winds

夜半に風が吹くたび、季節の巡りを感じるようになりました。

 

書物のジャンルが季節ごとに傾いてきました能見でございます。

 

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

 

 

夏はバカンス!といった印象ですが、秋といえば行楽でしょう。

 

幼少の頃は秋の遠足が楽しみで仕方がなかった記憶がございます。

 

刹那的に入眠できる私ですが、遠足の前日はワクワクが募りまして、

 

目が冴えて5分ほど眠れなかったのも懐かしい思い出です。

 

 

 

そしてだいたい雨だったのは何か理由があるのでしょうか。

 

天候に関しては謎が謎を呼ぶ不思議なことばかりですね。

 

気掛かりな天候はさておき秋という季節に思いを馳せております。

 

大人になっても童心を忘れずに秋を楽しみたいものです。

 

 

 

使用人たちとともにキャンプに訪れるのも候補に挙げられますし、

 

紅葉を楽しむべく長距離ツーリングも捨てがとうございますね。

 

こうして想像を膨らませていくさなかに秋が終わらぬよう、

 

ぜひとも実現したいなあと目論んでおる所存でございます。

 

 

 

夏もよいですが秋もよい。四季が巡る国に生まれてよかったと。

 

感謝の念を抱きながら日々を過ごすことにいたします。

Thira

夏真っ盛りの天候も次第に慣れ、夜半の涼しさが心地よくなりました。

将来的には甚平の似合う者になっていたいと目論む能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

今年の夏もお屋敷でたくさんの経験をさせていただきました。

的場や桐島とともにステージに立ち、朗読会を開催いたしましたり、

隈川と浪花へ向かい、懐かしの場所でお仕えをさせていただきました。

荒れる時勢の中で貴重な機会をいただきありがたい限りでございます。

 

ギリシャ・サントリーニ島の白ワインをお屋敷でもご用意いたしました。

暑い暑い夏にぴったりなミネラル感のあるワインであったかと存じます。

地中海の優美な風景はお嬢様の脳裏に浮かんでまいりましたでしょうか。

ぜひとも一生のうちで一度は訪れたい風光明媚な街並みでございます。

 

銘醸地を調べれば調べるほどその風景がワインの味わいや風味に重なり、

土地への理解が深まるにつれて、私の知的好奇心がくすぐられるのです。

足を運んでみたいと思う場所が常に増えていくことは大変嬉しい反面、

これは人生という限られた時間の中での葛藤ともなってゆくでしょう。

 

まずは山梨のワイナリー見学へとお嬢様をエスコートすることができれば、

という当面の目標もございますので、第一にそちらを叶えたいと思います。

本当に幸いなことに、ワインに興味を持つ使用人も増えてきましたので、

その計画を実現と成功させるために下見に行きたいなあと企てております。

 

かのように未来のお話をたくさんいたしましたけれど、

まだまだ今年の夏はこれからでございます。

 

お嬢様にとりましても夏の思い出ができておりましたら幸いでございます。

 

能見

Hummingbird

お嬢様、使用人たちの夏服も見慣れてまいりましたでしょうか。

自称お屋敷随一、夏が大好きな使用人の能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

私がお屋敷にまいりまして、幾度目かの夏がやってきました。

「夏が好き」というのはきっと数寄者でございましょうから、

中々手放しに喜べないのですが、新しい季節をお嬢様と迎える。

それだけで何とも云えぬ幸せな気持ちになるのです。

 

夏の娯楽といいますと頭の中ではバーベキューが思い浮かびます。

レジャーでの思い出がたくさんできるのが夏という季節ですから。

しかしながらこの時勢ですので大勢で「乾杯!」とはいけません。

実はここ最近、一人バーベキューというものを目論んでおります。

 

キャンプで焚火をしている動画を自室で見る機会がありまして、

私が幼少期にボーイスカウトに参加して野を駆け回っていた頃より

随分と便利な道具がたくさん登場しているのだなと思いました。

この様子なら一人でも日帰りで気軽に楽しめそうでございます。

 

日常生活から離れ、自然の中で過ごすこと。

現代社会でつい忘れてしまいがちな大切なことを、

思い出すきっかけとなるでしょう。

Orchid

課外活動での執務もひと段落いたしまして日常が帰ってきました。

夏服シーズンの到来に月日の経過の速さを感じる能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

今月下旬にはいよいよ藤堂執事のお誕生日祝賀会が開催されます。

この祝賀会には大変多くの思い入れが私の中にございまして、

初めてティーサロンで給仕をいたしましたのが8年前の同催し。

藤堂執事のお誕生日祝賀会、通称「藤堂会」でございました。

 

当時はティーサロンにたくさんのお嬢様をお招きしての藤堂会でした。

藤堂執事や先輩の使用人が壇上で話に花を咲かせ催しを進行していく中、

私はグラスやお皿の片付けをするなど、裏方に勤しんでおりました。

新米の私にとりまして、こんなにありがたい機会はございませんでした。

 

最近はとても嬉しいことに、新しい仲間がたくさん増えてまいりました。

緊張で震える手を見るたびに、一生懸命のあまり強張る声を聞くたびに、

私は自分の初めての給仕、藤堂会に出席したときの初心を思い返すのです。

 

今年も配信という形式で「藤堂会」をお届けいたします。

収録当時も随分と盛り上がりまして、笑いの絶えない時間でございました。

お嬢様もぜひご一緒にお祝いしていただけますと幸いでございます。

とんでもないシーンもご覧いただけるかもしれません。

Victor

春という季節はいつも迷子。気がついたら過ぎ去ってしまいますね。

先日ようやく、今年初めて燕の巣を拝見いたしました能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

遅れ馳せながらですが、執事日誌のレイアウトも若干変更されたようで、

以前の日誌よりもシンプルかつスマートな印象になったように思います。

電子端末画面でもずいぶん見やすく感じられるかと存じますので、

お嬢様も使用人の日誌をご移動中の馬車内などでお楽しみくださいませ。

 

新年度も一ヶ月が過ぎ、新たに始めてみたいことも見当がつきました。

折角、お屋敷には個性豊かで一芸に秀でた使用人が多くおりますので、

使用人の私が使用人から学びたい三つのことについて考えてみました。

永遠に話に華が咲きそうですので、敢えて三つという縛りでまいります。

 

まずは伊織から書の学びを得て、字を綺麗に書けるようにしたい。

毛筆、万年筆、硬筆、多種多様な筆記具の正規の使用作法を知り、

しかしながら、いままでの丸文字を卒業するということではなく、

TPOをわきまえた選択肢を持てるようにしたいと目論んでおります。

 

二人目、フットマン及川からたくさんのトリビアを学びたい。

案外と言っては失礼ですが、及川は様々な分野において博識です。

芸術、歴史、生物、美容と引き出しが多く、話題には事欠きません。

日常生活での関心事へアンサーできるようになるかもしれませんね。

 

最後の一人、使用人兼庭師の蓮見からガーデニング技術を学びたい。

これは胸を張って申すことでは全くないのですが、実はわたくし、

お恥ずかしながら幼少期にアサガオを育てきった経験がございません。

庭園に咲く草花と仲良くなること、これが当面の目標でございます。

 

様々な分野で得手不得手があるのが人間という生き物でございます。

それを豊かな個性と考え、「先生」と自分の中で捉えること。

日常にこそ学びはたくさん存在しているものでございますね。

 

能見

D’OR

桜の花弁は何故五枚なのだろうと生命の神秘に思いを馳せておりました。

その科学的な根拠の新発見に、春の楽しみを見出した能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

我々が行った数々の悪戯を、まずはお嬢様に謝罪しなくてはなりません。

お屋敷や配信で使用人らしからぬ無礼を働き申し訳ございませんでした。

しかし誠に勝手ながらねがわくば来年も年に一度のエイプリルフールに、

お屋敷の使用人たちによる悪ふざけに付き合っていただけますと幸いです。

 

春になり四月から新しい年度を迎え、お勉強も心機一転でございますね。

お嬢様は新しい環境での社会勉強に奔走していらっしゃる最中でしょうか。

馬車の中での初々しいお嬢様やお坊ちゃまのスーツ姿を拝見いたしますと

応援したいと申しましょうか、エールを送りたいという気持ちになります。

 

年度初めは普段とは違う独特の緊張感もきっとございましょうから、

お疲れが出ましたらすぐにティーサロンへお戻りくださいませ。

どうかその未来が燦々たる太陽のように輝かしいものでありますように

私もお屋敷の片隅から切に祈っておりますね。

 

能見

Unicorn

目に見える景色すべてが色めく。そのような季節が到来いたしました。

不意に聞こえる伊織のくしゃみに感動さえも覚える能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

今月はティーサロンにおける春の催しが目白押しでございますね。

まず3月の前半といたしましては「プリンセス期間」と称しまして、

日本の伝統行事「ひな祭り」をお楽しみいただく期間でございます。

いつもならば「お嬢様」「お坊ちゃま」とお呼びしてございますが、、

この期間だけは特別に「姫様」「殿下」と。

我々も最初の数日間は慣れぬことに戸惑いを隠せずにおりますが、

ようやく「姫様」という言葉が口に馴染んできたと思った矢先に、

儚くも終焉をむかえてしまうのが「プリンセス期間」。

お嬢様、その刹那性をも、どうかお楽しみくださいませ。

そして、3月の後半は当館の「アニバーサリー期間」でございます。

開館記念日の3月24日をお嬢様とお祝いする期間でございまして、

毎年当館のキュイジニエ青木が特別なお料理をご用意いたします。

私もそろそろ食事に合わせたワインのご選定をせねばなりませんね。

何とご覧の通り今年は「お重」が数年ぶりの復活を遂げました。

懐かしいと感じられるお嬢様もいらっしゃるのではないでしょうか。

シェフの愛情が籠ったお弁当箱と手の込んだ特別なメインディッシュ。

スペシャルが盛り沢山のアニバーサリー期間。お楽しみくださいませ。

今月で社会勉強が一区切りのお嬢様もいらっしゃるかと存じます。

どうか最後の最後でお疲れがでませんように、祈っております。

来月からはまた新たな世界がお嬢様の眼前に広がることでしょう。

少しでもお支えできますようお仕えいたします。

能見