如月

立春も過ぎ梅のつぼみが春を知らせる季節となりました。
お嬢様如何お過ごしでしょうか、乾でございます。

バレンタインデーの歓喜や悲哀も過ぎ、間もなく「雨水」でございますね。
今年は2月19日でございます。

空から降るものが雪から雨に変わり氷が溶けて水になる、と言う意味があるそうで春一番が吹くのもこの頃でございます。

地方によっても違いますが、この日に雛人形を飾ると良縁に恵まれるとも言われておりますのでそろそろご準備致しましょうか。

さて、話は変わりますが・・・

この度2月16日よりティーサロンで「いちごのオムレット」をご用意させていただきました。

ふわふわの生地に食感を楽しんでいただける様に細かく刻んだ苺と生クリーム、カスタード、ベリーソースを挟み込み優しい甘さに仕立てました。
是非ご賞味くださいませ。

では、ティーサロンにてお帰りをお待ちしております。

冬の毎日

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?
たいへんにお寒い毎日が続いておりますので、どうぞ暖かくしてお過ごしくださいませ。

さて、いくらか情けないお話ではございますが、司馬は寒さが苦手でございます。
使用人としてのお務めは、屋内だけには当然とどまらずに、庭園の見回りや、時には遠出をして、お嬢さま方がウインタースポーツをお楽しみになる別荘の管理が行き届いているか、この目で確かめねばならないこともございます。
陽光が差し込まないくらい冬の日であろうとも、使用人の手が足らなければ、雪かきや、庭園の枝払いなども率先して行わなければなりません。

生来の寒がりで、冬は暖炉の前を動かずに怠惰な顔を見せてしまうことも多い司馬でございますので、おもわずため息をつくこともございます。

とはいえ、当家に使える者達は、ご承知のとおり陽気で活発な心根をもっております。
寒い時こそ、微笑みや軽妙さを忘れず、嬉々としてお務めをこなしてまいります。
そんな皆とおりますと、司馬も自然と笑顔が浮かんで参ります。

寒い冬もまるで平気・・・とまでは申しませんが、なんとかやりすごすこともできるというものです。

凍えるようなお出かけ先からお戻りになるお嬢さま方へ。
まずは、ポットからお注ぎした一杯の紅茶で、どうか体の芯からお温まりくださいませ。
使用人達の穏やかな笑顔が、さらにお心に安らぎをもたらせれば、これに優る喜びはございません。

春の訪れも、間近でございます。
その日を指折り数えつつ・・・。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。