風花

もう随分と以前のことでございますが、学生の時分に英作文を
認める授業がございました。
文中に「風が光る」という表現を織り込みましたところ、
「風は光るものではない、吹くものだ」と、苦笑混じりに指摘
されたことが印象に残っております。

英語にそのような表現が存在するのかどうか、わたくしの知識
では知るところではございませんが、雪を花にたとえて表すことの
できる言語を第一カ国語として生まれたことを嬉しく思います。

どうも東京に降る雪は、美しい情景よりも現実的な悩みばかりを
思わせてなりません。
お足元には十二分にお気を付け下さいませ。
伊織でございます。

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