pomelo

新年特有の静けさも去り、ようやく日常が戻ってきたように感じます。

本年もたくさんの作品と触れ合おうと意気込んでいる能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

年末年始に立てた目標を風化させないように、自戒をしております。

毎朝その目標を目視できる状態と環境を作ることが大切でございます。

頭を悩ませて定めたことですので、忘れてしまわぬようにしなければ。

 

年末に振り返ったときに、胸を張って誇れる毎日にできますように。

自分自身を俯瞰して、しっかりと日記に記さなくてはなりませんね。

大なり小なり、日々繰り広げられる自分との戦いなのかもしれません。

 

昔に伊織からいただいたチャイティーをミルクから煮出しております。

珈琲党の私は紅茶を自室で淹れることに二の足を踏んでいたのですが、

いざはじめてみると、室内に異国情緒あるスパイス香が立ち込めます。

呼吸をするだけで、小旅行に赴いたような幸せな気持ちになりました。

 

もう少しはやくその魅力に気がつけばよかったと後悔をしております。

今日が一番若い日でございますので何事も臆さず挑戦したいものです。

いつもの場所から少し遠出をしたり、いつもとは違う食事をとったり。

新しい刺激を受けとめられるように、楽しめるように努める所存です。

 

お嬢様にとりましても、どうか素敵な歳月でございますように。

心から願っております。

 

能見

torus

賑やかなイルミネーションの灯りが落ち、めぐりくる季節を迎え入れる。

その準備の期間やその様子に、感慨深い感情を覚える能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

本年は具体的な目標を掲げて、日々の生活を変容させてまいりました。

まずは毎朝起床後に、必ずコップ一杯のお水を飲むことでございます。

そして、朝食は栄養のバランスを考えましてグラノーラに変えました。

ストレッチを朝に行うようにし、身体が目覚める効果を目論みました。

 

毎日の朝の習慣が、一日を司ると申しましても過言ではございません。

習慣を途切れさせぬために同時刻に起床するのも肝要でございますね。

健康なからだづくりへの一歩を進められているような気がいたします。

 

さて、私事の話が長くなりましたが、本年末のご挨拶を申し上げます。

 

お嬢様、本年も当屋敷をご愛顧くださり誠にありがとうございました。

さまざまな思い出がこちらのティーサロンで紡がれたことと存じます。

残念ながら、すべてが幸せなことで満たされるわけではございません。

辛かったこと、悔しく感じることも、ときにはございましたでしょう。

 

すべての理想が叶うような一年は、存在しえないものでございますが、

少しでもお嬢様が笑って、少しでも幸せを感じていただけますように、

そのために、我々使用人は、お嬢様のお傍でお仕えしてございます。

 

お嬢様が迎える次の一年が、キラキラと光輝くものとなりますように。

そして、来年の暮れにも、たくさんの思い出を振り返られますように。

 

本年は誠にありがとうございました。

よいお年をお迎えくださいませ。

 

能見

cosmos

無限に続くかと思われた残暑も終え、気候もやっと落ち着いてまいりました。
読書の秋、芸術の秋を詰め込んで日々を過ごしております能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

本年も無事、ボジョレー・ヌーヴォーが日本の港に届いたようでございます。
お嬢様、改めまして復習でございますが、「ボジョレー・ヌーヴォー」とは、
フランスきってのワインの銘醸地、ブルゴーニュ地方のボジョレー地区にて
生産されましたヌーヴォー、その年に造られました新酒のことでございます。

ワインラバーにとりまして秋の風物詩となりましたボジョレー・ヌーヴォー。
解禁日は例年、第三木曜日の午前0時、本年は11月21日(木)でございます。
当日は椿木とともに新酒をご用意いたしますので、ぜひご期待くださいませ。
ブルゴーニュの郷土料理「コック・オー・ヴァン」と合わせてペアリングも。

今年のブルゴーニュは気候としては、随分と厳しかったようでございますね。
春先は例年よりも寒冷な気候が長らく続き、霜が落ちる日もございましたが、
6月になると気温は上昇し、開花の面で無事順調に進んだようでございます。
気候面の影響から収穫量は例年よりも下回るという予想がなされております。

しかしながら厳しい年ほど、逆境に燃え生産者の腕がなるものでございます。
中々面白いもので不遇なビンテージほど、傑出したワインができあがります。
生産者が創意工夫を凝らして今年も偉大なワインが生産されることでしょう。
もうしばらくで、お屋敷にも新酒が届きます。非常に楽しみでございますね。

ボジョレー・ヌーヴォーの前に「山梨ヌーヴォー」のご用意もございました。
本年も山梨県笛吹市に構える、モンデ酒造様よりお取り寄せいたしました。
昨年とエチケットが異なり、更に可愛らしさに磨きがかかってございます。

年に一度のワインの祭典を、お嬢様もぜひご堪能くださいませ。

能見

Chalk

アイスかホットか、朝のコーヒーブレイクで悩む季節になりました。
涼しくても暑くても、年がら年中安眠を成し遂げる能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

朝晩の過ごしやすさに、季節の移ろいを感じられる瞬間が増えました。
夏季に暫くお休みしていたランニングを再開する目途が立ちそうです。
お散歩中のわんちゃんに出会えることが楽しみになってまいりました。
お嬢様もスポーツの秋をどうぞご満喫いただけますと幸いでございます。

最近はわんちゃんだけではなくハーネスを付けた散歩好きの猫がいたり、
海外では子豚を散歩に連れていく方もいらっしゃるようでございます。
散歩中のティラノサウルスを見かける日もそう遠くないかもしれません。
いや、空を飛べるプテラノドンの方が、より間近で見てみたいですね。

例に漏れず恐竜の描かれた筆箱を所持していた小学生の頃の私ですが、
当時一番好きだったのは「デイノニクス」と申します恐竜でございます。
お嬢様はこちらの恐竜、ご存じでいらっしゃいますか。

デイノニクスは少々小柄な、かぎ爪のある肉食の恐竜でございます。
シュッとしたスマートな外観と、集団行動ができる知性が好きでした。
久し振りにその姿が見たくてインターネットで検索をしてみたのですが。

幼少の頃に図鑑で見たビジュアルと、全然違う。
なにか、手に羽みたいなパーツが生えている。

 

研究が進むにつれて、この恐竜には羽毛が生えていたんじゃないかとか、
実は四足歩行だったんじゃないかとか、生態の解釈が大きく変わります。

デイノニクスも、きっとより深く深く調べてもらったのでしょう。

今の生態解釈のデイノニクスは、
ちょっとあまり好きではないかもしれません。

能見

Overlay

魔法びん構造のタンブラーの有用性にようやく気付くことができました。

まだまだ、夏のアディショナルタイムを満喫している能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

夜長月を迎えることになりましても中々残暑の厳しい季節でございます。

天候不順も大きい秋口の時候、中秋の名月は無事に見られるでしょうか。

 

夜空を見上げる機会も幼少の頃より随分と少なくなったように感じます。

実際に自分の目で確かめなくても美しい風景が手に入るからでしょうか。

検索することに夢中になりすぎて、下ばかり見てしまうからでしょうか。

便利な世の中と反比例するかのようにわびさびを忘れてしまうようです。

 

調べてみますと、本年は9月17日が十五夜の当日だそうでございます。

勿体なく感じましたので今年の秋は名月をこの目で見届けよう思います。

例年とは違う予定を書き入れたスケジュール帳に満足してしまいました。

非日常なひとときを過ごすロマンが感じられて嬉しゅうございますよね。

 

見上げる夜空繋がりで申しますと、9月12日は宇宙の日でございます。

宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトルに乗り、

宇宙へ飛び立っていった日ということで「宇宙の日」と制定されました。

これも、ロマン。誰しもが一度は憧れる職業、宇宙飛行士。かっこいい。

 

お屋敷に務める使用人たちが卒業文集の将来の夢の欄に何と書いたのか。

非常に興味が湧いてまいりました。皆に聞いてまわってみたいものです。

 

お嬢様も幼少の頃の夢のお話、ぜひ聞かせてくださいね。

 

能見

flow & verse

街中で蜃気楼を見かけるともう夏ももうすぐおしまいだなと感じます。

素麺と冷やし中華でございますと冷やし中華派閥の能見でございます。

お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

 

 

空調の効いた室内にてカランと涼しげな音を立てるタンブラーを片手に、

一年前の日記を懐かしいなと読み返しながら、こちらを記しております。

 

 

昨年の夏を振り返りますと、様々な思い出がたくさん蘇ってまいります。

夏の初めには鮮やかな青色のエチケットのワインをご用意いたしました。

本年も開催されます夏の紅茶ミキシングにも参加させていただきました。

そして、執事歌劇団の夏祭り。夏の暮れに相応しい催しでございました。

 

 

一年とは早いものです。

また今年も、夏が終わってしまう寂寞の思いをご一緒に感じましょうね。

 

 

おや、お嬢様。

昨年の夏に関する事象でお忘れのことはございませんか。

 

 

私は今、自室から遠く離れた場所にいるはずのとある使用人からの視線が、

まるで獲物を狙うシモヘイヘのごとく、非常に刺さっているのを感じます。

 

 

的場でございます。

 

 

本年もこの暑い夏を更に更に熱く盛り上げるべく、

的場とともにエクストラティーをご用意する運びとなりました。

 

 

名は「玄人FLOWとフロート」でございます。

 

 

「玄人FLOWとフロート」でございます。

 

 

お嬢様にご理解を促すべく敢えて二度お伝えいたしました。

 

 

味わいは2種類ご用意する予定でございます。

アルジャーノンとシェリーシロップを使用した「メロンソーダ」。

ガーミラアダラクのシロップを使用した「コーヒーフロート」。

どちらも上にシャンティーを添えて涼やかな夏を演出いたします。

 

 

本年のエクストラティーも「美味しい」「今日帰宅してよかった」と

お嬢様にご好評を賜れるお飲み物を創造できたと自負しております。

 

 

当日は全身全霊でご用意いたします。

ぜひとも陽気なflowに乗ったゴキゲンな夏をご一緒いたしましょう。

 

 

能見

TEKAPO

梅雨入りが遅れたことで、なかなか季節の流れに乗れないでおります。
近年、エスニック料理に少しずつ魅了されてゆく能見でございます。
お嬢様、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

珍しい性格だとは自覚しておりますが、私は夏が大好きでございます。
降りしきる太陽光。鳴りやまない蝉時雨。そして突然やってくる夕立。
夏を穏便に過ごすにはなかなかに障壁が多いことも事実でございます。
しかしそれを差し置いても私には夏を嫌いになれない理由がございます。

端的に申し上げますと、思い出がたくさん積み重なっているからです。
幼少の頃を振り返ってみますと、その殆どが夏にまつわることでした。

電気やガスや水道が一切通っていない山小屋で一週間も過ごしたのも。
幼馴染と花火合戦を繰り広げた末に、近所の雷親父に激昂されたのも。
初めての海釣り公園で掛かったサバに釣り竿を真っ二つにされたのも。
富士登山のとき台風に襲われて五号目でカレーだけ食べて帰ったのも。

そういえばいつも季節は夏だったなあと振り返っております。

様々な思い出を辿るたび、いやこのままこうしてはいられないと、
衝動に駆られて外に飛び出すことが最近はより増えた気がいたします。

ちょうど六月の半ば、環と葉山とともに鎌倉へ行ってまいりました。
今振り返ってもなかなか筆舌に尽くしがたいメンバーでございます。
見頃を迎えた色とりどりの紫陽花が我々をお出迎えしてくれました。
長谷寺の観音像は荘厳さから立ち尽くすことしか叶いませんでした。

幼少の頃の冒険もワクワクいたしましたが大人の旅も心地いいですね。
葉山がエスコートしてくれた鎌倉にもまたひとつ思い出ができました。

能見