我が敬愛せしお嬢様へ
気がつけば暦は二月を迎えていたようでございます。
凍てつく様な夜は空気も澄み、星が大変美しいようでございますが、
寒さと乾燥ゆえか、世には良からぬ風邪も流行っているようでございますね。
どうぞ、私の調合する怪しい風邪薬の餌食となりませんように
くれぐれも、お風邪にはご注意くださいませ。
夜には、暖かいベットに早めにお入り頂いて、お身体を冷やさないようお努めくださいね。
爺やにも口煩く言われて居りましょうが、これもお嬢様の輝く笑顔を護るため。
何卒、ご自愛のほどをお願い申し上げます。
“番外編・同族狩りの参/終焉から始まる回想/目隠しのままの社交劇/ハーブとワインと老人と子供/同趣味と知れれば会話は弾む” の続きを読む