日誌

お嬢様、おぼっちゃま、
奥様、旦那様。
ご機嫌麗しゅうございます。
山岡でございます。

雨が続く時期になりましたね。
今年の梅雨入りは私の中では例年に比べ遅い印象を抱いたのですが、
そういえば昨年はどうだったのだろう、
その前はどうだったのだろうと、
気になり気象庁のホームページを見て参りました。

そうしましたらなんとそもそもですね、
今年の梅雨入りは6月7日頃と
記されているのでございます。
過去10年を遡ると、
2015 6/3頃
2016 6/5頃
2017 6/7頃
2018 6/6頃
2019 6/7頃
2020 6/11頃
2021 6/14頃
2022 6/6頃
2023 6/8頃
との事でございました。
こちらをご覧になられてお嬢様おぼっちゃまは
どのように思し召されますでしょうか。

山岡の率直な感想は、
え?そんなに早い?でございます。
正直昨年以前の記憶は残っておりませんので体感との差異を思うことは出来ないのですが、
今年はどう見たって6月の下旬、最後の週辺りから雨が増えてきたように感じております。
体感とデータはこんなにも違うのかと、驚かされた出来事でございました。

早く明けてカンカンに照り付ける陽の下を汗だくになりながら走り回りたいものでございます。

それでは、山岡でございました。

第三十回アイスティーの魅力

雨の日が続き憂鬱な時もありますが、紫陽花が美しい今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。
本日は目前に迫ります夏を迎えるのにぴったりな紅茶のご紹介。

それでは参りましょう、アイスティーの魅力の幕開けでございます。

それはあなたにとってどの様な紅茶でございますか?

??「それは当家のカラー、スワロウテイルブルーを落とし込みました紅茶でございます。」

??「それはイタリアの海、地中海でございます。」

なんと!?お二人から返答がございました!
そう、今回は準レギュラーと言っても過言ではない、執事歌劇団メンバーかつティーインスタラクターの二人が幾度目かの登場。
アイスティーに合う紅茶〝バタフライブルー〟を伊織、〝イルマーレ〟を隈川とともにその魅力に迫ります。

バタフライブルー、イルマーレ、この二つの紅茶が生まれましたきっかけは、

「ティーサロンで楽しめる、青い紅茶を考えてはくれぬか?」

と、大旦那様の命から始まりました。

かくして二人は青ならばとバタフライピーを使用しそれぞれ違う紅茶を作ることになったのでございました。

まずは伊織のバタフライブルーでございます。
その内容はアップルのカットとミント、フランスではベルベーヌと呼ばれますハーブティーの女王レモンバーベナ。こちらはその名の冠するとおりレモンの香りのするハーブでございます。
そしてバタフライピーをふんだんに使用しました。

伊織「お嬢様にスッキリと爽やかに召し上がりいただきたくブレンドいたしました。」

「バタフライブルーを淹れましたときのスワロウテイルブルーがごとく、濃紺の美しさも味わいとともに楽しんでいただけたら幸いでございます。」

隈川「バタフライブルーにティーサロンでも提供しておりますガムシロップを加えると素敵なことが起こります。是非、お試しを。」

おおっと!
それでは待ちきれずに登場の隈川にバトンタッチと行きましょう。

続いてのイルマーレでございます。

イルマーレは台湾烏龍茶である四季春、ジャスミンティーのメイリン、抗酸化作用の高いほんのり甘みのあるミルクシスルとバタフライピーを少し。
隈川「ブレンドはホットでもアイスでも美味しく、お食事とも合うようにこだわりました。」

その色はまさに美しい地中海を彷彿とさせる青緑。
イルマーレはイタリア語で海の意。
隈川「紅茶係によってまるで実際の海のように変わる色合いもお楽しみいただければと存じます。」
翡翠色から瑠璃色の間を漂うその美しき海を是非、ティーサロンでお楽しみくださいませ。

いかがでございましたか?
ティーサロンに登場しました二つの青。
かたや鮮烈な青、バタフライブルー。
かたや穏やかな海の青、イルマーレ。

どちらにしようかしら?と迷う必要はございません。
もちろん両方でございますよね、お嬢様?

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。