変わりゆく景色と変わらぬ思い

立春を過ぎて少し春めいた日もございますが、お嬢様いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。

毎日同じように執務をしていても、新しい年が始まり季節も冬から春へと変わり一日として同じ時間はなく、何かしら変化がございます。

例えば北風から南風に変わり、街ゆく人々の装いが少しだけ薄手のものに変わり、寒い時期は険しかった表情も柔らかくなったり、梅の木の花等が咲いてモノトーンの街並みが色付き始めたりも致します。

そしてお屋敷の顔ぶれもいつの間にか変わるものでございます。

お嬢様方にお仕えする事を許された者たちが数人おりました。
それぞれが決意を胸に懸命にお仕えしております。

ただ、お屋敷からも旅立つ者が数名おりました。
見慣れた顔が居ないのはやはり寂しいものでございます。

けれど、彼らから託された変わらぬ思いがあります。
お屋敷で執務を許された日から変わらぬ誓いにも似た思いでございます。
それは「お嬢様のためにお嬢様にお仕えする事」でございます。

お嬢様に喜んでいただくため、楽しんでいただくため、ゆっくりと休んでいただくため、また社会勉強先でも役立てるようにマナーを身につけていただいたり、そして笑顔でお出掛けしていただくために私たちは懸命に考え、また皆で相談しお仕えしております。

この思いだけは今後も変わる事はないでしょう。
そして私達にこの思いがあればお嬢様がいつお戻りいただいてもご満足いただけると信じております。

さて、もうすぐ春でございます。
どんなお飲み物やお食事がお嬢様を笑顔に出来るのでしょうか。
皆で懸命に考え準備を致しましょう。

いつでもお嬢様のお帰りをお待ちしております。
                   ―乾―

読書の時間・・・

寒さ厳しい日が続いております。
お嬢様、お坊ちゃま、いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。

先日のカウントダウンパーティーはお楽しみいただけましたでしょうか?
今年もまた、カクテルサロン等にて普段とは違う私をお見せできるかと思いますのでお楽しみいただければ幸いです。

普段の休日は、自室でギターを弾いているか好きな音楽を聴きながら読書をしている事が多く、昨年も様々な本を読みましたがおもしろかった本BEST5を独断と偏見でご紹介させて頂きます。

「ルームメイト」今邑 彩著
文字通り二人のルームメイトとそれぞれの・・・
非常に怖いサスペンスでございます。
特に結末を想像すると・・・

「プラチナデータ」東野 圭吾著
近い将来、人間を管理する社会が陥るだろう問題を提起・・・
やはり、人間性・良心・・・

「模倣の殺意」中町 信著
二つの殺人事件がつながる時・・・
非常にトリッキーなサスペンスでございます。

「疾風ロンド」東野 圭吾著
バイオ・テロ?を防ごうとする人々のそれぞれの思い・・・
父と息子が導き出す結末は・・・

「プリンセス・トヨトミ」万城目 学著
全国各地の城下町が全部こうだったらどんなに面白いか・・・
仙台・伊達藩や山形・上杉藩、茨城・水戸藩・・・
想像すると楽しくなります。

以上ほとんど推理小説でございました。
今年は他のジャンルの小説にも挑戦したいと思っております。

もし気になる小説がありましたら、ご質問いただければ幸いです。

また、何かお勧めの小説がございましたら教えていただければ嬉しゅうございます。

いつでもお嬢様のお帰りをお待ちしております。

                   ―乾―

たりない一味

最近は非常に暑い日が続いておりますが、お嬢様、お坊ちゃま、いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます

先日のカクテルサロン、お嬢様方の「とても楽しかった」との御感想をたくさんいただきましてありがとうございました。
BGMとしてギターを弾いているか、司会の奈良崎に突っ込みを入れたり、優勝した神谷の背中にいたずらで変な紙を張ったり・・・
そうそう、現場の大友(量産型?多分オリジナルでしょう)とともに投票用紙の集計をしたり一応仕事らしい事もしておりましたが、お嬢様方と楽しい時間を御一緒する事が出来て嬉しゅうございました。

今回はカクテルサロンの中で、天河のマルガリータの朗読をBGMとしてサポートした時のお話しでございます。

私が用意しました曲は
これから始まる少し悲しいお話を暗示させる美しく物悲しいメロディの
「天国への階段」レッドツェッペリン
(実は大河内のリクエストによります)

彼女(マルガリータ)への憧れにも似た思いを
「愛の挨拶」エルガー
(有名な部分をアレンジして弾かせて頂きました)

そして一発の銃声、流れ弾による別れを認める事が出来ずに苦しむ様を
「ホテル・カリフォルニア」イーグルス
(堤との他愛もない世間話からヒントをいただきました。
この曲は、チェックインは出来てもチェックアウトが出来ない行き場を失った人達を受け入れる牢獄のような時代背景を題材にした曲です)

最後に彼女(マルガリータ)を思いシェイカーを振り最後の「足りない一味」に辿り着く様を
「青の肖像 partⅡ」ノヴェラ
(私の好きな曲です。青は若さや思春期を連想させます)

以上の曲を用意し、天河と綿密なリハーサルを・・・
一切行わず、ぶっつけ本番で演奏いたしました。
もちろん、天河との信頼関係あればこそでございます。
少々大袈裟でございますね・・・
実際は「まぁ、い~んじゃない」って感じでございました。

演奏時は、天河の朗読をガイドに曲を変えたりお嬢様方の様子を拝見し音量を調整したり強弱の変化を付けたりしておりました。

終盤では涙ぐむお嬢様方が多数いらっしゃいましたが、これは朗読していた天河が感情を抑えきれず流した一滴の涙が「足りない一味」になったのでしょう。

朗読が終了した時にいただいた暖かい拍手は本当にありがとうございました。
私も、胸が熱くなる思いでございました。

また何かの機会に御披露させていただければと思っております。

それでは、ティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのお帰りをお待ちしております。

                     -乾-

メロディにのせて

最近は非常に暑い日続いておりますが、お嬢様、お坊ちゃま、いかがお過ごしでしょうか?
乾でございます。

ある日の休日、乾の自室にて

 要 「・・・暑い・・・」

って、液体窒素を私の部屋に撒くな~!
自分の部屋で大人しくゲームでもしてなさい!

各務「・・・体調悪い・・・」

人のベッドに倒れるな~!

 乾 「有村さん、各務さんを部屋まで連れて行きますよ」
有村「分かりました、お手伝いいたします」

少ししてトントンとドアをノックする音
おや、誰でしょう?

 乾 「葵さん、どうしました?」
 葵 「腰が少し・・・いつものお願いします」
 乾 「分かりました。押しましょう」
 葵 「お~$%&#”!)’%${‘*¥~~~!」
 
 葵 「体が軽くなったようです。さすが北斗○拳は違いますね!」
乾 「秘孔なんて知りません。ただのツボです」
 葵 「有難うございました」

ふぅ~やっと一息・・・
ワインでもいただきながらギターを弾く事にしましょう・・・

まったく個性的で憎めない奴らでございます。
色々な曲を弾くたびにイメージに合う使用人の曲に勝手にしている事は前回の日誌でもお話ししましたね。

実は数少ないながら普段から作曲もしており、最近は綺麗なメロディを思いつく事があり、少しずつ形にして一曲完成させる事が出来ました。

ギターとピアノのメロディで構成され、美しさと物悲しさを備えております。
曲名はまだ有りません。

近いうちお聞かせ出来れば嬉しゅうございます。

それでは、ティーサロンにてお嬢様、お坊ちゃまのお帰りをお待ちしております。
              -乾-