「古谷でございます」

たったひとりのちからでは輝く事さえままならない、ちっぽけな存在。

そうだとだとしても。

貴女がいるその眩しいせかいが、いつも目の前を照らしてくださる。ただそれだけの理由だけで、如何なる時も、如何なる事があろうとも、何度でも私は立っていられるのです。

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古谷でございます

日に日に激しさを増す真夏の灼熱の如く燃え盛る炎。

それは奇跡とも運命の悪戯ともどちらともとれる。あまりにも魅惑的すぎた大自然の恩恵を、わたし達は授かったのです。

古の文明を襲った一夜の災厄とも云える出来事から。

「Agave Azul」
北米の地にアステカの時代より自生するこの植物が一夜の山火事によって燃え、焦げた樹液の蜜がら生まれたその甘美。

今日に至るまで、わたし達を時に心地良く、時に酩酊させ狂わせる。

今宵、そのグラスに注がれる美酒は
「Tequila」

古谷