子供のころ、手遊び歌の「アルプス一万尺」の歌詞にて「小槍の上で」を「子ヤギの上で」と覚え間違い、随分とご機嫌な歌詞だなぁと思っていたものです。
正直に申しますと子供のころにというのは正確ではなく、子供のころから(比較的最近まで)勘違いしていたというほうが正しゅうございます。
お恥ずかしい限りですが、同じようなご経験はございませんか?
伊織でございます。
幼いころ、同じように勘違いして覚えていたことがいくつもございました。
天気予報でいう「台風一過」は「台風一家」だと思い、夏に台風がたくさんくることを家族に例えたのだなと納得してたり、報道番組で聞く「同一人物の犯行」はすべて「ドイツ人の犯行」だと思い込み、一方的にドイツの方を怖がっていた覚えがございます。
小学校にもあがらぬわたくしは「一過」も「同一人物」も、こんな難しい言葉は知る由もなかったわけです。
冒頭のアルプス一万尺と同じように、歌詞を勘違いしていた童謡がございます。
それが「やまのおんがくか」でございます。
お嬢様はご存じでしょうか?
この歌の歌い出し、
「わたしゃ おんがくか やまの こりす」
を、初めて聞いた時から勘違いしており、
「わたしゃ おんがくかや まのこりす」
だと思っていたのです。歌うときに切る場所を誤って覚えてしまったのが原因でした。
漢字にしてみましょう。
「わたしゃ 音楽家や 魔の子リス」
そう、幼いわたくしはこの音楽家は関西弁でしゃべる魔の子リスだと信じ込んでいたのです。随分と怖い歌詞だなぁと思っていたものです。
思い込みは、一度すり込まれるとなかなか払拭できないものでございます。
先入観をもつことなく、新しいことに向かっていこうと思います。