弥生

弥生の空美しく晴れ渡り、少しずつ春めいてまいりました。

お嬢様いかがお過ごしですか、乾でございます。

さて今年もお嬢様にフットマンケーキとして、「いちごのタルトレット」をご用意さ
せていただきました。

昨年のいちごのオムレット同様、苺の美味しいこの時期に召し上がって頂けるように
ご準備いたしましたので召し上がって頂ければ幸いでございます。

この度の「いちごのタルトレット」は通常の苺のタルトと違いカスタードクリームを
あえて使用せず、苺本来の美味しさと生クリームの優しい甘さを楽しんでいただける
様に、また見た目も苺を花びらに見立て愛らしさを演出する様パテシェにお願いし完
成いたしました。

私の我が儘で抽象的な説明をくみ取り試作を重ねてくださった当家パテシェには本当
に感謝しております。

有難うございました。

「いちごのタルトレット」はお食事の後でも召し上がって頂ける軽いケーキでござい
ますので是非お試しくださいませ。

また、ご感想など頂戴できましたら嬉しゅうございます。

ではお嬢様、いえ今の時期は姫様でございますね・・・

改めまして、姫様のお帰りをお待ちしております。

如月

春の陽気が待ち遠しい今日この頃、お嬢様いかがお過ごしでしょうか。

乾でございます

今年の一月でWindows7のサポートが終了される事となり、パソコンを購入すること
にいたしました。

休日に家電量販店へ向かい販売員の方に色々相談させていただきながら、自分のス
ペックに合うものを購入することができました。

そして、意気揚々と自室に帰り新しいパソコンのセットアップを始めました。

新旧2台のパソコンを並べ、インターネットの接続設定から始まり古いパソコンから
WordやExcelのデータの移行など細かい作業を粛々と進め、気が付けば夕食の時間も
とうに過ぎておりました。

パソコンのセットアップもひと段落しましたので、購入していたま〇泉のカツサンド
とバーボンと蜂蜜とレモンをお湯で割った特製バーボネードで遅い夕食をとろうと後
ろを振り返った瞬間、大量のCDが入ったラックを見つけ目の前が真っ暗になりまし
た。

実は今まで使用していたウォー〇マンがWindows10に対応していないため、こちらも
新しく購入していたのです。

ウォー〇マンを管理するソフトの互換性がないため、新しく音源をCDから取り込む必
要があったのです。

「・・・忘れてた・・・」

その時思わず出た独り言でございます。

その後、何日かのお休みをCDの取り込みにあて無事に使用できるようになりました
が、普段何気なく使っている便利な機械や機能は切り替えの時が非常に大変だと改め
て感じた出来事でございました。

お嬢様も何か同様なご経験などございませんでしたか?

よろしければお話を聞かせてくださいませ。

お嬢様のお帰りをお待ちしております。

睦月

あけましておめでとうございます。

穏やかな新春をお過ごしでしょうか、乾でございます。

さて以前、牡丹餅(春のお彼岸)とお萩(秋のお彼岸)の事をご説明いたしましたね。
他にも別の呼び方がございまして、非常に洒落ておりましたのでご報告させていただきます。

元々春や秋の「お彼岸」と結びついたのはもち米を蒸した後でお餅みたいに搗(つ)かず、半搗(つ)きでよいことから家庭で作りやすく身近なお菓子になったようです。
そのような作り方から、いくつもの名前が生まれました。

搗(つ)かずに作るからつきしらず、漢字をあてはめて「月知らず」

月が見えない方角という事で「北窓」

つきしらずの漢字を変えて「着き知らず」

着き知らずより、いつ着いたのかわからないため「夜船」

さらに、餅を搗いている音がしないからお隣にばれないとの事で「隣知らず」とも呼ばれるそうです。

全部で七つの名前がございますので「牡丹餅の七変化」と呼ばれているとかいないとか・・・

もう一つ、花札でも「萩と猪」が一緒に描かれておりますよね。

これも、猪肉を「ぼたん肉」と呼ばれることから「牡丹と萩」つまりは「牡丹餅とお萩」の事なのだそうです。

兎にも角にも先人たちの遊び心には感心するばかりでございます。

私も今年は少々遊び心を持ちながら過ごせればと考えております。

勿論、お嬢様には節度をもちましてお仕え致します。

そうそう、今年の干支「ネズミ」を折り紙で作ってみました。

簡単ですのでお嬢様も挑戦なさいませんか?

では、お嬢様のお帰りをお待ちしております。

長月

残暑去り難く暑い日が続いております。

お嬢様如何お過ごしでしょうか、乾でございます。
 
今月は中秋の名月・十五夜がございますね。
(今年は9月13日でございます)

文献によりますと、十五夜という風習は中国の唐の時代から行われており、そこから日本に伝わって来たもので、平安時代には美しい月を愛でるという文化として広まってまいりました。

その後、月の満ち欠などを見て農耕を行っていた農民達による収穫への感謝と豊作を祈るお祭りとして広まり、今のお月見の形が作られたとされております。

元々「十五夜」とは旧暦の毎月15日の夜の事で、つまり旧暦の1月から12月まで毎月十五夜がございますが、現在では一般的に中秋の名月の事を「十五夜」と呼んでおります。

中秋の名月とは旧暦の8月15日にでる月のことを指しており旧暦の秋は7月から9月でしたので中間の8月を中秋と呼んでいたためでございます。

また毎月ある十五夜のうち中秋の名月だけお月見をするのは、月がとても美しく見えお月見に適していたためとの事でございます。

さて、当家では「お月見」を口実にワインのコレクションを持ち寄る者や「丸けりゃ同じでしょ」と言いながらタコ焼きを作る者、何故かバーベキューを始める者などが好きな食材やお酒を持ちながらわらわらと山小屋に集まっているようでございます。

勿論、私もお月見を楽しみにしておりましたのでとっておきの日本酒を徳利に入れて山小屋へ向かう事としましょう。

どんな事があったかはお屋敷でお話し致しますね。

お嬢様のお帰りをお待ちしております。