紅茶と共に

10月も後半になりますと秋の深さが増してまいります。
お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。

夏の暑さはもう遠い思い出…
アイスティーをいっぱい飲んだあの頃…
使用人達がひと息つく時に飲むお茶も今はホットティーへと変わってまいりました。

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旅ノ最終章

イタリアの旅6日目はオプションでナポリ、ポンペイに行きました。

ナポリはローマから200km離れた都で世界3大美港の一つでとても美しい所でした。バスから降りて港での短い時間でしたが白い船が浮かび魅惑のの港でした。もう一度行ってみたいと思いました。

ポンペイはヴェスヴィオ火山の麓、サルノ川河口にあり古代には交易が盛んな港でした。紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって町は一夜にして埋没。その後の発掘で裕福な商人の家、浴場、円形劇場、建造物、美術品が出て参りました。メインストリートを歩き当時は賑やかな町だったのではと思いを走らせました。

見学が終わって遺跡から出てきますと果物が豊富に売られていました。イタリア旅行をされましたら是非行っていただきたい街です。

最後はイタリアの首都ローマに参りました。旅に出る前にオードリー=ヘップバーン、グレゴリー=ペックの映画「ローマの休日」を観ました。何回見ても心温まる楽しい物語です。オードリー=ヘップバーンの若く美しく可愛さは今でも目を閉じるとタイムスリップしたように感じられます。グレゴリー=ペックの新聞記者の心温まる演技も懐かしいです。日本の舞台で大地真央がアン王女をオードリーそっくりに演じたのも楽しかったです。スペイン広場、アン王女がジェラートを口にした場所ですが今は飲食が禁止になっています。トレヴィの泉、泉に背を向けてコインを投げ入れると再びローマを訪れることが出来ると云われています。コロンナ宮殿「ローマの休日」のラストシーン、記者会見が行われてアン王女と新聞記者が別れる。なんとも寂しい映画の場面です。ローマに行かれる機会がありましたら是非映画「ローマの休日」をご覧になってお出掛け下さいませ。一層印象深い旅が楽しめると思います。

長々とありがとうございました。また『旅』をしたいと思います。藤堂でございました。

リバース

『リバース』湊かなえ

この作品は内容には触れられないです。

ただ一つ言えるのは最後の最後で、わたくしの顔が真っ青になりました。

作品全体で言いますと、中盤から終盤は読みごたえがあまりないなぁと思いながら読んでいたのですが、それは全て最後の為でした。

ですので、

お嬢様もお読みになる際は、

とばさずにゆっくり読む事をおススメします。

全ては

結末とその後の未来がどうなってしまうのかという余韻のために・・

影山

最早部屋着

いかがお過ごしでございますか、桐島でございます。

最近は凄く冷えて来て、絶好のランニング日和でございますね。皆様、走ってますか?
私はと申しますともちろん…実は少しサボり気味でございます。

何故かと申しますとアレを出してしまいました…

そう…

コタツ

神が創りたもうた神器でございますね。

これが部屋に設置されますと桐島のやる気は5分の1に、活動範囲は100分の1に狭まります。

私から様々な物を奪って行くおこた、本当になんて罪な存在なんでしょう、愛が憎しみに変わりそうでございます。

思えば出会ってからもう5年。

雨の日も、風の日も、嵐の日も、ちょっと脚がむくんでだるい日も、私を暖かく包み込んでくれたおこた、、もうおこたなしでは生きてはいけない体でございます。

そうしてまたおこたと出会う季節がやって来ました。

もう離さないぞーっと飛び込みましたが、気づいてしまいました。

布団が破れてました。

私の愛が重かったのかそれとも経年劣化なのか、どうやら布団の買い替え時の様でございます。

という事でお値段以上の物を求めて桐島はこれから出かけて参ります。戻ってもどうか呼ばないでくださいませ、きっと私は出れません。

抱きしめたい

皆様、ご機嫌麗しゅう。
吉川でございます。

今年に入ってから、ストレッチ過多による腰痛、そして睡眠時無呼吸症候群に悩まされておりました。
無呼吸の主な原因は、顎周りの骨格と、毎晩の晩酌。
骨格は仕方ないとして、晩酌を止めれば良いではないかとお思いでしょうが、それは何とも味気ない。
晩酌しつつ、無呼吸と腰痛を防ぐ良い方法は無いものかと調べると、仰向け寝よりも横寝が良いとのこと。
しかし、寝返りを打たずに横寝を保つのはなかなか困難です。
いやはやどうしたものかと腰痛改善ストレッチをしながら考えていると、妙案が浮かびました。
横寝でスタートして身体がガバッと開かなければ仰向けにならないのでは、つまり、半身で半身を押さえ込めば横寝を保てるのではないかと。
ただそうすると、半身の圧迫感や肌の接触の不快感で寝付きが悪くなってしまいます。
半身と半身の間に適切なクッションが必要だな…。

そうだ!
抱き枕だ!

通販サイトで調べてみると、かなりの種類があります。
世の中にはこんなにも抱き枕の需要があったのか…そう言えば昔『マネーの虎』という番組で「抱き枕で起業したい」という人がいたな…などと思いながら一つ一つ見ていくと、ベストな形状の抱き枕を発見。
頭をホールドしつつ、脚と脚の間に入り込む、アルファベットのCを長くしたような形状です。
元々は妊婦さんの為に作られた商品のようで、なるほど確かに妊婦さんにも仰向けは辛いことでしょう。
迷わずポチッと注文。

届いた商品を試してみると、はー、なるほど、こういうことですか、あらあらあら、これはいいですね、これは…。
あっという間に入眠。
頭、腕、脚がホールドされつつ、自重を掛けても不快感が無い、夢のような抱き枕です。
さて、今宵もこのCちゃんを抱きしめながら夢の国へと旅立つことにいたしましょう。

だからわたしに、影はございません

お嬢様、おぼっちゃま。
奥様、旦那様。

ご機嫌麗しゅうございます。
才木でございます。

さて、10月。
10月といえば、皆様何を思い浮かべますか?
近頃は、ハロウィンもあり、
お屋敷でもパーティーがありましたり、
内外問わず色々ございますけども。

私としては、あまり馴染みがなく。
なのでそういったお祝いを、
皆様とともにさせて頂けるのも、
中々楽しゅうございます。

元来ですと、特徴のない月。
変わり目の時期で、移ろい変化していく、
自然に思いを馳せる時期ですね。
日本的には、神無月でございますから、
何か他の月にはない、
ひっそりとした雰囲気が漂うものです。

賑やかな時間を楽しんで頂く、
これも一つ大事なこと。
しかし逆に、
穏やかなお時間をしっかりと
過ごして頂く。
これも大事なことでございます。

そんな時間の為に、
我々使用人はお傍に仕えておりますから。
なんなりと、ご用命ください。

私としては、
書庫の少し古臭いような、
蔵書たちが放つ香り、
それこそ八百万の神がおられそうな、
静謐な空気。
その中に居る時が1番、好きでございます。

もし活字を追うような
ご気分でない時は。
アポロンでもいれながら、
ジャック・オーランタンのお伽噺でも、
お読み致しましょう。

私、ホラーも嗜みます故。
思えば、神がいないということは、
魑魅魍魎が跋扈する季節。
ということでもありますね。

皆様の見えない、後ろの世界。
ご想像して頂くのも、楽しいもの。
大丈夫、後ろにお控えしているのは、
我々使用人でございます。
我々は、皆様の影に、ございますから。

才木

モンスター!モンスター!

司馬でございます。
皆様、お健やかにお過ごしでございますか?

いよいよハロウィン・シーズン到来でございます。
“恐怖”をお祭り気分で盛り上げるこの行事、すっかり世間に定着いたしましたね。
ホラーメイクをした人々もちらほら見かけるようになり、目を楽しませていただいております。

ホラー映画は大好きでございまして、われながら子供じみているとは存じますが、奇怪なるモンスター達の活躍には、いつも驚かされたり、肝を冷やされております。

思えば、映画界が始まって以来、実に多くのモンスター達がホラー・アイコンとして登場してまいりました。
吸血鬼、フランケンシュタインの怪物、人狼、シリアルキラー、宇宙生物、生ける屍・・・・・・。
数え上げればきりがございません。
また、おそらく皆様が思われている以上に、描写されているモンスター達の生態が、伝承などの由来よりも、映画オリジナルの設定だったりすることに驚かされることもございます。
たとえば、人狼の弱点が、銀の銃弾であるという決まりごとなど。

これらの作品は決して、高尚とは申せませんし、芸術的などと評価を受けることもまれでございます。
しかしながら、強烈な印象を残し、現実では絶対にありえない場面を体験させてくれるという長所がございます。
鑑賞する人々には、リアルに存在する恐怖に、ある種の耐性をもたらす効果すらございます。
巧みに作られたホラーは、一級の娯楽として永遠に歴史に残り、愛され続けることでございましょう。
映画史を振り返れば、証明の必要もございません。

ちなみに、私の好きなモンスターは吸血鬼―ヴァンパイア―でございます。
ブラム・ストーカーの作品をもとにした作品はもちろん、現代を舞台にしたモダン・ホラーにも惹かれてしまいます。
英国貴族的な優雅さ、そして威厳を兼ね備えている名優が吸血鬼を演じているならば、もはや言うこともございません。
こういう嗜好は、昨今の風潮からすれば、少々古めかしいかもしれませんね。

さて、今年もお屋敷にモンスターが現れる日がやって参ります。
当家に出没するお化け達は、姿こそ恐ろしゅうございますが、決して危害は加えず、陽気な性質の者たちばかりでございます。
どうぞ、恐怖と笑いが混じりあうこの奇妙な期間を、こころゆくまでお楽しみくださいませ。

では、今回はこの辺りで失礼いたします。