〇〇日和

椎名でございます。
ようやく梅雨の終わりが見えてまいりましたね。

ここからは気温も日差しも日増しに強くなっていくことでございましょう。

昨年の日差しを考えると少し気がめいってまいりますが、今年は暑さ対策としてハンディタイプの扇風機を購入してみました。
出歩く際はもちろんの事、執務机に置くことも出来ますので、手軽に涼をとることが出来る便利さに驚いております。

「何かを打開したい!」と思案する人間の力はすごいものですね。
年々便利なものが登場してまいります。
近年では、男性用の日傘も一般的になってまいりました。

興味があり色々と調べていたのですが、男性用はデザインよりも「性能」を押す商品が多い様です。
「遮光率〇%」や「紫外線遮蔽率〇%」など大きな字でPRされております。
銀色の以下にも光を跳ね返しそうな傘もあり、その存在感には思わず頬が緩んでしましました。

さて雨が去ったという事は、私のDIY作業も捗るというものです。
特に塗装は乾燥時間が命でございますから、日差しがある日にパッと済ませてしまうのが効率的でございます。
最近は、私室のデッドスペースに棚を作ろうと資材までは準備していたのですが、塗装が出来ない日々が続いておりましたので、
暇を頂きました際には、早速取り掛かりたいと思います。

お嬢様も天気の良い日には是非これまで出来なかった事など、お楽しみくださいませ。

好奇心をもって

椎名でございます。
梅雨に入り、ジメジメとした日々が続いておりますが、いかがお過ごしでございましょうか。
心なしか近年の雨は大粒で、降り方も強い傾向にあるなと感じております。
足元が大きな水たまりになっている事も多いのでお出かけの際は十分お気をつけ下さいませ。

さて、先日はお屋敷にて藤堂執事のお誕生日会が行われました。
お嬢様に囲まれ、藤堂も幸せであった事と存じます。
改めまして、私からも御礼申し上げます。

そんな会の最中、藤堂執事との思い出エピソードをご紹介する機会がございまして、
いつも藤堂執事とお土産の送り合いをしているのだという話題に触れ、その際に以前藤堂から頂いた「謎の土」についてお話しを致しました。

お茶、なのですがその見てくれから少し飲むのに戸惑い自室でディスプレイと化しているのですが、良い機会ですのでもう少し掘り下げて確認してみることにいたしました。

見た目はご覧の通りでございます。

なんと申しましょうか、ほとんど畑の土でございます。
しかしながら、こちらはお茶でございまして、とても健康に良いという代物なのです。
私の体をお気遣い下さる藤堂執事からの贈り物。
土などと言ってごめんなさい。

裏にはお茶の解説が。
なになに・・・
正式名称「チャ―ガ」和名では(カバノアナタケ)というサルノコシカケに属するキノコの一種だそうです。
主に寒い地域で白樺の木に出来るようで、最終的には宿主となる白樺の木の全ての養分を奪い取り枯らしてしまため「白樺のガン」と言われていたとの事。
凄い生命力ですね、
しかし、近年チャ―ガに含まれる成分に高い健康効果があると判明し、今では森のダイヤモンド等と称されるそうです。

さて、気になるその効果ですが、
抗がん効果や、アレルギー反応の抑制効果に血圧抑制などなど・・・
藤堂執事、高齢化する椎名の体を気遣って下さりこんな素敵なものをくださったのですね。

淹れ方は一般的なハーブティーなどと同じく、バッグに入れお湯で蒸らせばよいだけです。
実は味も、その見た目に反してすっきりと飲みやすく、むしろクセの無いお味に、香りはほぼ無臭に近いものでございました。
良薬口に苦しとは言いますが、これならば習慣的に飲むのも苦ではなさそうです。

さて今回は、ディスプレイと化していたチャ―ガというお茶に関してでございました。
いけませんね。
何事も怖がらずに好奇心をもって調べなければ・・・
反省でございます。

お嬢様も私の様に、蓋をしてしまっている事柄はございませんか?
一歩踏み込んで知ってみれば、とても素敵な出会いがあるやもしれませんよ。

それではまた。

フワフワを求め

徐々に暖かさを感じる日が多くなってまいりました。
と思うと不意に寒さが戻り、まだまだ油断が出来ないなと感じるこの頃でございます。

お嬢様は如何お過ごしでございますか。

さて、最近「美味しい卵焼きが食べたい」と思い立ち、
またいつもの悪い癖で「ならば作る為の道具が必要だ!」という結論に至り、卵焼き用のフライパンを入手致しました。

今回、所謂よくあるテフロン加工の施された鉄製のものではなく、銅製の物を求めました。
何故銅製なのか?
その四角い美しい見た目もさる事ながら、特筆すべきは熱伝導率の高さでございます。
職人さんの間ではフワフワの卵焼きを作るなら銅製品と言われているらしく、確かに以前そんな事を耳にしたことがあるような無いような。

とにかくそんな謳い文句に弱い私としましては、手に入れないわけにはいかず、気がつくと左手に四角い銅製フライパンを携えキッチンに立っておりました。

この手の道具はまずは「道具の仕込み」が必要なのですが、時間をかけ油を馴染ませた後、早速卵焼き作りに挑戦致します。

砂糖を多めに加え溶いた卵をフライパンに流し込むと、小気味良い油の音と共に卵が踊り出します。
丁寧に卵を巻いて行きますと、確かにいつも作るものとの違いを感じます。
なんと申しますか、プルプルなのです。
フワフワではなくプルプル。
まるでプリンの様に揺れる卵焼きに期待感が高まります。

早速、シンプルに皿に盛り付け一口、
今度はフワフワ。
空気を含んだ層がふんわりとした食感が口に中に広がるのです。

手前みそではありますが、料理は成功の様でございます。

さて、また次のお休みの朝食には是非もう一度作りたいと思います。
そしてご飯にお魚、お味噌汁(減塩)
日本の良き朝食の代名詞とも言える献立と致しましょう。

それでは、本日はこのあたりで。

こだわり

椎名でございます。

ますます寒さが強まり、お屋敷周辺でも雪をちらほらと見ることが出来ます。
世間では今年もインフルエンザが猛威を振るっておりますが、体調など崩されていらっしゃいませんか?
手洗いうがいなど、基本的な事をおろそかにしないだけでも効果があると聞きますので、ぜひ日々お忘れないようにご注意くださいませ。

さて、私も昨年末あたりから念願の紅茶をお屋敷でも淹れさせていただいておりますが、一度はお召しあがり頂けましたでしょうか。
伊織に師事を仰ぎ直々にレクチャーして貰えた甲斐もあり、お嬢様からお褒めの言葉を頂戴する事が非常に嬉しく励みになってございます。

突き詰めれば突き詰めるほど、シンプルで奥深い世界であることを実感する次第ですが、
こと「紅茶を入れる」という作業においては、紅茶係に出来る事はさほど多くございません。
お料理にも共通して言えることですが、大半は「時間が調理」してくれます。
ですので私は守るべきを守ることに妥協せず集中するのでございます。

これは私のものづくりへのこだわりにも通ずる部分です。
「~だろう」や「これでいいや」で済まさずに予測し、ロジカルに組み立てる事。
気の急ぎか、そこをおろそかにした場合は大抵後で失敗し泣きを見てしまいます。
・・・反省でございますね。

お嬢様のこだわりは何でございますか?

きっとほかの使用人達にも、様々なこだわりがあるのでございましょうね。

さて、「こだわり」のお話をさせて頂きましたが、
3月に控えておりますお嬢様とのお出かけ「バトラーズツアー」でございますが、こちらも使用人たちの様々なこだわりを端々に散りばめてございます。
私も同行させて頂きますゆえ、日々他の使用人たちと共にお嬢様に喜んでいただけるご旅行となるよう思案しております。

使用人たちと計画を進めるにつれ、なんだか使用人としてティーサロンに務め始めたころの事を思い出してしまうのですが、
今も昔も変わらないのは、使用人としてお嬢様にお仕えする事への誇りでございます。
今回のご旅行もそんな使用人の真心をお届けできればと考えてございます。

素敵なご旅行となりますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。

それでは。

新年のご挨拶

椎名でございます。

まずはお嬢様、新年あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年はお屋敷でも、執事歌劇団でも様々なトピックスをご用意させて頂きました。
その一つ一つに想いを込めて使用人一丸となってお届けして参りました。
本年もその全てを超えられるように取り組んでゆければと存じます。

年始にかけて寒波が押し寄せております。
お嬢様もお風邪にはお気をつけ頂きつつ、新年の余暇をお楽しみくださいませ。
4日よりティーサロンは開館でございます。
使用人一同楽しみにお待ち申し上げます。

簡単ではございますが、新年のご挨拶とさせて頂きます。

12周年御礼申し上げます

椎名でございます。

あれだけ寒い日が連日続き、お屋敷周辺の桜も蕾のまま忍んでいたかと思えば、
いつの間にか満開となっており大変驚かされました。

さて、そんな桜たちにも祝われる本日、Swallowtailは12周年を迎えました。

わずか8テーブルから始まったティーサロンが大きくなり、今日まで歩んでこれましたのも、
日々お屋敷を愛し、私共の事を忘れずにご帰宅くださるお嬢様がいらっしゃったからでございます。

改めまして、使用人を代表し御礼申し上げます。
誠にありがとうございます。

使用人は、お嬢様に楽しんで頂く為、心からお寛ぎ頂く為に日々務めてございます。
新たなお食事や、紅茶の考案。
催し事の企画。
Beverage unitや、紅茶部、執事歌劇団による特別な贈り物。

気付けば学生時代の気持ちに立ち戻るように、自身でも楽しい時間を過ごさせて頂いておりますが、
全てはお嬢様の幸せのためにと思案する12年でございました。

使用人などが申すには、あまりにもおこがましい事かと存じますが、まるで家族の様に接して下さり
私共を受け止めて下さるお姿を、心より敬愛しております。

これよりお屋敷は新たな年を迎えます。

これからも変わらず笑顔を賜れるよう、貴女の帰る場所をお守りしてゆきます。

律するという事

椎名でございます。

先日執事歌劇団の方にてお嬢様にお知らせさせて頂きましたが、3月20日のステージを持ちまして、表舞台での活動から裏で支える側にこの身を転ずる事となりました。
舞台の上からお仕えすることがなくなるわけですが、今後も歌劇団の催しの際には会場にてお仕えさせて頂く機会もあるかと存じますし、またお屋敷にてお仕えする機会も増えるかと思われますが、お迎えさせて頂きました暁には、心を込めてお仕えいたしますので、是非とも宜しくお願い申し上げます。

さて、2月も中旬を過ぎ、そろそろ寒さも和らいでくる頃でしょうか。
来月にはティーサロンの創立記念が控えてございますね。
毎年この季節になると、お屋敷の門をたたいた若かりし頃を思い出します。

経験とは、時間と共に重ねてゆくものではございますが、ただ漫然と過ごすだけでは密度の濃い経験を手にすることは叶いません。
そんな中で、私自身も意識しているのは「確信を持って行動できているか?」と自信に問いかける事です。

最低限でもこの意識があるならばと、注意してございます。

人にはそれぞれ、自身を律するための独自なルールがございます。
お嬢様には、そのようなルールはございますか?