敵を知り己を知れば

ご機嫌麗しゅうございますお嬢様。綾瀬にございます。

今年は空梅雨になりそうな予感を抱きつつ、ダムの貯水量を憂う今日この頃でございます。お健やかにお過ごしでしょうか。

私事ではございますが、4月の日誌にて迷っておりました部活動を『力こそパワー』に決定いたしました。自室での自重トレーニングを基本としつついずれウェイトトレーニングも取り入れたいなと思っております。そして入部に際して色々と購入した器具の中に体重計がございまして、こやつに随分と考えさせられる事がございました。

本日はそんな体重計と私の日常でございます。

セールにて安く求める事が出来た体重計でございますが中々侮れない性能をしております。簡単に手元の端末と接続し専用のアプリケーションに履歴を残す事が出来ます。さらに体組成も詳しく計測する事が可能で筋肉量、体脂肪率、水分含有量、基礎代謝も立っているだけで数値が出て参ります。今まで針が動くタイプのクラシック体重計を使用していたものですから少々感動してしまいました。

しかし数値がはっきり分かるのも考え物でございまして、いくつか納得しかねる結果を突き付けられるのでございます。日誌に書き記す事は致しませんが数値を目にするたびに「グヌヌ……」という呻きが漏れてしまいます。

ではどうすべきか……。

体型の変化は摂取カロリーと消費カロリーの兼ね合いだそうでございます。摂取カロリーが上回れば増量し、消費カロリーが上回れば減量する。しかし普段の私の摂取カロリーと消費カロリーとはいか程なのでしょうか。お給仕の有り無しでも変わりましょうし、食べる量や時間も正直な所まちまちでございます。また適性値はどこなのでしょうか。空腹時のトレーニングは逆効果になる事もございますが、やってしまっている気も致します。

かくして私は「己の無知を知る事が出来た」という訳でございます。

「敵を知り己を知れば」と申しますが「己を知る」事がこうも難しいとは予想外でございます。ただその第一歩は踏み出せたと考えれば良い事でございますね。

これからもお嬢様の為に腕を磨く(物理)事に致します。

それでは本日はこの辺りで。ご帰宅をお待ちしております。