A new beginning

終わりの時は始まりの時でもある

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。

4月になり新たな生活をスタートされているお嬢様も多いことで御座いましょう、慣れぬうちは大変な事も多いと思います。慣れてしまえば大概の事は大丈夫になります。
いつの間にか「最初は大変だった」なんて言っているご自身に気づく筈でしょう。
影ながら応援しております。

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その思い出は決して忘れない

お嬢様、お坊っちゃま、ご機嫌いかがでございましょう、金澤でございます。
ある使用人の大きなクシャミを聞くと、春が来たんだな〜と実感する今日この頃でございます。

ときに3月と言えば新生活に向けて準備で大忙しの月でもございます。
お嬢様にも大慌てで準備なさっている方がいらっしゃる事と思います。
かく言う私は全く変わることはないのですが、3月になりますと色々な思いがよみがえり感傷的になるものです。

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大切な感覚

クリスマスを前にして街はキラキラと輝いています。
何かと慌ただしい師走ではありますが、綺麗な光たちが心を癒してくれます。

お嬢様、イルミネーションはお好きですか?
恥ずかしながら私は大好きです
イルミネーションに限らず、夜景が大好きです!

小さい頃の出来事、母親に連れられて出かけていた私は街路灯の明かりを見ながら涙を流していたそうです。心配した母はどうしたの?と私に尋ねその時私は「わからないけど明かりを見ていたら涙が出てきた」と答えたそうです。
最初母は眩しかっただけかと思ったそうですが街路灯の明かりは物悲しくけして眩しい程ではなかったらしいです。
高層ビルの赤いランプを見ながら私は涙を流していたそうです。心配した母はどうしたのか私に尋ねその時私は「ジーンとして涙が出てきた」と答えたそうです。
何分小さい頃の出来事なので私自身の記憶が曖昧なのですが、幼少の頃より夜景の灯りに何かを感じるようになっていたのでしょう。
………
大人になった今、私は立派な夜景マニアになるのでした。
……

お気に入りの場所に来ています。
ここはお洒落なお店が並ぶ通り、昼間は多くの人が行き交う華やかな場所
夕方になると電飾が灯り12月はクリスマスの雰囲気で盛り上がります。
夜も10時を過ぎるとお店も閉まり人も疎らになります、0時を過ぎると殆ど人がいません。
イルミネーションの灯りは半分以上消され、数時間前までの賑やかさから一変、静寂の夜へと変わります。
最終電車も去った後、この静けさが好きでたまにこうしてハンドルを握りやって来るのです。
路肩の駐車スペースに車を止め少しだけシートを倒します。
残された光達、誰に見られるわけでもなく健気に輝いている
深夜のFMからクリスマスソングが流れてきました
『Merry Christmas To You』♪

灯りは私の心にスーっと入り…
子供の頃感じたあの感覚は失われていないようです

お屋敷のティーサロンがお休みの日、私はこんな時間を過ごしています。

とまあ似合わずカッコつけてしまいました
日誌でご覧いただく内容でもないのですが、今日のところはお許し下さいませ。
子供の頃を思い出したりなんだか今気持ちがキューっという感覚なのです。
お嬢様にお聞き頂いて甘えてしまいました、申し訳ございません。

明日は私がティーサロンの入り口の灯りを点ける役目でした
早く帰って寝なければ

おやすみなさいませ。。

スワロウテイルの風

金澤「やあ元気かい?」

田「ブルル」

金澤「最近は後輩に任せてるから会うの久しぶりだね」

田「ブルル」

金澤「今日は天気が良いから一緒に散歩にいかないかい?」

田「ヒヒィ~ン!ブルル」

こうして小春日和の午後、田吾作※と散歩に出かけることにしました。
※2014年3月8日の日誌参照

今年の秋は特に短く感じます。
貴重な秋を感じに天気の良い日にはぶらり散歩がおすすめです。

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夜明けのヴァンパイア

10月に入りまして何やら怪しい空気が漂っております…
そうか…当家に伝わるあの噂か…
申し遅れました、私は密かにお屋敷の不思議を調査しております金澤でございます。

お嬢様、これからのお話は絶対に他に話してはなりません。もし話されて何か事が起きても私はお助け出来ません。
ご覚悟がございましたら下記を読み続けて下さいませ。

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