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魔法びん構造のタンブラーの有用性にようやく気付くことができました。

まだまだ、夏のアディショナルタイムを満喫している能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

夜長月を迎えることになりましても中々残暑の厳しい季節でございます。

天候不順も大きい秋口の時候、中秋の名月は無事に見られるでしょうか。

 

夜空を見上げる機会も幼少の頃より随分と少なくなったように感じます。

実際に自分の目で確かめなくても美しい風景が手に入るからでしょうか。

検索することに夢中になりすぎて、下ばかり見てしまうからでしょうか。

便利な世の中と反比例するかのようにわびさびを忘れてしまうようです。

 

調べてみますと、本年は9月17日が十五夜の当日だそうでございます。

勿体なく感じましたので今年の秋は名月をこの目で見届けよう思います。

例年とは違う予定を書き入れたスケジュール帳に満足してしまいました。

非日常なひとときを過ごすロマンが感じられて嬉しゅうございますよね。

 

見上げる夜空繋がりで申しますと、9月12日は宇宙の日でございます。

宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに乗り、

宇宙へ飛び立っていった日ということで「宇宙の日」と制定されました。

これも、ロマン。誰しもが一度は憧れる職業、宇宙飛行士。かっこいい。

 

お屋敷に務める使用人たちが卒業文集の将来の夢の欄に何と書いたのか。

非常に興味が湧いてまいりました。皆に聞いてまわってみたいものです。

 

お嬢様も幼少の頃の夢のお話、ぜひ聞かせてくださいね。

 

能見

flow & verse

街中で蜃気楼を見かけるともう夏ももうすぐおしまいだなと感じます。

素麺と冷やし中華でございますと冷やし中華派閥の能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

 

空調の効いた室内にてカランと涼しげな音を立てるタンブラーを片手に、

一年前の日記を懐かしいなと読み返しながら、こちらを記しております。

 

 

昨年の夏を振り返りますと、様々な思い出がたくさん蘇ってまいります。

夏の初めには鮮やかな青色のエチケットのワインをご用意いたしました。

本年も開催されます夏の紅茶ミキシングにも参加させていただきました。

そして、執事歌劇団の夏祭り。夏の暮れに相応しい催しでございました。

 

 

一年とは早いものです。

また今年も、夏が終わってしまう寂寞の思いをご一緒に感じましょうね。

 

 

おや、お嬢様。

昨年の夏に関する事象でお忘れのことはございませんか。

 

 

私は今、自室から遠く離れた場所にいるはずのとある使用人からの視線が、

まるで獲物を狙うシモヘイヘのごとく、非常に刺さっているのを感じます。

 

 

的場でございます。

 

 

本年もこの暑い夏を更に更に熱く盛り上げるべく、

的場とともにエクストラティーをご用意する運びとなりました。

 

 

名は「玄人FLOWとフロート」でございます。

 

 

「玄人FLOWとフロート」でございます。

 

 

お嬢様にご理解を促すべく敢えて二度お伝えいたしました。

 

 

味わいは2種類ご用意する予定でございます。

アルジャーノンとシェリーシロップを使用した「メロンソーダ」。

ガーミラアダラクのシロップを使用した「コーヒーフロート」。

どちらも上にシャンティーを添えて涼やかな夏を演出いたします。

 

 

本年のエクストラティーも「美味しい」「今日帰宅してよかった」と

お嬢様にご好評を賜れるお飲み物を創造できたと自負しております。

 

 

当日は全身全霊でご用意いたします。

ぜひとも陽気なflowに乗ったゴキゲンな夏をご一緒いたしましょう。

 

 

能見

TEKAPO

梅雨入りが遅れたことで、なかなか季節の流れに乗れないでおります。
近年、エスニック料理に少しずつ魅了されてゆく能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

珍しい性格だとは自覚しておりますが、私は夏が大好きでございます。
降りしきる太陽光。鳴りやまない蝉時雨。そして突然やってくる夕立。
夏を穏便に過ごすにはなかなかに障壁が多いことも事実でございます。
しかしそれを差し置いても私には夏を嫌いになれない理由がございます。

端的に申し上げますと、思い出がたくさん積み重なっているからです。
幼少の頃を振り返ってみますと、その殆どが夏にまつわることでした。

電気やガスや水道が一切通っていない山小屋で一週間も過ごしたのも。
幼馴染と花火合戦を繰り広げた末に、近所の雷親父に激昂されたのも。
初めての海釣り公園で掛かったサバに釣り竿を真っ二つにされたのも。
富士登山のとき台風に襲われて五号目でカレーだけ食べて帰ったのも。

そういえばいつも季節は夏だったなあと振り返っております。

様々な思い出を辿るたび、いやこのままこうしてはいられないと、
衝動に駆られて外に飛び出すことが最近はより増えた気がいたします。

ちょうど六月の半ば、環と葉山とともに鎌倉へ行ってまいりました。
今振り返ってもなかなか筆舌に尽くしがたいメンバーでございます。
見頃を迎えた色とりどりの紫陽花が我々をお出迎えしてくれました。
長谷寺の観音像は荘厳さから立ち尽くすことしか叶いませんでした。

幼少の頃の冒険もワクワクいたしましたが大人の旅も心地いいですね。
葉山がエスコートしてくれた鎌倉にもまたひとつ思い出ができました。

能見

Ignis

目を覚ますと雨音が聞こえる朝を迎えることが増えてまいりました。

自分自身に傘をさす才能を全く感じられない能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

お屋敷からお知らせがございました通り、今夏は催しが様々目白押し。

私が夏を愛してやまない理由は沢山の思い出ができるからでございます。

思い返したとき宝物のようにキラキラと輝かしいものとなりますように。

ひとつひとつを大切にしてまいりたいという強い思いがございます。

 

私ごとで恐縮でございますがお屋敷にまいりまして10年が経ちました。

とても不思議なもので、気がつけば10年、という感覚でございます。

しかしながら、いたずらに時間を過ごしたとは私は全く思いません。

 

今、お屋敷の使用人を志す姿を拝見すると、不意に懐かしさを覚えます。

紅茶やティーカップの知識、そして使用人としての所作や心構え。

短期間で様々なことを学んだなという記憶が脳裏に蘇ってまいります。

 

それから日々の給仕に尽くしている間に。

季節の催しをひとつひとつ楽しんでいる間に。

執事歌劇団の活動に励んでいる間に。

気がつけば10年が経っておりました。

 

たくさんの思い出が詰まったティーサロンでの毎日。

私にとりましてそのひとときがかけがえのないものでございました。

お嬢様、どうかこれからもよろしくお願いいたします。

 

能見

Thira

新緑も映え、生命の活気を感じる季節となってまいりました。

過ごしやすい気候が少しでも長く続くように祈る能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

私の大好きなお花のひとつ「ネモフィラ」が咲き誇る季節の到来です。

空も陸も、視界が全て青に染まる世界、とても幻想的でございますね。

ひたちなかの庭園に最も有名なネモフィラの美しい花畑がございますが、

見頃はゴールデンウィーク、執務を抜け出せる時期ではございません。

 

ひたちなかまでと考えると馬車を乗り継ぐ時間を計算してしまいますが、

上記の庭園以外でもネモフィラスポットが数多くあるようでございます。

執務の合間の時間を使って、実際に赴いてみることにしたいと思います。

 

さて話は大きく変わりまして、今月は様々なお品をご用意いたします。

ティーサロンでは使用人考案ケーキ「フランクフルター・クランツ」。

ドイツのフランクフルトで愛されている伝統的なケーキでございます。

 

柔らかなスポンジと濃厚なバタークリームが幾層にも織り成しまして、

側面に散りばめられたナッツの食感と粉糖が幸せの余韻をもたらします。

屋敷では久し振りに私が考案のスイーツをご用意する運びとなりました。

 

そして5月よりギフトショップではまた違ったベクトルから焼き菓子を。

爽やかな初夏を感じられます「パイナップルとローズマリーのタルト」。

完熟パイナップルジャムとほのかに香るハーブが綺麗に調和いたします。

ご別宅で南国ビーチでの常夏バカンスを感じていただけますと幸いです。

 

新生活のお疲れが出る季節でございますので、少しでもお嬢様の支えに。

お屋敷でもご別宅でもお楽しみいただけますようにご用意いたしました。

甘いスイーツとともに素敵な日々をお過ごしくださいませ。

 

能見

Villandry

本年のネモフィラの季節が待ち遠しくて仕方がございません。

暖かくなるにつれて気持ちが高まるばかりの能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

新年度が始まり、お嬢様を取り巻く環境に変化はございましたか?

新しい境遇に、新しい人間関係に気苦労の多い季節かと存じます。

我々は変わらずの面々でお嬢様のお帰りをお待ちしておりますので、

お疲れの際はティーサロンでごゆっくり紅茶をお嗜みくださいませ。

 

先日は浪花におりました時以来、美術館へ赴く機会がございました。

クロード・モネをはじめとした、印象派の絵画展でございます。

ティーサロンにもモネ作「睡蓮」の絵画が飾られておりますが、

同作者同名の作品が数百種にものぼることを初めて知りました。

 

何を意図して描いたのだろう、絵画を通じて何を伝えたいのだろう。

作者の思考回路を想像するだけで、あっという間に時間が過ぎ行き、

気が付けば一日をかけて、美術館内を彷徨い歩いておりました。

心の中で眠っていた知的好奇心を満たしてくれる環境でございます。

 

今まで知っていたつもり、理解していたつもりでいたものが、

歳を重ねるごとに、人生経験を積むことで見え方が変わってくる。

大人の嗜みをまたひとつ学んだ、大変よい機会でございました。

 

お嬢様にとりましても素敵な作品との出会いがありますように。

 

能見

la Seine

自然由来の目に見えぬ微粒子が我々の生活を脅かす季節になりました。

強靭な精神で打ち勝つという考えが浅はかだったと悟る能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

今月24日をもってティーサロンの設立から18年の月日が経ちます。

ひとえにお嬢様、お坊っちゃまのお支えあっての道のりでございました。

この場をお借りして、改めまして多大な感謝を申し上げます。

いつも屋敷の使用人へ目を掛けてくださりありがとうございました。

その半分以上の時間、屋敷にお仕えしているのかと頭を巡らせますと、

言葉ではなんとも言えぬ感慨深さが私の心の中を満たしてまいります。

その殆どの時間、給仕に課外活動に奔走してきた自負はございますが、

継続は力なり、と言うは易し、事に移すにはこれほどまでに困難かと、

ひとりで思い悩んだことも一度や二度ではございません。

しかし、その生まれてきた逆境を乗り越えて今を迎えられたのは、

志を同じくして日々懸命に給仕に励んだ仲間がいてくれたから。

そして何よりも。

お屋敷を愛してくださいましたお嬢様の笑顔がずっとあったからこそ。

たくさんの紆余曲折があったドラマのワンシーンのような日々も、

今となっては宝石のようにキラキラと輝いて見えます。

これからの日々もたくさんの季節をご一緒させていただきます。

少し早いご挨拶となりますが、19年目もよろしくお願い申し上げます。

能見