第三十六回ピュアティーの魅力

新年明けましておめでとうございます。
お嬢様、お坊ちゃま。
年明けの忙しさも徐々に落ち着き始めた今日この頃。
そんな日常の安らぎをあたえるティータイムに相応しい紅茶をご紹介させていただきとうございます。

それでは参りましょう、新年一回目のピュアティーの魅力の幕開けでございます。

 

それはあなたにとってどのような紅茶でございますか?

??「それは世界三大紅茶の一つにして紅茶のシャンパンでございます。」

 

紅茶のシャンパン?
紅茶とシャンパンにどの様な関係が?

そう、本日は誰しも耳にしたことのあるであろうダージリン紅茶、当ティーサロンでは〝モルフォ〟の魅力に私自身と伊織のインタビューを交えて迫ります。

確かに紅茶の世界では良く耳にしますダージリンではございますがその詳細はと言いますと、

ダージリンとは、インドのダージリン地方で栽培される、世界的に名高い紅茶でございます。その高貴な香りと繊細な味わいから「紅茶のシャンパン」と称され、多くの紅茶好きの方に親しまれております。

ダージリンは収穫時期により以下の種類に分類され、それぞれ独自の風味を楽しむことができます。

1. ファーストフラッシュ(春摘み)
繊細でフローラルな香り。明るい金色の水色と爽やかな渋みが特徴でして新芽のフレッシュさを活かすためストレートで召し上がるのがおすすめでございます。

2. セカンドフラッシュ(夏摘み)
ダージリンと言えばのセカンドフラッシュは紅茶のシャンパンと言われる所以でもあり、マスカテルフレーバーと呼ばれる熟した果実のような香りで深い琥珀色が魅力。豊かで滑らかな味わいを持ち、ダージリンの代表格でございます。

3. オータムナル(秋摘み)
落ち着いた熟成感のある香りと濃厚な味わい。濃い水色が特徴で軽食やスイーツとの相性が良い紅茶でございます。

これらはそれぞれの季節の気候や土壌の影響を受け、唯一無二の風味を生み出し、特にストレートでお召し上がりいただくことで、その香りと味わいを最大限お楽しみいただけます。

そして当ティーサロンのモルフォはインドのダージリン地方にあるマカイバリ茶園のセカンドフラッシュでございます。

伊織「良質な茶園であるマカイバリで育ちましたダージリンはダージリンの中のダージリンと言える素晴らしい香りと味わいでございます。」

伊織「名前のモルフォは世界一美しい蝶とも言われますモルフォ蝶から名付けました。また、モルフォ蝶は見る角度により様々な青のグラデーションを見せ、季節により変わるダージリンの香りと味わいにも重なります。」

食前酒やウェルカムドリンクとして親しまれるシャンパン。
2025年と言う年を味わうために是非、紅茶のシャンパンで迎えようではありませんか。
ご帰宅の際にはモルフォのご用命を。

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは今年もよろしくお願いいたします。
お嬢様、お坊っちゃま

第三十五回フットマンティーの魅力

寒さも厳しさを増し年の瀬も迫る今日この頃。
いかがお過ごしでしょうかお嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。
本日は新年を迎えるのにぴったりな縁起の良い紅茶のご紹介。

それでは参りましょう。
第三十五回フットマンティーの魅力の幕開けでございます。

それは貴方にとってどの様な紅茶でございますか?

??「それは和菓子の様な紅茶でございます。」

和菓子の様な紅茶?

それは一体全体どういう事なのでしょうか?
今回は今月からお目見えしました新しいフットマンティー〝だいこくてん〟の魅力を綾瀬とともに迫ります!

だいこくてんは綾瀬の和を感じる紅茶にしたいという考えのもと、ベースはセイロンの黒糖フレーバーティーとルフナ、そして黒豆をブレンドしました紅茶でございます。
黒糖のまろやかな甘い香りとルフナの蜜の様な香りがマッチし、後味に黒豆の香ばしさを感じる紅茶となっております。

それは砂糖が入っていなくとも黒糖の甘い香りと黒豆の香ばしいお味は和を彷彿とさせ、どことなくきな粉をも感じ取れ、正に飲む和菓子と言えます。

おすすめの召し上がり方でございますが、まずはホットのストレート。
それは甘さ控えめの王道和菓子と言ったところでございましょうか。
そしてミルクとお砂糖を加えればきな粉と黒蜜と和えたお餅の様なスイーツを感じ取る事ができるのでございます。

最後に、だいこくてんの名前の由来はご存知七福神の大黒天から。
黒糖と黒豆のダブルの黒と和の着想、多くのお嬢様に親しみを持っていただける様にひらがなでだいこくてんと綾瀬が命名いたしました。

また、大黒天のご利益は五穀豊穣、商売繁盛、開運、厄除と大変に縁起の良い神様ですので
新年を迎えるには相応しい紅茶でございます。

綾瀬をはじめ使用人一同、お嬢様にとって来年もみのり多き一年であることを祈っております。

来年はどの紅茶にいたしましょう?
それでは来年まで
良いお年を、お嬢様、お坊ちゃま。

第三十四回 紅茶係の紅茶の魅力

日が落ちるのも早くなり、秋の訪れを感じる今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。
本日は肌寒い夜長のお供にぴったりな紅茶のご紹介。

それでは参りましょう。
紅茶係の紅茶の魅力、幕開けでございます。

それはあなたにとってどのような紅茶でございますか?
????「それはビターなチョコレートでございます。」

紅茶なのにビターなチョコレートとは、これはいかに?
二回目の出演となる今回は新たに誕生しました自身の紅茶のご紹介。
本日は同じく紅茶係の御茶ノ水による紅茶、〝オペラ〟の魅力に迫ります。

オペラはチョコレートフレーバーのセイロンティーをベースティーにアッサムとカカオハスクを加えたブレンドティーでございます。
何よりも御茶ノ水が、

「チョコレート感にこだわりました。」

と、申します通りチョコレートフレーバーと甘い香りのセイロンティーが良く合います。
そこにカカオハスクを加えてより香りと味わいのチョコレート感をアップ。
そうと来ましたならば、アッサムもブレンドされておりますし早速ミルクを入れて…

御茶ノ水「お待ち下さいませ。」
「もちろんミルクとの相性も抜群ではございますが、まずはストレートで召し上がりいただきとうございます。」
「そしてお好みで砂糖を加えていただきますとより透き通ったチョコレート感を感じていただけます。」

確かにこれはこれで新鮮な体験でございます。
ミルク入りとは違う、より細やかな香りと味わいを感じることができます。
ですが、ミルクとの相性ももちろん良いのでその後にお試しくださいませ。

また、アイスもおすすめでございます。
濃い目に入れましたオペラにミルクと砂糖をたっぷり加えますとまるでアイスココアの様な味わいを楽しむことができます。
ぜひ、こちらもお試しくださいませ。

いかがでしたでしょうか?
御茶ノ水がお嬢様に喜んでいただける様にご用意しました渾身の品、オペラでございます。
新しくティーサロンのラインナップに加わりましたオペラをお嬢様の大好きなチョコレートの様に末永く愛していただけると幸いでございます。

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

第三十三回ハーブティーの魅力

長い厳しい夏もようやく終わり、秋の訪れを感じる今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?
お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。

厳しい日差しの日々が終わったからと言って油断してはなりません。
お嬢様の美を脅かすものは至る所に潜んでいるのでございます。
今日はお嬢様の美をサポートする素敵なハーブティーのご紹介。
それでは参りましょう。
ハーブティーの魅力の幕開けでございます。

 

それはあなたにとってどの様なハーブティーでございますか?

??「それは畳の様な香りのホッとするハーブティーでございます。」

畳!?

確かに日本人であるならば馴染み深い畳の香り。
本日はそのハーブティー〝オードリー〟を愛する3人の使用人でたる桐島とその魅力に迫ります。

まずオードリーはマルベリーリーフ、ローズヒップ、フェンネルとローズマリーをブレンドしましたノンカフェインのハーブティーでございます。

桐島「その健康効果としまして、マルベリーリーフには食後の血糖値の上昇を抑制する効果、ローズヒップには
肌の新陳代謝を促進する美肌効果、またビタミンCが豊富な為、免疫力の向上とリラックス効果もございます。」

桐島「フェンネルにも消化を助ける効果、ローズマリーには記憶力や集中力の向上、抗酸化作用や疲労回復効果と多岐に渡ります。」

 

オードリー、その香りは確かに畳を思わせなくもない香ばしい香り。味わいは香ばしさの中にスパイスも感じスープに近い物を感じさせたと思うと後から甘みが訪れる不思議なお味でございます。
おすすめの召し上がり方はホットでもアイスでも。その芳醇な香りとスープ感を感じるならホットで。
スッキリとその味わいをゴクゴクと感じたいのであれば桐島もおすすめのアイスでどうぞ召し上がり下さいませ。

 

昔この様な事がございました。

桐島「早くオードリーのアイスを淹れて下さい。」

私「? 何をおっしゃる桐島さん。オードリーならもうそこに淹れてあるではないですか?」

桐島「わたくしは今からこれを飲み干します!」

私「…………………。」

オードリーはその独特な香りと味わいにより好き嫌いが分かれるハーブティーかも知れません。
ですが、好きな方は桐島や私をはじめとことん好きになる、そんなハーブティーでございます。
願わくばまだご用命いただいていないお嬢様にもお気に召していただければ良いなと願っております。

往年の名優から取られましたそのネーミング。
オードリーの様にその美しさをいつまでも。

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

第三十二回台湾烏龍茶の魅力

厳しい残暑を感じます今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。
本日はこの残暑を乗り切る素敵なお茶のご紹介。

それでは参りましょう、台湾烏龍茶の魅力の幕開けでございます。

そのお茶は貴方にとってどの様なお茶でございますか?
???「それはとても美味しいお茶でございます。」
これはなんとも素直でストレートな表現でございます。
本日は当ティーサロンにて最もそのお茶を愛する紅茶係、滝ノ川と台湾烏龍茶の〝四季春〟の魅力に迫ります!

烏龍茶とはどんなお茶なのでしょうか?
まず烏龍茶、緑茶と紅茶、こちらは全て同じ茶葉で出来ております。
では何が違うのかと申しますと、それは発酵具合でございます。
加熱により発酵を止めた不発酵茶が緑茶。
発酵を強くさせたものが紅茶。
そして発酵を途中で止めた半発酵茶が烏龍茶となるのでございます。

四季春…それは台湾にて一年中、春の様に芽吹く事からその名が付けられました。
台湾では比較的安価であるのにも関わらず美味しくポピュラーなお茶として知られております。
その特徴はと申しますと、

滝ノ川「その美しい黄金色から香るのはどこまでも優しい香り。口に含めば香りと同様の渋みのない優しい味が広がります。」

「また、四季春はホットでもアイスでも常温でも美味しく召し上がりいただけます。当ティーサロンではポットに茶葉を入れた状態でご提供しております。是非、時間による味の変化やまろやかさ、その甘みをご堪能くださいませ。」

空調にて冷えた身体を暖めるにはホットや冷ましてから。
汗をかき喉が渇きましたらキンキンに冷えたアイスを。
様々なシーンにてお楽しみいただけるこの四季春をご帰宅の際には是非ご用命を。
滝ノ川「渾身の一杯を淹れさせていただきます。」

この四季春茶、お嬢様、お坊ちゃまはどうお読みになりましたでしょうか?
〝しきしゅん?〟〝しきはる?〟
どちらでございましょう。
実はどちらも間違いではございません。
当ティーサロンの使用人達もそれぞれで読んでおります。
誰がしきしゅんで誰がしきはるか?
ご帰宅の際はそちらをお探しするのもまた一興かと。

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

第三十一回フルーツティーの魅力

真っ赤に燃える太陽の日差しが厳しい今日この頃。
いかがお過ごしでしょうかお嬢様、お坊ちゃま。紅茶係の白川でございます。
本日はこの暑い夏を乗り切るのにぴったりな紅茶のご紹介。

それでは参りましょう。
フルーツティーの魅力の幕開けでございます。

それは貴方にとってどの様なフルーツティーでございますか?

??「それはフルーツティーの宝石でございます。」

フルーツティーの宝石?
聡明なお嬢様、お坊ちゃまならもうお分かりかと。

そう、本日は真っ赤に燃える様な水色のフルーツティー〝ルビー〟を真っ赤に燃える使用人、火野と共にルビーの魅力に迫ります!

ルビー。
それはその名の通り赤い宝石の様な果実をふんだんにブレンドしましたフルーツティーでございます。
その内容は、ストロベリー、ラズベリー、エルダーベリー、ブラックベリー、アップル、黒スグリ、赤スグリ、
ハイビスカスフラワーなど、その美しい赤い水色を構成する赤い宝石が数多く使われております。

火野「その香りは華やかさと爽やかなベリーの甘い芳香、飲み口はしつこすぎない甘さと心地よい酸味が素晴らしいフルーツティーでございます。」
火野「また、豊富なビタミンや眼精疲労に効果のあるアントシアニンなど健康に良い成分を含んでおりますので、この厳しい夏にはアイスにして召し上がっていただくのが良いかと存じます。」

そうなのでございます。

ルビーのアイスティーは遥か昔から厳しいお屋敷の夏を乗り切るために使用人の間でも愛飲されて来た紅茶でもございます。

この夏の青空と真っ赤な太陽に映えるこの真っ赤なルビーにシューガーを入れてたくさんの氷で冷やし楽しめば、少しは厳しい夏も楽しくなるやも知れません。
ルビーとお嬢様、使用人一同と次の季節を迎えましょう。

 

次回はどの紅茶にいたしましょう?

それでは次回まで、

ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。

第三十回アイスティーの魅力

雨の日が続き憂鬱な時もありますが、紫陽花が美しい今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?お嬢様、お坊ちゃま。
紅茶係の白川でございます。
本日は目前に迫ります夏を迎えるのにぴったりな紅茶のご紹介。

それでは参りましょう、アイスティーの魅力の幕開けでございます。

それはあなたにとってどの様な紅茶でございますか?

??「それは当家のカラー、スワロウテイルブルーを落とし込みました紅茶でございます。」

??「それはイタリアの海、地中海でございます。」

なんと!?お二人から返答がございました!
そう、今回は準レギュラーと言っても過言ではない、執事歌劇団メンバーかつティーインスタラクターの二人が幾度目かの登場。
アイスティーに合う紅茶〝バタフライブルー〟を伊織、〝イルマーレ〟を隈川とともにその魅力に迫ります。

バタフライブルー、イルマーレ、この二つの紅茶が生まれましたきっかけは、

「ティーサロンで楽しめる、青い紅茶を考えてはくれぬか?」

と、大旦那様の命から始まりました。

かくして二人は青ならばとバタフライピーを使用しそれぞれ違う紅茶を作ることになったのでございました。

まずは伊織のバタフライブルーでございます。
その内容はアップルのカットとミント、フランスではベルベーヌと呼ばれますハーブティーの女王レモンバーベナ。こちらはその名の冠するとおりレモンの香りのするハーブでございます。
そしてバタフライピーをふんだんに使用しました。

伊織「お嬢様にスッキリと爽やかに召し上がりいただきたくブレンドいたしました。」

「バタフライブルーを淹れましたときのスワロウテイルブルーがごとく、濃紺の美しさも味わいとともに楽しんでいただけたら幸いでございます。」

隈川「バタフライブルーにティーサロンでも提供しておりますガムシロップを加えると素敵なことが起こります。是非、お試しを。」

おおっと!
それでは待ちきれずに登場の隈川にバトンタッチと行きましょう。

続いてのイルマーレでございます。

イルマーレは台湾烏龍茶である四季春、ジャスミンティーのメイリン、抗酸化作用の高いほんのり甘みのあるミルクシスルとバタフライピーを少し。
隈川「ブレンドはホットでもアイスでも美味しく、お食事とも合うようにこだわりました。」

その色はまさに美しい地中海を彷彿とさせる青緑。
イルマーレはイタリア語で海の意。
隈川「紅茶係によってまるで実際の海のように変わる色合いもお楽しみいただければと存じます。」
翡翠色から瑠璃色の間を漂うその美しき海を是非、ティーサロンでお楽しみくださいませ。

いかがでございましたか?
ティーサロンに登場しました二つの青。
かたや鮮烈な青、バタフライブルー。
かたや穏やかな海の青、イルマーレ。

どちらにしようかしら?と迷う必要はございません。
もちろん両方でございますよね、お嬢様?

次回はどの紅茶にいたしましょう?
それでは次回まで、
ごきげんよう!お嬢様、お坊っちゃま。