Cool Japan SAKEism 師走に寄せて

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

今年も残すところあとわずかとなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

未曾有の事象に見舞われた一年でございましたが、常に前を向いて我々使用人はお仕えさせて頂きたく存じます。

香川個人と致しましては、唎酒師の資格に合格できたことは今年の収穫の一つでこざいますね。
自室にて過ごす時間が長うございましたから、かえって学びの機会を持つということにつなげられたかとは存じます。

そういえば1月は見様見真似でブルームーンにも立たせて頂きましたね。今年のはずなのにずいぶんと前の出来事に感じます。

時は経ち、ティーサロンでも月替わりの日本酒をご用意させて頂いてございます。
ワイングラスで日本酒を飲むということが、ホテルレストラン等でもスタンダードなサービスとなってございますから、当家におきましてもその文化が芽生えたのはきっと、レディの嗜みを慮る大旦那さまの粋な計らいでございましょうか。

お嬢様方におかれましては、とにもかくにも心身の健康が必要であることは間違いございませんから、ティーサロンでは美味しいものとゆったりした時間に囲まれて、年末年始もお過ごし下さいませね。

お早いお帰りを心よりお待ちしております。

Cool Japan SAKEism 十一月に寄せて

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

木々の葉も随分と色づき、目にも鮮やかな季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。

おかげさまで10月にご用意致しました月替わり日本酒『玉鋼(たまはがね)』も月末を待たずに完売となり、
選んだ身としてはほっと胸をなでおろした次第でございます。

引き続いて11月にも月替わりのお品をご用意させて頂くこととなりました。
今月は国士無双ブランドを持つ高砂酒造から『旭神威(あさひかむい)』の純米大吟醸でございます。

フルーティーな香りを持ちながら、純米ならではの味わいの奥行きを、氷点下での低温で長期間かけて丁寧に引き出した一品。
10月の玉鋼の雫取りにて感じられた透き通るようなテイストとはまた違ったお味の重なりを感じて頂けるかと存じます。

また11月は、二回目のSAKE dayも催させて頂くこととなり、今回も三品ご用意致しました。

現在日本酒酵母として最も多く使用されている7号酵母の発祥蔵である宮坂醸造から、最高級の真澄夢殿を。

同じく吟醸香を有しておりますが、異なるフレーバーをききわけて頂くべく、紀土大吟醸を。

上記二品とは全く違った方向性のお品も一つ。生もと造り(きもとづくり)を代表する酒蔵、大七から今回は秋ならではの味わい「ひやおろし」を。

お嬢様の食卓に新たな輝きと可能性が加わることを願って。

それではティーサロンにて、お帰りをお待ちしておりますね。

Cool Japan SAKEism 神無月に寄せて

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

朝晩はだいぶ冷えるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

あらためて9月を振り返りますと、利き酒のセットやお屋敷のお外での舞台、金澤とのエクストラティーにSAKEハイボールと、様々なことに挑戦させて頂けたひと月でございました。

中でも初めてのことには何かと戸惑いもございましたが、せっかくきき酒師となったのだからということで、色々とチャンスを下さった大旦那様や、クールジャパン文化の一つ、日本の誇る醸造酒の世界にご興味を持ってくださったお嬢様方にあらためて感謝申し上げます。

わたくし自身、知識を得てからの方がお酒が美味しく感じておりまして、飲む専門のノムリエ!などと言っていた頃の自分が、
もっと早く色々と知っておけばなぁと、ちょっと損をしていたような気になってございます。

その分はもちろんこれから取り戻して参りますけれども、

え?
どうやって?でございますか?
そ、それは毎晩少しずつ…。
はい!少しずつでございます。

ともかく、お嬢様方にも同じような思いをしていただきたくはないので、得たものは色々とお伝えして行ければと存じます。

その一つと致しまして、10月からは月替わりで日本酒を一品ご用意させて頂くこととなりました。

神無月にご用意致しましたのは、出雲の国島根県から『玉鋼』でございます。

刃ものや刀剣などにご興味をお持ちの方でございましたら、日本刀の原料として欠かせぬものとご認識されていらっしゃるかもしれません。

そんな名を受けし一品は、酒質もよく磨かれた銘酒でございます。
しかも今回大旦那様からお許し頂き、極上品の斗瓶囲いをご用意させて頂けることとなりました。

お酒造りはお米を発酵させてできてきた液体のもろみを、通常は布袋にいれ、そこに圧力をかけて搾るのでございますが、
斗瓶囲い(とびんがこい)とは袋から自重でしたたりおちる分だけを瓶に集めたものでございまして、圧力をかけていない分余計な雑味などが含まれない高級品でございます。

SAKE dayは一日限りでございましたが、今回は毎日お楽しみ頂けるものでございます。
社会勉強でご都合がつかなかったお嬢様方も、この機会に是非味わってみてくださいませ。

お肉お魚問わず合わせられるのも日本酒の特徴の一つでございます。
お嬢様の食卓にまた一つ豊かさを加えていただければ嬉しゅうございます。

それではティーサロンにて、お帰りをお待ちしておりますね。

Cool Japan SAKEism and more

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

2020年も三分の二が経過致しました。
いかがお過ごしでしょうか。

今年はいろいろな意味で記憶に残る年であろうかと存じます。
わたくしと致しましては、自室で過ごす時間がこれ程までに長くあったことは、これまで全く経験のないことでございました。

4月に金澤とお届けするはずだった春の宴も気づけば風に書き消され、
はや重陽に菊を愛でる頃合いとなってございますこと、改めて時の流れる早さを感じてございます。
今月後半はその当時の想いものせて、夕月浮かぶ空のもと、風味穏やかな甘露をお届けしたいと存じます。

そんな中、振り返ってみるにわたくしにとってこの自室での期間は学びを進める絶好の機会でもあったかと存じます。

お陰さまで八月に、日本酒に関する資格の一つ『唎酒師(ききさけし)』に合格することができました。
飲む専門のノムリエです!と嘯いていた頃からすると、少々顔の赤らむような想いも致します。
ええと…、赤面しているからと言って、飲んでるわけではございませんからね。

当家のお嬢様方に、また一つ楽しみを加えて頂けるように、今後も精進して参りたいと存じます。

さてさて、手始めに今月は大旦那様からもお声を頂き、直近3ヶ月お届け致しましたWine dayを真似てSAKE dayを開催する運びとなりました。
今回唎酒師香川がご用意致しますのは三種のお酒の飲みくらべセット。

日本を代表する飲料でございますが、まだまだ馴染み深いものかと言われると、そうでもないかも、、という方もいらっしゃるかと存じます。

これを機会に海外からも注目の集まるRiceWine、JapaneseSAKEの世界をご堪能頂ければと存じます。

ではでは、まだ暑さの残る陽気が続きます。体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませね。

お早いお帰りを心よりお待ちしております。

Cool Japan SAKEism

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

ティーサロンの門を再び開くことができてから丸二ヶ月が経ちました。
いかがお過ごしでございましょうか。

実は香川は先の自粛期間におきまして、とある酒造が主力商品などを詳しく紹介するオンラインサロンを開催しておったのでございますが、これがまた非常に興味深い内容でとても勉強になりました。

ネット越しでございましたので、こちらはこちらで気ままに杯を傾けながら過ごさせていただきましたので、満足度もなお高いという優れもの。

ん?何かおっしゃりたそうなお顔をされていらっしゃるような気もしないでもないですが、

きっと気のせいですね。

まさに生配信とはこれのこと。

先月の日誌にて、世界に誇るCool Japan文化について触れましたが、
百聞は一見に如かずでございますからね。好奇心旺盛に実践主義に則って参りたいと存じます。

それではお嬢様方におかれましても、ご別宅で過ごされるお時間も豊かなものになさって下さいませね。

ティーサロンにてしっかりフィードバックしていただくこともお忘れなく。
お早いお帰りをお待ちしております。

Cool Japan SAKEism

ご機嫌麗しゅうございます、お嬢様。
香川でございます。

世に様々な文化はございますが、漫画やアニメなどは日本が世界に誇るものと言えようかと存じます。

当家としても日本文化の発信の為、お嬢様の使用人から数名海外にてお仕えすることを許されたり、
当家の執事歌劇団も以前、パリにて行われておりますJapan Expo参加をかけたステージに立ったこともございました。

わたくしも使用人の端くれとして、知識を深めておくべきところではございますが、やはり得手不得手はございますね。

まあわたくしのような使用人でも貢献できそうなものと言えばやはりこれでございましょうか。

お米を原料とした輝く液体。

えすえーけーいー

SAKE即ち日本酒でございましょう。

わたくしとしては気になる催しが8月にございます。

TOKYO SAKEFESTIVAL2020

50を超える酒蔵による催しなのだとか。
後学の為にも、そして何よりお嬢様に見聞を広めて頂くためにも、これは見逃せません。

この夏は、熱い夏になりそうです。

踏み出す勇気

お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様、いかがお過ごしでしたでしょうか。
香川でございます。

未曾有のパンデミックにおいて、体調を崩された方には心からのお見舞いを申しあげるとともに、医療の最前線にて力を尽くしてくださった方には、あらためて深く感謝申しあげます。

蔓延させぬように自宅待機されていた方は、想像以上に体力の変化を感じておられるのではないでしょうか。

足は第二の心臓とまで言われるほど、血液の循環には重要な役目を果たしておりますが、筋力が落ちれば自ずと血液を送る力も衰えます。

日頃からティーサロンにお戻りいただく際には、階段をお使いいただいておろうかと存じますが、日常生活におかれましても今こそエレベーターから階段の利用へのシフトが必要かも知れません。

密を避けるという意味でも一石二鳥でございます。

特に我々使用人は機動力が命。
この機会に習慣づけして参りたいと存じます。

お嬢様におかれましてもトレーニングの一環でございますからね、
お早いお帰りをお待ちしております。