Rain

お嬢様、お坊ちゃまご機嫌麗しゅうございます。

梅雨の時期で雨も多うございますが、いかがお過ごしでございますか?

先日、映画「ボブ・マーリー」を鑑賞して参りました。
ボブ・マーリーはジャマイカのシンガーソングライターであり、「レゲエ」と言う音楽ジャンルの先駆者の一人でございます。

生前に彼が残した言葉に印象深いものがございました。

「雨を感じることができる人もいれば ただ濡れるだけの人もいる」

私は今まで雨が降ると「濡れる」だけでございました。
いい機会でございますから、今年の梅雨は感じてみたいと存じます。

折角ですから虹を探してみましょう!
そうすることで雨を「感じる」ことが出来るかもしれません。
きっと雨の日の虹はとても美しゅうございます。

お嬢様、お坊ちゃまも一緒に雨を感じませんか?そうすることで新しい価値観が生まれるかもしれません。

素敵なご報告をお待ちしてございます。

久保

曇天の夜明け

お嬢様。

夜明けがいつも明るいとは限りません。

雲が塞ぐ暗い朝もあれば、目に染みるほどに星が明るい夜もございます。

幸福の中で生まれる苦痛や、苦しみの中で磨かれる道徳心があるように。

白い画用紙だから黒のインクは美しく、黒いサティーンは光の白さを顕にするのです。

そのときどきに置かれた環境の中で気がつくことのできるコントラストを記憶に留めておきたいと思う今日この頃でございます。

あとはスイーツバイキングの中で渋いお茶が欲しくなる…とか?

隈川

水無月

木々の緑が目に染みる今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます。

 

さて、今年は6月21日が昼間の時間が最も長くなる日、夏至でございます。

東京では日の出4:26 日の入り19:00と14時間34分太陽が出ている事になります。

ただ、梅雨の時期でございますので体感として日が長いなとは思えない時が多いように思われます。

 

そういえば、関西では夏至の食べ物としてタコが有名なのだそうです。

夏至は田植えの時期と重なり「稲の根がタコの足のようにしっかり根を張り、たくさんの稲穂ができるように」とタコと田植えを関連付けたことからタコを食べる風習が出来たと言われているようです。

私が若かった頃訪れた大阪城で食した屋台のたこ焼きの美味しさは今でも覚えております。

 

今月は大河内のリクエストで燕尾服でございます。

 

 

 

 

 

 

お気に召して頂けましたでしょうか。

 

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

満足を求めて

椎名でございます。

寒暖の差が激しく、いつまでたっても衣替えが完了しないような気候が続いてございますが、体調などは崩されてはいらっしゃいませんか?

 

とは言え、この頃は梅雨の訪れも予感させるような湿気もございますので、寒いからと長袖を着て、外に出かけようものならあっという間に汗だくになってしまい、なんとも困ってしまいますね。

 

さて私事ではございますが、

最近は少し前に低温調理器なるものを入手しまして、そちらを使ってお料理することに夢中になっております。

 

まず試したのが、ローストビーフでございます。

オーブンなどで作る場合は、芯温の管理などが難しかったりするのですが、低温調理器ですと下味をつけて軽く焼き目を入れましたら、後は真空パックに入れて60度ほどの温度設定で約3時間放置するだけで完成でございます。

 

市販で売られているもの同様、あるいはそれ以上に美味しく仕上がりますので、とても満足しております。

 

その他ですと、ささみや鶏胸肉を使用したサラダチキンの作成や、特に最近何度も作っておりますのが、ピクルスでございます。

 

パプリカや玉ねぎ、きゅうりに大根など乱雑に切ったものに、りんご酢とお砂糖、マジックソルトなどを加えて、これも真空パックに入れて3〜 40分程度で完成してしまいます。

真空にさえしてしまえば、数週間は日持ちもしますので、食事のお供にいつも頂戴しております。

 

その他、どんなものが作れるのか、今後もレシピを調べて、色々と挑戦したいと思います。

 

お嬢様は、最近何かに夢中になっていらっしゃるものはございますか?

機会がございましたら、またぜひともお聞かせ下さいませ。

 

それでは。

June

6月はローマ神話のJuno(ユノ)にちなんでJuneと英語で呼びますね。

ティーサロンではロイヤルアルバートのティーカップ、フラワーオブザマンスのジューンでもおなじみでございます。

かの有名雑誌「Junon」の名も同じくJunoのフランス語が由来ではないでしょうか。

語源をたどるのは意外な発見にいたって面白いものです。

 

いかがお過ごしでしょうか。

伊織でございます。

 

先述のティーカップ・ジューンに描かれているのは、ちょうど6月が見頃を迎えるバラでございます。ピンクのバラが柔らかな印象で表現されております。

お屋敷の象徴でもあるバラは、ティーサロンの紋にも描かれているほか、様々なところで利用されているのはご存じの通りです。

ダイアナローズをはじめとしたブレンドティーはその代表ではないでしょうか。

ブレンドティーに使われるバラは、いわゆるバラの花びら「ローズペタル」だけではありません。バラの実である「ローズヒップ」もシェリーやオードリーといったハーブティーを中心に使われております。

 

さて、ただいま登場いたしましたオードリーというハーブティーには、もうひとつバラを冠した名前のハーブ「ローズマリー」もブレンドされています。

 

ローズヒップがバラの実であるなら、ローズマリーは何でしょうか?

ご覧の通り緑の葉っぱですから、バラの葉でしょうか?

 

ローズマリーの株や枝をご覧の経験をお持ちならお察しのことと思います。

ローズマリーとバラのローズにはまったく関係がございません。

なんともややこしい名前をつけてくれたものです。

どうやらローズマリーの語源はラテン語から来ているらしく、rōs marīnus(ロス マリヌス)=“海のしずく”の意味なのだそうです。青い花を咲かせることからその名がついたと言われているようです。

 

そろそろローズマリーの花の時期は過ぎてしまうかと思いますが、その清涼感ある香気はむしろこれからの季節にぴったりかもしれません。

まずはお屋敷のオードリーから触れてみるのはいかがですか?

紅茶のシャンパン

「ダージリンは紅茶のシャンパン」
そのように言われることも多いです。

どんなジャンルでも同じような宣伝文句が多いのですが、いずれにせよ適当なことを言っているなあという印象ではないでしょうか。

しかし先日。
水出しのファーストフラッシュを室温で飲んでいた際、あながち間違ってないのかもしれないなとも感じることがございました。

グリーンでフルーティな華やかな香り。味わいの複雑さ。
低温で抽出しているのでタンニンが抑えられつつも、ほのかな渋さもあり。なにより旨味で透明感のある輪郭がはっきりと感じられるところ。

シャンパンのミネラル(仮)と熟成で解れた酸、果実味で同じような輪郭がでるのと。果皮由来の複雑さ。
同じではありませんが、紅茶とワイン全体でみると同じような位置を取るのかもしれません。

ジャンケンとキツネケンが同じようなもので、どちらも同じような構造を持った飲み物なのかもしれません。

思い出の味

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

 

梅雨入りは少し遅めになるということでございますが、今年もジメジメとした陽気がやって参ります。
気も滅入る日々が続くとはいえ、曇天に映える紫陽花の色、雲間から漏れる時折の柔らかな陽射しなど、梅雨にはまたふさわしい趣もあるのではないかとも存じます。
静かな雨音に耳を傾けつつ、心穏やかに梅雨の日々をお過ごしくださいませ。

 

さて、今月の前半は司馬のおすすめとして、レアチーズケーキをご用意いたしました。

先月に続き、個人的な思い出で恐縮でございますが、司馬の子供のころのケーキといえば、ショートケーキやモンブラン、せいぜいシンプルなチョコレートケーキなど。
チーズケーキもベイクドチーズケーキが当たり前であり、初めてレアチーズケーキを口にした時は、その口当たりの優しさに感動すら覚えたものでございます。
というわけで、司馬にとっては思い出の味の一つ。
僭越ながら、お嬢様方にもその想いを共にしていただきたく存じました。

 

ブルーベリーソースはクリームチーズとの相性も抜群。
また、甘さも控えめでございますので、良く冷えたデザートワインとのマリアージュも最高でございます。
涼し気な味わいに、梅雨の鬱陶しさもお忘れになること間違いなしでございますので、ぜひぜひお試しくださいませ。