伊織でございます

一晩ごとに年の瀬が近づいてまいります。
何に忙しいのか分からないまま、ひたすら忙しさに振りまわされていたりいたします。
残りわずかな2012年を浪費しませんよう、たずさわる事柄のひとつひとつを大切に扱ってまいりたいと思います。
せわしい世相に飲み込まれることなく除夜の鐘が鳴りおえるまで、お嬢様方にはゆっくりとおくつろぎいただける時間をご提供しつづけたいものです。
いかがお過ごしでしょうか、伊織でございます。

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まるごとぜんぶごちそうさま

衣がえはお済みですか?
伊織でございます。

この11月はパティスリースワロウテイル ホワイトローズにて、わたくしが考案したケーキをご用意させていただいております。
土日しかご用意できず限られた機会ではございますが、お近くをお通りの際はぜひお立ち寄りいただければ嬉しゅうございます。

さて、秋も深まるこの季節。そろそろお屋敷にはなくてはならない、あの花が咲く頃でございます。

……いいえ、バラも咲くことは咲きますが。

椿の仲間のあの花です。
そう、「茶」の花でございます。

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ふと思い立つ

秋の行楽日和、お嬢様方はどちらかへお出かけのご予定はございますか?
写真を趣味にしている友人から、上高地へ行ってきたといって写真を見せられました。
まだ紅葉にはいくぶん早かったのかもしれませんが、透きとおった小川の先に見える穏やかな木々、その木々をおおう冴えわたった空の青――たまには遠出もよいなと考えさせられました。

足は遠くへ運べなくとも、身近なちいさい秋を探しに歩いてみましょうか。
いかがお過ごしですか。
伊織でございます。

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ならないベルを今日も待つ

台風に吹き飛ばされた雲たちが返って来てしまいましたね。
お屋敷のございます東京の空は、うっすらと雲に覆われております。
日差しを避けて風を感じていられる事に恵まれたと、とらえ方を違えてみましょう。
いかがお過ごしでしょうか、伊織でございます。

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空と地と、季節の境で

いかがお過ごしでしょうか、伊織でございます。
9月も半ば、野の草木も花の盛りを終え、結んだ実をはぐくみ始めたようです。

夏の休暇を華々しく楽しまれたお嬢様方も、秋はあらゆる芸術に触れ、ご自身の中で智と教養を結実させる絶好の時期でございます。
豊かな実りある季節となりますように。

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俳句の日

お嬢様、お坊ちゃま方いかがお過ごしでございますか?
伊織でございます。

今年も、8月19日「俳句の日」を迎えるにあたり、大旦那様よりお嬢様に一句お贈りするようにと仰せつかりました。
19日当日、お屋敷へご帰宅いただく皆様へ、お出迎えいたしました執事より僭越ながらわたくしの詠みました句を贈らせていただきとうございます。

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