夏支度

司馬でございます。
皆様、お健やかでいらっしゃいますか?

7月に入りますと、とうとう真夏がやってきますね。
陽光も激しく降り注いでまいります。
物陰から急に日向に出ますと、視界全体がカッと白くなるような気がします。
お出かけの際は、日傘やお帽子など、紫外線対策はけっしてお忘れにならずにご自愛くださいませ。

真昼の暑さが強烈な日、涼しい風を感じられるような夕刻になりますと、ようやく、ほっと一息がつけますね。
その時分には、庭園から響いてくる蝉の声にも、少しばかりの悲哀を感じられてきます。
夏の夕暮れの雰囲気には、過ぎた日々を懐かしく思うような効果があるような気がいたします。

井戸で冷やしたスイカ。
軒下の風鈴。
蚊取り線香からたゆたう煙。

いずれも純日本風の情緒であり、当屋敷ではあまり出番ははございませんが、時にはお嬢様方の別宅で用いることもございましょう。
夏本番が来てから慌ててご用意するのでは、突然の御用に間に合いません。
そろそろ、お屋敷の物入れを一大捜索しまして、夏の支度にかかると致しましょう。

あとは・・・。
プライベートビーチでお使いになるビーチパラソルや、避暑地でお召しになる浴衣、夜会用のドレスも新調しなければなりませんね。
こちらも早急に手配しなければ。

では、お嬢様方。
例年通りに今年も猛暑となるのでしょうが、どうぞ夏バテなどなさらずに元気にお過ごしくださいませ。

 

未知なる食材

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

この時期になると市場に出回る野菜に『青唐辛子』なるものがございます。
以前よりその存在は認識しておりましたが、ピーマンの亜種のような『獅子唐』と違い、一般人が迂闊に手を出してはいけない、何やら専門的かつ職人的な雰囲気を感じ、手に取る機会がございませんでした。

しかし昨年でしたか、『青唐辛子醤油』なる調味料を入手し、意外と日常使いし易そうだなと認識を新たにしておりました。
ただ、青唐辛子を使った料理のレシピを検索してみると、「手袋をすると安心」「換気扇は必ず回す」など恐怖を煽る注意書きが多く、購入には二の足を踏んでおりましたが、今夏に入り改めて青果店の店頭を眺めてみると、意外なほど普通に、獅子唐と同じような頻度で見掛けるようになりました。

ここは一念発起、購入することにしましたが、獅子唐と同じような感覚で使うにはまだ恐怖を伴いますので、最初は数本入りの小袋で様子を見てみます。
種をしごいて取るレシピと、そのまま輪切りにするレシピの凡そ二通りですが、炒めものに使用するのでとりあえず輪切りにしてみます。
種は柔らかいのでそのまま使えますが、切り口からは驚くほどの辛みの気配を感じます。
とりあえず豚肉と炒めて食してみると……美味しい!
乾燥唐辛子とはまた違った、さっぱりすっきりとした爽やかな辛みが癖になりそうです。
これは良い食材を知ることができました。

早速リピートしようと数日後に店頭を探してみると小袋が見当たらず、40本は入っているであろう大袋しかありません。
数本しか使わないのに大袋か……しかし癖になってしまったので欲しくたまらない……悩んだ末に大袋を購入しました。
その内の30本は輪切りにして醤油に漬けしばらく寝かせ、残りは調理に使うことにします。
漬けこんだ青唐辛子は何に使うか、そうめんに添えるか、はたまた冷や奴に添えるか、今から楽しみです

文月

うだるような暑さが続いておりますがお嬢様いかがお過ごしでしょうか。乾でございます。

今月ギフトショップにて私がプロデュース致しました「白桃のタルト」をご用意させていただきました。

旬の白桃とカスタードクリームををふんだんに使い軽い甘さでさっぱり仕上げております。

紅茶やコーヒーはもちろんの事、少しだけ辛口な白ワインやシャンパン、日本酒とのマリアージュもお楽しみいただければと思っております。

是非、お試しくださいませ。

また、ご感想などお教えくだされば幸いでございます。

 

今月はお嬢様の愛馬でございます。

 

 

では、お屋敷にてお嬢様のお帰りをお待ちしております。