少し早めのバレンタイン

お嬢様、もうすぐバレンタインデーでございますね。
いつも我々からの想いはお給仕などでしかお届けできませんが、今回ありがたい事に大旦那様からチョコートをお嬢様にお届けできる機会を頂戴いたしました。

今回は百合野、金澤、桐島、相良の四名でアソートを作らせていただきました。
タイトルは
『enfants d’etoile~アンファン デトワール~』

フランス語で、精霊を意味する「スターチャイルド」を表したものでございます。
それぞれのフットマンの想いをこちらのチョコレートに込めさせていただきました。

マスカットと白ワインのチョコを考案した相良。
ハニーとバニラのチョコを桐島が。金澤はグランマニエを潜ませたガナッシュで。
私はアールグレイ生チョコベースのチョコレートを作らせていただきました。

それぞれのキャラクターが出ております。

どうか我々からのバレンタインチョコ、お受け取りいただけましたら幸いでございます。
そしてもし、召し上がっていただけましたらお給仕の時に感想を賜われましたら嬉しゅうございます。

…あ、こんな機会滅多にございませんから他のフットマンに妬まれますので、こっそりとお願いいたしますね…。

素敵なバレンタインが訪れますように。

それではまたティーサロンでお待ちしております。

ウイスキーのススメ

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

先月末までご提供させていただいた吉川ケーキ『ホットトディのムース』はお召し上がりいただけましたか?
さほどアルコールの強くない爽やかな風味で、さっぱりとした口当たりをお楽しみいただけたことと存じます。
日頃からアルコールを嗜まれているお嬢様方からはお褒めのお言葉を賜り、また飲兵衛の使用人たちにも好評だったようで、ホッと胸を撫で下ろしております。
ホットトディだけに。

さて、これを機にウイスキーを試みてみようというお嬢様もいらっしゃるかと存じますが、初めてですと種類が多すぎますし、モルトやらグレーンやら世界五大ウイスキーやらと何かと複雑で、何処から手を着けて良いか分からないでしょう。
良く言われるのが、先ずは「カティサーク」と「バランタインファイネスト」を試し、そこから好みの道へ進んでいくという遣り方です。
私の場合は、スコッチ(スコットランドウイスキー)を中心に色々と試みることから始めました。
バーボン(アメリカンウイスキー)はスコッチに比べると、少々癖が強いかもしれません。

基本的にウイスキーは価格が上がれば上がるほど複雑で濃厚な味わいになって楽しめるものですが、常飲するには懐が痛みます。
そのため、高額な銘柄をバーなどでショットグラスで嗜みながら自身の好みを探りつつ、徐々に値段を下げていき、美味しいと思えるギリギリのラインを自室用に見つけるという手段を取りました。
そんな試みの中で私が見つけたお気に入りの銘柄は「インヴァーハウス」、そして「アベラダワーパイパー」。
特に後者は販売店舗が少ないため入手しづらいのですが、カティサーク系の爽やかさとウイスキー独特のスモーキーさが程良くマッチし、晩酌には抜群の味わいを醸し出してくれます。
お見かけになりましたら、是非ともお試しください。

モチベーション

餅は大好きです。
伊織でございます。

<--more--!>

モチベーションとは一体どこからやってくるのでしょうか?
その根源とはなんなのでしょうか?
難しいことは学者さんでもないと分かりませんね。
素人考えには「気の持ちよう」という、なんとも非科学的な結論に落ち着きそうで、まったく疑問が解かれないまま終わってしまう気がいたします。

とりあえず、面倒だなぁと思うだけでゴロゴロしていても仕方ありませんので、潔く乾電池を買いに行くことにいたします。
なぜ動かないリモコンのために寒い中出かけなければならないのか、とか、そいうことも考える間もなく外へ出ようと思います。
では、行ってまいります!

不香の花

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。
冬真っ只中、寒い日が続きますのでどうぞお体には十分お気をつけ下さいませ。

さてタイトルにございます「不香の花」(ふきょうのはな)、2月5日にご用意させて頂きますエクストラティーの名でございます。
今回のエクストラティーは伊織主導の元、アシスタントに金澤が務めさせて頂きます。
私はこの伊織の考えた不香の花という名前、感動するくらい気に入りました、さすが伊織でございます、美しい日本語をよく知っています。
「不香の花」は雪のこと、雪は香りの無い美しい花…。

それは半年も前の事だった…
その日、私はマスターオブサーヴァンツホールの務めにつき、紅茶係は伊織さんでした。
伊織さんが何やら見慣れぬお茶を淹れている、聞くと金沢の和紅茶だという、もともと黒崎くんが見つけて美味しいのでと持ってきてくれたお茶らしい
「いただきます」
「美味しい!優しい甘味もありすっきりの中にも深みがある」
とっても日本らしい優雅さのあるお茶でした。

そこで突然伊織さんが言い出した。
伊織「このお茶を使ってエクストラティーを作ってみたい」
何かひらめいたようだ
伊織「時は冬辺りに、金澤さん一緒にどう?」
!!
これまた突然のお誘いに驚く
お屋敷のエクストラティーの長い歴史の中で伊織さんと組んだ事は今まで一度もなかった。
今後も無いんだろうと、少し寂しかった…

だがしかし、突然の直々のお誘いである!

金澤(表向)「なるほどそうですねーどうしようかなー」
金澤(内心)「断る理由はまったくない」
伊織「ぜひぜひ金沢のお茶ですし」
金澤(表向)「そこかい!」
伊織「ぜひぜひ」
金澤(表向)「んーじゃあ仕方ない、いいですよ」
金澤(内心)「どうぞどうぞ伊織さんのエクストラの為なら馬車馬のように働きます!」

といった半年前のある日でした。

そして冬に…
お茶自体は伊織さんがレシピも完成させたのですが、そこにちょっとエンタメ要素を加えたい、伊織さんと話し合い、冬の金沢の情景といえば兼六園の雪吊りが思い浮かぶとなった。
ここは私の出番である
スワロウテイル工作&DIY部(非公認)の部長としては得意分野である。

ティーサロンに居ながらも金沢の情景を思い浮かべてもらうには、金沢の雪吊りを持って来ちゃえばいいのである。

雪吊りのミニジオラマを作ります。
いろいろ材料を用意しました、全部ではないですが、足りない物は追々と。

土台を作っていきます。
ジオラマは遠い昔に作って以来、手探りで進めていきます。

いきなり作業が進みましたが、途中の写真を撮り忘れました。七分出来たところです。

この日誌を書いている時点でまだ写真の状態ですが、当日までには完成させて、伊織の押す紅茶ワゴンの上に乗せておきます。
手にとってご覧いただけるようにしておきますので、宜しければ雪吊りの情景と共にお茶を楽しんで下さいませ。

ティーブレイクをしながら…
『 あの頃へ 』♪

つみかさね

いかがお過ごしでございますか、桐島でございます。

2019年がやって参りました!本当に1年というものはあっという間でございますね。

さぁ今年1年はどんな1年に致しましょう。私は本当にやりたい事が沢山ありまして、亥年に因んで猪突猛進、、、っと思いましたが私は特に焦ると何をするかわかりませんので。

猪突猛進と言うよりは冷静に足元をしっかり見ながら「ちょっとずつ猛進」といった具合に確実に焦らず進んで行こうと存じます。

特に去年は私にとって濃い日々でしたのでしっかりとその経験を活かして、お嬢様方のお屋敷でのより良い生活の為に少しでもお手伝いが出来れば幸いでございます。

お嬢様方の笑顔のためにしっかりとお給仕をさせて頂きます。今年もどうぞよろしくお願い致します。