希望

御機嫌麗しゅうございます。
毎年節分の頃合いには、お屋敷にてお仕えを始めた時の事を思い出す香川でございます。

先輩方が築き上げたお屋敷の歴史と伝統。
様々な想いを胸に緊張しつつ玄関先にてお出迎えをした日々。

そんなわたくしも、執事としてお嬢様方の身の回りのお世話をさせて頂けるようになり、
喜びと共に身の引き締まる想いを感じておりました。

そんな最中ではございますが、この度新たに大旦那様より当家のグルームオブチェインバーとしての御役目をを拝する事となりました。

お屋敷でお仕えする使用人の中でも、わたくしが最も尊敬する者の一人が大河内でございます。

まだまだ彼の力には到底及ばぬ我が身ではございますが、お屋敷を愛する者という点においてはわたくしも自信を持てるかと存じます。

まだまだ未熟者でございますが、エメラルドに込められた希望とともに、お屋敷に相応しい使用人であり続けられるようこれからもより一層励んで参ります。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

新しい年を迎えました。

お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

新年の風物詩の一つに、駅伝をあげる方もいらっしゃるかと思います。

一本の襷にさまざまな想いを込めて一人一人がつないでいく。

あの晴れ舞台に立つために積み重ねた日々を背負って駆け抜けていくランナーを、そしてそれぞれのチームのことを考えると、それだけで胸が熱くなる香川でございます。

変わらぬ良さ、そして、変わっていくことの良さをつないでいくために、

今年も日々のお仕えに勤しんで参りましょう。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ニューウェーブ

今年も残すところあとわずかとなってまいりましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

クリスマスに向けた飾りつけや、新年を迎えるための準備など、この時期ならではの気持ちの高まりを感じる香川でございます。

冷え込みもだんだんと厳しくなってまいりましたので、暖かくしてお過ごしくださいませ。

温まっていただくものとして、年末には年越しそばが頭に浮かびますが、年明けうどんというものがあるのはご存知でいらっしゃいますか?

うどん県とも呼ばれている香川県から始まったようで、場所によってはおもちなども入ったおなかも大満足の一品もあるようです。

それにしてもいろいろなことを考えつくものでございますね。
わたくしも頭をやわらくして年を重ねてまいりたいと存じます。

さあ年越しの前に、まずは大掃除でございます!
ぴかぴかのお屋敷にて、お早いお帰りをお待ちしております。

幾星霜

今年も残すところ、霜月と師走のみ。
年忘れのパーティーも催される時期となってまいりましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

時の経つのは早いもので、つい先日ドアマンと紅茶係を拝命したように思っておりましたが、それに加え大旦那様より新たに執事のお役目を仰せつかりました。

まだまだ未熟者ではございますが、お嬢様方皆々様にご満足いただけるよう、全力を尽くして参ります。

大切なティーサロンを、お嬢様のおかえりいただく場所を守っていけるように。諸先輩方に学びつつ一丸となってお仕えして参りますので、今後共何とぞよろしくお願い申し上げます。

バッテリー

近年では社交界のみならず、多くの方々が仮装を楽しむようになってまいりました。
まあお嬢様方におかれましては慣れたものかと存じますが、連日の催し物でお疲れではございませんでしょうか。
最近老婆心という言葉に敏感になっている香川でございます。

先日涼しさも増したこの機会にと、椎名執事とともに倉庫の整理を行いました。

芸術の秋というわけではございませんが、自前の棚なども製作しながらというなかなかダイナミックなおつとめとなり、
久々に大工道具を手にしての木材たちとの大立ち回りを堪能致しました。

その中で、電動ドリルを使う段にて、久々の活躍だったためかバッテリーが弱っていたものがございました。

椎名執事曰く、バッテリーの中には充電されたものを使い切らぬうちに充電すると、その寿命が短くなっていくものがあるのだそうでございます。

なんでもかんでもすぐに充電するというのも、いかがなものかということかもしれません。

人間の身体でもスタミナというものは限界を少し超えるくらいのトレーニングを積むことで養われるようでございます。

せっかくのものも使わずにいると、いつの間にか少なくなっている。

容量というものはバッテリーだけに限ったものではないのかもしれませんね。

婆ではなく、馬場でも走ってくると致しましょう。

身体づくりをして、お早いお帰りをお待ちしております。

バトンの先に

お屋敷の玄関先でも鈴虫の声が聞こえるようになってまいりましたが、お嬢様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
今年の夏は地球の裏側からの知らせに日々一喜一憂致しました香川でございます。

勝利に沸く日も意に沿わぬ結果の日も、どちらにせよ最終的には目に熱いものをこらえられぬ瞬間が待っている。
それがこころを引きつけてやまない魅力なのかもしれません。

どのドラマにも筋書きはないはずでございますが、その中でも特に緻密に計算された上でのメダル獲得を感じた競技がございました。

それは男子400メートルリレーでございます。

4人の走者がそれぞれ100メートルをバトンでつないでいく。
この種目は100メートル走が速いことが勿論勝利に近いはずで、短距離のトラック競技では日本から出場する選手がメダルを獲得する日が来るとは、正直想像すらしていなかったのが本音でございました。

今回もリレーメンバーの誰一人として100メートル走では決勝に進んでいないにも関わらず、その4人での銀メダル獲得。

しかしこれは偶然の産物ではなく、取るべくして取ったメダルだったように存じます。

個々の潜在能力が高かったということも勿論あろうかと存じますが、適材適所の配置に加え、チームとして戦うという意識とリレーならではの巧みなバトンワークがあったからこそでございましょう。バトンの受け渡しにかなり多くの時間を割いて練習を重ねたとのことでございます。

各国の個性も出てくるのかもしれませんが、リレーの練習を厭う方もトップクラスの選手といえどもいらっしゃるようでございます。
チームで何かを取り組むということの、まさにモデルケースを見たような気がして、非常にこころを動かされました。

皆のチームワークが求められることは、お屋敷でも言えることかもしれません。
使用人チーム全員でのこころを込めたバトンワークの先に、お嬢様方のキラキラの笑顔というゴールを求めて、これからも走り続けて参りましょう。

お早いお帰りを、お待ちしております。