使用人古今東西

ご機嫌麗しゅうございます、香川でございます。

今年もはや六分の一が過ぎました。
いかがお過ごしでしょうか。

三月はひな祭りがございますので、ティーサロンでも三月前半は呼び方に変化をつけさせていただいてございます。

いざお呼びしてみた瞬間に、ああ今年もこの時期になったのだなぁと実感致します。

さて、そんなひな祭りでございますが、
正式にはどんな飾りが一般的なのかはあまり詳しく存じ上げてございませんでした。

長じてからでないと気づけぬものもあろうかとは存じまして、この度お調べしてみることに。

その結果どうやら十五人飾りというものが一セットとしては本格的なもののようでございます。

お内裏様とお雛様、
三人官女に五人囃子。

ここまでは香川も存じ上げておりましたが、さらにあと五人、

隋臣というボディーガードのような役割の者が二人と、
お供をしたり日々の雑用を行う仕丁と呼ばれる子どもが三人控えておるようでございます。

仕丁は調べてみますと笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸の三者とのことで、確かに表情豊か。
そんな豊かな表情の子どもに育つようにとの願いが込められているのだそうで。

表情なら当家の使用人も負けてはいませんよ。
お嬢様の雛壇の隅にでも加えて頂くことを夢見て。

それではお帰りを心よりお待ちしております。

そらみみそらめ

お嬢様、お坊ちゃま、奥様、旦那様、ご機嫌麗しゅうございます。
香川でございます。

そろそろ寒さのピークを抜けて、春の声を聴きたいものでございます。

それはそうと聞こえたような気がした、ということはたまにあろうかと存じますが、

見えたような気がした、というご経験をなさったことはございますでしょうか。

先日パン屋の前を通りがかり、
「テーブルロール」なるものが売られていたのでございますが、
それをとあるボクシング用語と見間違えました。

何でパン屋で?と思い見返しましたら案の定違いました。

2月のデザートプレートに使われておりますチョコレートの「マンジャリ」。

曼荼羅と似ているな~と感じておりましたら、
マダガスカル語でございますと美味しい、
さらに調べてみるとサンスクリット語で香りという意味があるのだとか。

サンスクリットというと密教などにも結び付いて、
曼荼羅もあながち遠からずではないか!と独り納得致しました次第でございます。

え?違うものは違う?
お嬢様!意外なところで接点というものはあるかもしれませんよ。

とにもかくにも「美味しい」チョコレートをこの時期はお召し上がり下さいませ。
お早いお帰りをお待ちしております。

Enjoy SAKE

明けましておめでとうございます、お嬢様。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2020。
オリンピックイヤーもまだまだ先のような感覚がございましたが、
気づけば今年でございます。

少年老いやすく学成り難し、というような言葉もございますが、
地道に前進をして参りたいと存じます。

さて、先日はサロンドジャポンという催しが行われました。

カクテルサロンや紅茶サロンとは異なり、
普段のティーサロンではなかなかご用意の叶わぬ「日本酒」をお出しさせて頂きました。
ご参加されたお嬢様、いかがでございましたでしょうか。気に入った一品が見つかりましたか?

戦後の三倍増醸酒のイメージにより、日本酒は二日酔いしやすいであったり、酔っぱらいの酒といったような印象を持たれることもございましたが、

最近では製法にもこだわりを持った商品が増え、酔うための安酒から楽しむための嗜好品へと変わっていっておるように存じます。

正月のお屠蘇など、色々な行事にも密接な関わりを持ったお酒でもございます。

思い立ったが吉日。昨年に引き続き、今年も日本酒について知識を深めて参りたいと存じます。

オススメやお気に入りの銘柄がございましたら、是非香川にも教えてくださいませ。

それでは、お早いお帰りをお待ちしております。

秋風

上野で開催されていた三国志展に行きそびれた香川でございます。

いまから1800年ほど前の時代。

後漢末期をめぐる物語の、

綺羅星の如き英雄たちの活躍に、

胸踊らされる方も多いかと存じます。

数多くのドラマのなかでも、

秋といえば、

五丈原でございましょう。

読んで涙せぬは漢にあらずとまで言われる出師の表。

風と共に仲達を走らせた白羽扇片手の軍師の姿に、

特に香川が想いを馳せるのはこの季節でございます。

やっぱり、

九州まで行ってこようかしら。

ニユーカレドニア

ティーサロンでは毎月お食事のご用意を変えてお出迎えしております。

今月のディナー。
天使のエビというものを取り寄せたようですね。

以前はたしか、永遠のエビであったでしょうか。

それにしても、今回の産地のニユーカレドニア。
耳にしたことはございましたが、どこにあるかを存じ上げませんでした。

これではお嬢様をエスコートできません。急ぎお調べ致しました。

場所は南半球。
オーストラリアの東、ニュージーランドの北、といったところでこざいましょうか。

おそらく時差はさほどございませんでしょうね。
南国!ではございますが、
先日の使用人のオーストラリアレポートを見るに、コートがどうとか。

あ!でもこれからならちょうど春くらいの陽気でしょうかね。

え?もう行ったことがある?

あわわ、
ご別荘のリストに、、
入っておりましたね…。

失礼致しました。
では、懐かしの天使のエビ、
ぜひお楽しみ下さいませ!
お早いお帰りをお待ちしております。