2007年10月 – 執事日誌

芝居の話し

お嬢様、奥様。お元気にお過ごしの事と存じます。
藤堂でございます。

　さて、最近お嬢様は私を見かけると、「久しぶりに顔を見た」でありますとか、「椎名に迎えられるのは一ヶ月ぶりだ」等と仰います。
果ては「倒れていたのかと思った」と心配までさせてしまう始末。
どうかお嬢様不幸者の椎名をお許しくださいませ。

フットマンとして、未だ何度かしか担当を持った事は御座いませんが、
ホールに立ってみてから分かる大変さがたくさん御座いました。

給仕を見ているのと、実際にやってみるのとでは大違いで御座います…。

ただ、私はホールに立つまで、素晴らしい講師に手解きを受けました…

百合野と申します。
ふとしたきっかけで、大旦那様と出会い、このお屋敷に招かれました。

時折肌寒さを感じる季節になってまいりました。
お嬢様はお風邪など召されてはいらっしゃいませんか？
私も風邪など引かぬ様、もやしっこ小野寺と共に今のうちから何か対策をしておかなければと思案しております。