黒猫

桜花の盛りもいつしか過ぎ、行く春を惜しむ季節となりました。
お嬢様いかがお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて、意外と猫好きが多い当家の使用人達でございますが私も負けず劣らず猫が大好きでございます。

幼少の頃から猫が居る環境で暮らしており、故郷を離れるまでは居て当たりまえの存在でございました。

そんな歴代の猫の中でも一番私に懐いていたのが黒猫の「クロ」でございます。

私が中学生の時にチャトラの母猫から生まれたのが、雌の白猫「シロ」と雄の黒猫「クロ」の兄弟でございました。

子猫のうちは深夜の大運動会で手や足や顔を引っ掻かれ安眠できず、大きくなると私のお腹の上で熟睡しこれまた苦しくて安眠できず、かといって部屋から追い出すと何か寂しくて寝付けず・・・良い迷惑ではありましたが愛おしい存在でございました。

特に「クロ」は私の膝の上で居眠りをするという必殺技がございましたので可愛くて仕方ありませんでしたね。

私が進学そして就職のため故郷を離れてからも家族に愛され、その天寿を全うしたのが四月だったと記憶しております。

そこで、今回は折り紙で「黒猫」を折る事に致しました。

ただ折り方が複雑だったため工程は割愛させていただきましたのでお許しください。

出来上がりがこちら。

角度を変えてもう一枚。

ご興味ございましたらご質問いただければ幸いです。

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

桜の下には

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
隈川でございます。

テキサスのヒューストンへとお勤めに参りまして、帰国までの一週間。
その一週間で桜色の花びらは見る影もなく新緑に染まっておりました。

昔から桜の木の下には〜…なんていうお話がございますが、そうでなくても私は桜の下には近づけません。

もうじき、私の天敵たちがうねうねと陽気なダンスを踊り出す頃でしょう。

うーー考えただけで鳥肌が。

お嬢様もこの時期は木陰での読書より快適な室内のハンモックにしましょう!そうしましょう!ね!

隈川