スプリッツァーゼリーの作り方

敬愛せしお嬢様へ

そろそろ暦も夏に入り、暑さも増してまいりましたがいかがお過ごしでございましょうか。
この時期になりますと、お嬢様の食が細くなっておられないか心配になってまいります。
お疲れの日など特に、少食になってしまわれる日も多いかと存じますが
暑さで体力を失いやすいこの時期こそ、お食事はしっかりお召し頂くのが肝心でございます。

そこでお食事前の口慣らしとなる前菜が大切でございます。
お野菜や果物、あるいはアスピックやカルパッチョなど、さらりとお召し上がり頂けるものを摘まんで食欲を呼び覚まし、メインディッシュをより美味しくお召し頂くのが前菜の役目でございます。

しかしお疲れのあまり、果物にも手が伸びぬこともありましょう。
そんな夜におすすめの前菜が「白ワインのスプリッツァーゼリー」でございます。
いえ、ギフトショップの新商品ではございません。ご別宅用のおすすめレシピです。
案外ゼリーというのは簡単に作れるものでございます。
材料をゼラチン粉末と共に煮込んで冷ますだけ。
作りおいて冷蔵庫で冷やしておけば、夜に疲れて別邸に戻られた時
さらりと難なくお召し上がり頂け、食欲を呼び覚ましてくれる最高の前菜がいつでもお召し頂けます。

作り方は簡単でございます。
白ワインを用意します。飲み切れなかったハウスワインなどで構いません。

粉ゼラチンを入れて煮ます。ゼラチンの量はワインのフルボトル(750ml)丸々一本なら30gくらいですので、ワインの残量に合わせてご調整くださいませ。
粉ゼラチンはワインに入れる前に、少量のお水でふやかしてから入れますと、後でかき回してダマをほぐしたりする必要がなくなるのでお勧めです。

沸騰したら、お砂糖とレモンの果汁をお入れください。
好みによりますが、お砂糖はワイン丸々1本なら250gぐらい、レモン果汁は20mlほどでございます。
お砂糖とワインを溶かしたら火から下ろし、ワインと同量のお水を加えて冷ましてください。
程よく冷めたら冷蔵庫に移し、そのままお召し上がりになるときまで冷やしておけば完成でございます。

お召し上がりになる時は、お好みの量のゼリーをスプーンで掬って器に乗せるだけでございます。
この時ぐちゃぐちゃに崩れてしまっても大丈夫です。むしろ崩した方がほろほろと優しい食感でお召し上がり頂けます。
この時、お気が向いたらレモンやお好みの果物を刻んで混ぜ合わせる、更に美味しゅうございます。

夏の夜にもお嬢様にきっとご満足いただける爽やかな前菜ゼリー。
ぜひお試しくださいませ。